スポーツについて

 先日、初対面の人に自己紹介をする機会があった。僕は自己紹介はけっこう好きである。何も相手のことを知らない状態から、徐々に話が広がってゆく。話があえば面白いし、話があわないところでも“こんな世界もあるんだ”くらいに聞いてみると、退屈するものではない。人の話を聞くのは嫌いではないので、いろいろ話してもらうのは面白いものである。

 恒例の脱線をひとつ。僕は、自分からしゃべるよりも人の話を聞く方が、どっちかと言うと好きなのだ。僕は比較的無口なので、人の話を聞くのは苦にならないのである。
(注)なお、僕が無口というのはウソだと主張する方もいるだろ
   うが、僕の周りには饒舌な友人が多いため、僕は無口な部
   類なのである。ただ、ずいぶん前に自分を一言で説明せよ
   と言われたので、「クールでシャイ」と表現したら、爆笑
   された。  (脱線終わり)

 ところが、聞いたり聞かれたりするうちに、必ずと言っていいほど出てくる2つの質問が、僕にとっては苦手である。1つは、学生ですと言うと出てくる「サークルは?」というもの。「やってません(事実だけど)」では話が切れちゃうので、なんとか吹奏楽が趣味で、楽器をやっているというところに繋げることで、うまくゴマ化す(大学のサークルの話題を打ち切っちゃうのだから、体のいいゴマ化しである)ことができる。問題はもう1つの質問。「スポーツは?」

 これは困る。とにかく困る。僕は骨の髄から文科系人間であり、まるでスポーツをしない。走るのは嫌いだから、陸上(箱根駅伝は見る)やサッカー(たまーに見る)はダメだ。野球(がんばれ千葉ロッテ)・F1(がんばれハッキネンとマクラーレン)・スピードスケート(がんばれ専修大関係者)・相撲(初場所中に相撲のエッセイ書きます)は観戦ばかりだ(ちなみに、実際に生で見に行くのは野球だけである)。テニスもしない、水泳も10年以上やってない、ゴルフもしない。何か1つやるものがあると話が広がるのだが、見事なまでに何もないのである。

 ・・・と、ここまで書いてきて、1つだけ僕がやるスポーツがあるのだ。なんせ、先日は聞かれても忘れてるほどだったから、それほど熱心な愛好家とは言えないかもしれないが、とにかく僕は「スキー」だけはやるのである。

 ただし、いくつか問題がある。スキー歴は10年くらいあるのだが、1シーズンに1回しかゲレンデに行かない。なんせ、僕の友人でスキーをやる一団=10人前後=と、年に1度のスキーツアーをやっているだけである。だから、腕前は大したことがない。なんとかパラレルくらいはできるようになりたいのだが、そこまでの道のりはまだ長そうだ。さらに、スノボ派急増中の昨今、「スキーやります」と言うと、「スノボはやらない?俺はスノボだなあ」なんて言われちゃって、やはり困ってしまうのだ。

 まあとにかく、僕が唯一やるスポーツであるスキーに、今夜から行ってきます(今夜は越後湯沢)。今年はひょんなことから2回(前年比2倍・来月は北海道だ!)もスキーに行けるので、けっこううれしい。気合いを入れて、スキーブーツも買ってしまった。といったところで、いってきま〜す。

2000/01/07

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