「TVチャンピョン第18回ケーキ職人戦決勝戦」レポート

2003年11月2日TVチャンピョン「第18回ケーキ職人決勝戦」(2003.12.18放送)の一般審査員として参加してきました。
またまた幸せな時間を味わってきました。

その模様を怪しげな記憶をを頼りに書いたものに放送後写真と加筆修正しました。



事のはじまり
10月9日(木)
甘味王戦の終盤にケーキ職人戦決勝戦の親子審査員の募集が流れました。
去年採用されたし今年はどうかなぁと思いつつ、何も行動しないよりはいいだろうとハガキを書いて投函。

10月29日(水)
家に帰ったらTVチャンピョンケーキ職人戦の案内ファックスが来ていました。
電話が母宛に来たとのこと。やったー。
母から話を聞くと11月2日夕方から収録。
その日の私の予定知らないけどOKしておいたからと母。
ありがとうー。
前日は徹夜で2日は昼まで用があって出かける予定だけど、ケーキの為なら早目に切り上げて帰ってきますよ。

さて、母の話からすると今回は1mのケーキが3つ。
撮影場所は早稲田教会。
集合時間はまだ未定で後日連絡が来るとのこと。
終了が23時近く…夜遅く迄の撮影になりそうだから都内の人中心に声がかかったらしい。

製菓学校で作って教会に運ぶのだとしたら搬出入の所為で絶対撮影延びそう。
山手線が動いている時間ならなんとか帰れるからいいとして、また寒いのかなぁ。
夜の教会って冷えそう。ケーキの為に暖房は入れられないだろうし。
などと色々想像してしまいます。
さて、去年の反省を踏まえて持って行こうと思ったもの。
 ・カメラ
 ・お湯を入れたボットと紅茶パック
 ・空の入れ物(笑)
 今年も厚手のショールをもっていこうと思う。

10月30日(木)
早稲田教会への地図を印刷。

11月1(土)
朝、パソコンがーっ 起動しなくなりました。
レポを上げる下準備とかあるのに。それ以前に修理に出すなんて事になったら1〜2週間パソコンとお別れですよ。
慌てて対応策を調べ試しまくる。
なんとか再インストールを自分ですれば良さそうと判明。
でもその用意をする時間がこの日は無い……明日も無理。どうなるレポート(3日に必死でパソを復旧しました(^^;)。

午後まで待っても電話がこなかったのでこちらから確認。
 ・19時集合
 ・ドレスアップはしなくてもいいけどクリスマスという感じて来て下さい。
 ・終わりは23時ごろ。



そして当日2003年11月2日(日)
集合時間は19:00

身支度をしてお出かけ。心を壊れたパソコンに少し残しつつも。
暖かい日だったので厚手のショールは不要。
熱い紅茶を入れたポットと空の入れ物を持参。
待たされる事を見越して本を余分にカバンに入れました。

今回も前の作業が押しているだろうなと思いつつ、集合時間に遅れて10分過ぎに到着。
教会の前に色々置かれ作業しているよう。
入り口の階段でスタッフらしき人に声をかけると、作業が遅れていて20時集合になりましたとの事。
その辺で時間を潰して下さいと言われました。
名前のチェックを受けて教会近くの階段に座って時間潰し。
スタッフさんや選手とおぼしき白衣の人たちがうろうろしているのを眺める。
教会の入口横に机や果物や
ケースに入ったケーキがある。
1−2次審査で使ったものかな?
19:40分に待つ場所を用意しましたからと誘導されて教会の隣の建物の中へ。
普通の会議室みたいな所に座って待つ事に。
だんだん部屋がいっぱいになってきて、20時ごろ携帯で心配そうに終電の時間を確認している人の姿も見られました。
今回も親子じゃないよなーというペアが少し。

今日は昼過ぎに即席うどんを食べただけなので、さぞケーキが胃に染み入るだろうなと思う。

20:15
スタッフさんがまだ始まらないのですけど、と申し訳なさそうに入ってくる。
名前の再確認が行われる。
帰りの時間が23時を過ぎたら電車が無くなってしまう方いますかとの確認も入る。

20:25
スタッフさんから撮影が押してますとの報告。
食べたら無くなってしまうものなので細部まで撮影していて時間がかかってます。
デザインとか市販されているものより凝っています。楽しみにして下さいねといわれる。
又、インタビューとかされたら視聴者に伝わるように答えて下さいねとも。
今回は3作品を採点し、味と見た目を総合して一人1票らしい(前年は親子で1票。但し見た目と味は別投票)。

20:35
21時開始を目指していますとのこと。
審査投票用紙と座席表が配られる。
座席表を見ると13単位に分けられていて審査員は104人。
A〜1から3 、B〜1から3の6組のようです。
スムーズに進行するように、グループ分けして座ります。
23時までには終わらせたいと思いますのでよろしくお願いしますと言われる。
写真はフラッシュをたかなければOKとの事。

トイレに行く。皆暇をもてあましてきたのか混んでいる。
人の会話を聞くとも無しに聞いて思ったこと。
ケーキ職人王審査には気の短い人は応募しちゃだめだよー(笑)
ついでに時間潰しができる物を持って来るといいですよ。

21:04
今ケーキの撮影が終わりましたので、審査員さんを迎えられるように会場を片付けています。
忘れ物の無いようにおいでください。

21:14
美術チェック中です。
教会に入って審査員さん達にすぐ見えないように覆いをかけてます。
もう少しお待ちください。
審査は見た目7割、味3割でお願いします。
司会の中村有志が質問したら答えてくださいねー

21:25
部屋の前方に有ったホワイトボードを使って壇上での流れの説明。
全員は一度に壇上に上がれません。
A → B の順でお願いします。
また、A1の方は最初は左端、A2の人は真ん中、A3の人は右端の作品へ行って下さい。
時間が来たらA1とA2の人は右隣の作品へ移動。A3の人は一旦壇上から降りて下から左端の作品に回り込んで下さい。
その次の移動ではA2の方が下から回って下さい。
Bグループの方も同じ要領でお願いします。
説明の後すぐに移動。
教会の入口にツリーとサンタの格好をした
女性スタッフが2人ほどいました。
教会に入ると椅子が並べられて狭い感じ。
前の方の床にはビニールが張られています。
正面にレンガ風の枠?がベニヤ板で作られており
赤い幕が下がってます。
その前に立っているのはおなじみ司会の中村さんと
東京製菓学校理事長中村さん。
そして、あの赤い幕の向うに巨大クリスマスケーキが
鎮座して出番を待っているー

思うだけでわくわくです。

席に付くと司会の中村さんとスタッフさんから交互に説明が有ります。
テレビチャンピョンは今年で13年目。ケーキ職人戦は18回目です。
職人さんは朝の7時から作ってます。
今回のケーキは世界の建物をイメージして作られています。
このスタッフさんがこの格好をしたら拍手開始、この振りをしたら拍手を止めて下さい。
オープニングで使われる審査員が拍手をしている場面が撮られます。

その後職人さんが1人ずつ呼ばれて入場。
向かって左から
赤 蒲池 昭寛 (かまち あきひろ)T.Yokogawa(大阪和泉市)
緑 鄭 鴻淵 (じょん ほんよん) リーガロイヤルホテル(早稲田)
桃 伊藤 裕花子 (いとう ゆかこ)サドレル・レスタジ(六本木)

選手の紹介が有った所で幕の後ろのケーキの横に立つ為選手の姿が一旦消えます。
少し遠くて見づらいでしょうけど拍手と歓声を上げて下さいとのこと。
いよいよ。
幕が上げられてケーキと対面
正面の壇上に待ち望んでいた
ケーキの姿が堂々と3つ。
湧き起こる拍手。

ここで撮影一旦中断。
時は21:50。ケーキおひろめする為に邪魔になる幕の付いた枠を壊すとの事。
作ったり壊したり大道具さんも大変です。 

 ↓ 枠を取るとこの通りすっきり

22:00
選手の自己紹介とPRタイム開始。



作品紹介〜 

さて。
 蒲池さん……「クリスマスの夜にピサの斜塔に奇跡が起こった」
 鄭さん……「東京駅 夢のサンタクロース号」
 伊藤さん……「スペイン広場の聖なる夜」
をイメージした作品を作ってました。
鄭さんが細かく作品に使ったケーキの説明、伊藤さんが説明の途中度忘れしたのか言葉に詰ったのを
司会の中村さんが突っ込みつつ、フォローしていました。
一般審査員からの細かい質問は壇上に上がった時に選手にして下さいねとの事。

22:20
Aグループから壇上に上がります。狭くて全体写真を撮るのは無理そう。
撮れるのは部分アップ。しかもフラッシュ焚けないので人の影入りまくりかもと不安。

まずは
蒲池さんの作品 「クリスマスの夜にピサの斜塔に奇跡が起こった」
※写真をクリックすると拡大写真が見られます 
サンタ達がクリスマスの夜に斜塔が倒れないよう
一年分の傾きを直しに来ている。
「奇跡の公園」にサンタをからめたらおもしろいなと。

ホールケーキ5段のホワイトチョコの柱の斜塔。
斜塔には上からバタークリーム、タルトショコラ、
イチゴムース、和栗、マンゴーヨーグルトのケーキ。

チーズケーキの石畳の下はモカ・バナナ・
ストロベリーのブッシュドノエル。

斜塔の横には飴細工のツリー。

チョコケーキの石畳。
手前はモカのブッシュドノエル。

  
飴細工の棒でサンタが一生懸命斜塔を引っ張っている。

サンタの横の山はシュトレーン。

ツリーの上には飴のソリに
乗ったサンタクロース。



鄭さんの作品 「東京駅 夢のサンタクロース号」
※写真をクリックすると拡大写真が見られます  
イブの夜午前0時プレゼントを運ぶサンタで
にぎわう雪化粧の東京駅。

地下ホームから秘密の臨時電車が出発。

土台はドライフリーズのイチゴの入った
しっとりしたスポンジケーキ。

雪で白くなった駅の壁はホワイトチョコで
作られている。
ドライフルーツの暖かい明かり。

シュガーペーストで作り焼き上げられた
東京駅の三角屋根。

飴細工で作られた線路の
上にサンタの運転する
臨時電車が走る

丸いのは飴細工の玉。
花も飴細工。

フリーズドライのイチゴの
土台が見える。

フランボワーズのジャムの
入ったクラッシックショコラ。

ホワイトチョコのカップに
入ったココナッツムース。
モンブラン、フルーツタルト
チョコマカロンが並ぶ。



 伊藤さんの作品 「スペイン広場の聖なる夜」
※写真をクリックすると拡大写真が見られます
トリニタリィモンティ教会とスペイン広場。

映画「ローマの休日」をモチーフに。
再会という名の贈り物。

アイスクリームに似た味の生クリームの
挟まれたスポンジケーキが土台。

スペイン階段は
ピスタチオのムース・ブラッドオレンジのムース
バニラのバンナコッタから出来ている。

アーモンドクッキーで出来た教会。

クッキーで作った石畳が敷き詰められる。

ゼリーの噴水。
右横にたたずむカップル。

シュー生地のツリーが広場の両脇に立つ。

サンタがカップルを見守っている。

石畳の下にケーキがある。



22:30
ケーキ切り分け開始。
ナイフが入ると、勿体無い、あーという嘆息があちらこちらから。
大きいケーキが切り分けられ始めると共に、後ろからケースに入ったケーキを持ってくるスタッフ。
教会の入口に置いて有ったものです。
例えば作品ではモンブランを15個しか飾らないとしても、50組の審査員分用意してくれたという事なんですね。
ちょっと感動。
審査員の座った席と、壇の間の空間に丸いテーブルをスタッフが運んできます。
前方両端の机にお茶の入った紙コップが並べられます。
最初は少し湯気が出ていたけど冷めて飲む頃には生暖かいという温度でした。

ケーキは前方の床にビニールを引いてある所で食べて下さい、との事。
そうだよね、こぼして教会の床汚したら失礼だもんね。

22:35
Aグループからケーキ試食開始。
二人で1皿。フォークは2本(最初手違いで二人で1本と言われた(笑))。

最初蒲池さんの所のケーキを貰いました。
人のお皿にマジパン細工の人形や飴飾りが乗っているのが見えました。
……あれは味審査向きじゃないと思うのだけど。審査員のリクエスト?
壇の横で食べていたら蒲池さんが斜塔の柱であるホワイトチョコを1本呉れました。
いい人だー。

次は本当なら鄭さんなのですが、列が長かったので先に伊藤さんの物を。
最後に鄭さんのケーキの乗ったお皿。
ここはホワイトチョコのカップに入ったココナッツゼリーが有ったのでプラスチックのスプーンも配ってくれてました。
蒲池さんのお皿
シュトーレンとチョコケーキ
チーズケーキとイチゴ
マンゴーとヨーグルトのムース
鄭さんのお皿
モンブランとイチゴショート。
フランボワーズジャムのチョコレートケーキ
ホワイトチョコに入ったココナッツムース
フルーツタルトとチョコマカロン。
伊藤さんのお皿
ブラッドオレンジのムース。
ロールケーキ
土台のスポンジケーキ。
チーズケーキ。
 ※すみませんお皿が近すぎて写真失敗してます。

今回は去年と違って後の方になると盛りがいいということは無かったようです。
どのお皿も奇麗に多種類が整えられて乗っていました。

スタッフさんが3皿食べてない人いませんかーと注意を呼びかけます。
食べ忘れる人なんているのかしら。よほどのうっかりさん?
私なんて許されるならお代わりしたい勢いなんですけど。

本当なら持参した紅茶飲みたかったのですが、ケーキを食べる場所も席も狭かったので遠慮しました。
去年のような状態なら飲めたのですがね。
でも今回は冷たい飲み物で無かったので。ありがとうスタッフさん。

3皿食べて席に戻って審査用紙に丸を一つ付けます。
迷う事無く *** さんへ。連れとは意見が分かれたので1人一票で良かった。
電車の時間が迫った人が席を離れます。
事前に申請してあった人の席はどれも端っこでした。
テーブルと、壇上からケーキの乗っていた台が男性スタッフの手により降ろされ部屋の外に出されます。
審査発表の為に壇上が整えられます。
トナカイの飾りの付いた投票箱を、サンタ衣装を纏ったスタッフが持って回ってきます。
男性スタッフの中にも何時の間にかサンタの格好になった人が。

そして、結果発表
時計は23:35分を回っていました。



審査発表〜 

会場が暗くなり、パイプオルガンが響きます。ライトが踊ります。
点数が読み上げられます。三位14点。二位34点。一位52点。
52ポイントを取ったのは……
ライトが止まった先にいるのは

鄭 鴻淵さん (じょん ほんよん) リーガロイヤルホテル(早稲田)

おめでとうございます。

帰り際に残ったケーキを少しいただいてきました。
蒲池さんのブッシュドノエルが試食のお皿に乗ってなかったのでそれを。
ホワイトチョコの柱はもうありませんでした。
鄭さんからはチョコレートケーキを。
伊藤さんの所は切り分けてくれる人がいなかったので。。。ピスタチオムース。。。残念。

もっと大きい入れ物持ってくれば良かったなぁ。
スタッフさんに、どうして入れ物を持ってこようと思いついたのと聞かれましたけど、それは去年の反省にもとづいて……
なんて言って良いものなのでしょうか?

そういえば大きな四角いタッパーや不二家の空箱を持って来ていた人もいましたね。

今回も楽しくて美味しい時を職人さん、スタッフさんありがとうございましたー
またできれば次回もよろしく……などと言ったら贅沢でしょうか。
プリン戦の味見なんかもしたいですー(ここに書いても……)

さて、大切にお持ち帰りしたケーキ、家族が待ち構えていて……
今年もリースに付けようかなと思ってもらって来た飴細工の玉も気がつけば食べられてしまってたのでした。

2003年12月18日。19:30〜放送されました

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