第2回『僕たちの北海道ノート』は、本文ではサラっと書き流してしまったことと、省いてしまった裏エピソードをめぐる、Hさんと僕のバトルを掲載。


激論!悪いのはどっち?
1999年秋。北海道ノートのアップも半分が終わった時点で、僕は「2000年スキーツアー/今年は北海道だ!」の幹事をやっていた。参加予定のメンバーは、ほとんどが北海道旅行参加者である。その募集要項に、僕はこんなことを書いた。
<諸注意>
1・飛行機内では、携帯電話・PHSの電源をお切り下さい(特にHさん)。
2・飛行機内には、カメラの三脚や犬釘は持ち込めません(特にHさん)。
3・飛行機の離着陸の際は、デジカメを使用しないでください(特にHさん)。
4・バッグのストラップがベルトコンベアーに挟まっても、動揺しないでください(特にHさん)。
そう、何を隠そう、北海道旅行ではこんな事件があったのだ。このうち、2は「第1日目」に、4は「第3日目」に詳しい(犬釘を持ち込もうとしたのは最終日の僕だけど)。問題は1と3だ。
<1についての解説>
飛行機に乗るお作法として、携帯電話・PHSの電源を切ることは常識である。もちろん、集合してすぐにその旨は注意した。全員、キチンと電源を切ってくれたものだと、僕は信じていた。ところが、新千歳空港のターン・テーブル前で、Hさんは「あっ」と言った。どーしたの?と聞いてみると、なんとHさんのPHSの電源が入っているではないか!
あんた!ちゃんと切れと言っただろ!と、僕は後輩の分際で文句を言った。電話がかかってこなかったから幸いだったが、もしかかってきたら・・・想像するだに恐ろしい。
<3についての解説>
実は僕も知らなかったのだが、離着陸の間だけは、デジカメも使用禁止なのだそうである。Hさんは確か使ってなかったと思うけど・・・でも、注意を喚起することに越したことはない。からかい半分に書いてやれ。えいっ。


すると、Hさんからこんな「反論」が来た。お怒りのようである。
<1について>
電源は切っていたのだが、バッグの中で他の荷物に押され、電源スイッチが押されたものと思われる。対策として、今後飛行機に乗るときには電池そのものをはずすつもり。それよりもむしろ、相手が飛行機に乗っていることを知っているにも関わらず、電話をかけてきたTsの方が問題なのでは?
<2について>
飛行機に乗るのが10数年ぶりの上、事前情報ではそのくらいは持ち込めると聞いていた。直前にハイジャック事件があり、飛行機会社が敏感になっていたのでは?
なお、私の三脚は北海道旅行直後に盗まれてしまったため、しばらくはこういった事態は起こり得ないものとなる。
<3について>
だ〜か〜ら、おいらは飛行中には撮影してないって。電子機器は使うな、と言うアナウンスにも関わらず、電子シャッター搭載のカメラで撮影していたのはOだ。俺はそこまで非常識ではない。
<4について>
あのな。いつ、動揺していた?嬉しそうに「またやったんすか?」などと聞いてきた奴もいたが、俺じゃないことは一目瞭然だったはず。
以上、誤解を招く表現は慎んでいただきたく一筆申し上げました。


それに対する、僕の再反論。
<1について>
なんと言い訳しようと、ダメなモノはダメ!それに、荷物に押されて電源が入るわけないよ!Tsが入れた電話?俺の電話には留守電になっていることを承知で、メッセージが入ってたよ。
<2について>
三脚の御冥福をお祈りいたします。
<3について>
冗談で書いたら、犯人があらわれた!またしてもOさんなのか・・・ あんたって人は・・・
<4について>
言い掛かりであることを認めますが、注意を喚起しようというこの細やかな心遣い!持つべきものはよき後輩ですよ(笑)。


さらに、Hさんからの再反論がコレ。
<1について>
まず、PHSではなくて携帯だ。
携帯はSさんと同時に電源を切ったため、切り忘れはあり得ない。ナップザックの中がグチャグチャだったのは1日目を共に行動したN野、S夫人ならご存じと思われる。
Tsくんについてだが、俺のような実例がある以上、明らかに機上の人となっている相手に対しては電話をかけないのが常識と言ったものでしょう。それこそ、切り忘れて、ということは(確率は低くとも)誰でもやりうることなのだから。
ただし、彼自身、あの時へべれけ状態でまともな判断能力が無くなっていたと考えられるため、Ts君の罪は問われないものとする。
<2について>
スキーまでに三脚買おっかな。でも、板を買うのが1番だろうな。ファンスキーが持ち込めるのかどうかチャレンジするのもまたよし。
<3について>
対応策としては、写真屋さんに窓際の席を与えない、といったところか。
尚、俺は次に飛行機に乗るときは完全機械式のカメラを持参するつもり。帰りの機上からの夕日は悔しかった。
 (みやべ注・スキーの帰りの飛行機は、20:30千歳発の便なのですが・・・)
<4について>
これについては非を認めるのね(基本的には)。ならば、何も言うまい。これ以上続けると水掛け論に発展しかねん。
いや、お前相手だと禅問答か。だとすると負けるな。


それにしても、たかだか3日間の旅行だったのに、なんでこんな「論争」に発展しているのだろうか?

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