あとがき、という名の後日談



 3月中旬、僕の友人が九州を旅行した。場所は鹿児島だという。まだ焼酎が飲み足りない僕、家には「天照」(ちなみにクセのないそば焼酎です)は残っていたけれど、焼酎を買ってきてくれとお願いした。飲んだことないし、鹿児島だから奮発して「森伊蔵」と「魔王」を。ところがどっこい、どちらも日本酒で言うなら「越乃寒梅」クラスの、非常に高価で入手しづらいモノだそうな。知らなかったとはいえ、友人は酒屋で鼻で笑われたという。このブランド志向のミーハー野郎め!といったところか。悪いことをしてしまったと思うが、僕は完全な日本酒党だと思っていたのだが、どうも九州旅行以来、無党派層になりつつある。

 最後に、この『九州ノート』を読んでくれた皆さま、高千穂で乗車したタクシーの飯干運転手さんと、都城の「魚若」のみなさんに厚く御礼を申し上げて、今回の『ノート』を閉じることにする。感謝しております。



2005九州ノート・完


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