オフ会レポート

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府中合宿

2000年7月1日・2日の両日、府中青年の家にて泊りがけでの読書会を開催しました。参加者十数名、企画盛りだくさんの、この二日間にわたったこのイベントのもようを時系列順にレポートします。

読書会

1日目。午後1時。バス、タクシー、車、バイクなどそれぞれの方法で青年の家に皆さんが集合。加瀬さん、平賀さん、筒井さん、むらかみさん、真春さんご夫婦、白石さん、ちえさん、りえさん、伊藤の10人が集まったところで読書会スタート。今回のテーマは『個人的な体験』。事前に筒井さんが出してくれていた五つの論点について、筒井さんの進行によって意見交換。筒井さんの用意されたレポートと絶妙の進行によって、また参加者皆さんの活発な発言により、深みのある内容の濃い議論ができたと思います。途中、浜崎さん、natsuさんが合流。

読書会

音楽会

3時間以上にわたる読書会の後は、音楽会。大江光さんの曲をちえさん(ピアノ)とりえさん(フルート)が演奏してくれました。やはり生の演奏というのはいいものです。映画『静かな生活』でも使われた「卒業」など全部で7曲の演奏を聴く、優雅なひとときとなりました。

ビデオ鑑賞

夕食時、大阪からサッチャンが合流しました。食後は、筒井さんが用意してくれた大江さん出演のテレビ番組のビデオを鑑賞。ノーベル賞受賞直後の大江さんと立花隆さんの対談など、大変興味深いものでした。こんなシーンがありました。『燃えあがる緑の木』をしめくくりの小説にするという大江さんに対して、音楽家として成長した光さんの現在をまだ小説で描ききっていない、小説家としてはそれを描くべきではないかと立花さんが問い掛けたとき、大江さんはしばらく考え込みました。そして大江さんは、ノーベル賞をもらってからのこの1週間で、いまの言葉が自分にとって一番大きい呼びかけだ、これはこれから考えていかなくてはならないことだというように答えた。そのシーンがとても印象的でした。

ビデオ鑑賞の途中で、田中さん、ミロさん、ダンサーが到着。ダンサーのデビルスティックに平賀さんが挑戦。たちまち上達するその才能に、一同感心。

日帰り参加の筒井さんは、9時前に帰られました。ビデオ鑑賞のあとも、おしゃべりなどしながら楽しく過ごしました。その夜は、ゆっくり眠れた人、暑くて眠れなかった人、遅くまで話し込んでいた人などいろいろだったようです。真春さんご夫婦は、用事のため早朝に帰られました。

翌朝、7時45分から朝食。仕事のあるむらかみさんは、食後、帰られました。

音楽会パート2

この日、前夜のアンコールといった形で、ふたたびちえさん、りえさんに演奏をお願いしました。

演奏のあとは、武満徹作詞・作曲の歌を皆で合唱。CDを用意してくれたのは田中さん、ミロさん。曲の解説などもしてもらいました。歌ったのは「○と△の歌」「小さな空」「明日は晴れかな曇りかな」の3曲。どれもしみじみとした味わいのある歌でした。

音楽会の途中でひろこさんが合流。音楽会のあと、あらためて一人ずつ自己紹介し、大江作品との出会いについても話してもらいました。

昼食のあとは、気ままにおしゃべりをして過ごしました。終了は午後3時。大江ワールドと大江ファンどうしの交流をたっぷりと堪能した二日間が終わりました。

参加された皆さん、どうもありがとうございました。


このページは大江健三郎ファンクラブの一部です。