日時:2007年12月15日(土)午後5時〜午後7時
会場:早稲田奉仕園103会議室
参加者:yoshimi、金田、サーチ、つる、HAL、スヌーピー、KING、真春、 ちゃまん、いとう
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新作の読書会。月曜日に講演会&サイン会が行われたばかりなので、その嬉しいアフターマスのなかでの開催。
作品については、読みやすかった、面白く読めたという意見が多かった。
・大江さん流の口語体あるいは映画的文体を新しく作り上げた。
・映画制作やサクラさんの秘密をめぐる話が組み込まれて、物語の展開が面白かった。
一方、不満の声も少なくなかった。
・朝日新聞のインタビューで「女性を中心人物に据えた」「女性を描こうと考えた」と述べているが女性を描いたというより大江さんにとっての理想の女性を描いたという感じがする。
・明るい物語で、ハッピーエンディングだが、もっとあとに残るものがほしい。
・何度も用いている一揆のモチーフがまた繰り返されている。同時代が描かれていない。『さようなら、私の本よ!』ではテロという現代的な問題が描かれていた。
・「ミヒャエル・コールハースの運命」がもっと深い形で関わってくることを期待した。
・面白いが物足りない。最初の構想よりも縮小されているのではないか。
etc
内容とは関係ないが、表紙の少女のイラストについても賛否両論があった。
読書会のあと高田馬場駅前まで移動し、「井戸坊」にて忘年会。katsumiさん、イオさん、じんさんが順次合流。合流者があるごとに乾杯し、楽しき夜は更けていく。
(2007/12/16記す)