内科リウマチ科 福間クリニック

リウマチの診断

リウマチの診断

関節リウマチの診断はに示したように、主に特徴的な臨床症状の有無によって行ないます。
その他、リウマトイド因子の有無、特徴的な関節レントゲン写真の異常などを参考にします。
注意しなければいけないのは、リウマトイド因子は、健康な人の3-4%で陽性になるため、これが陽性であっても、必ずしもリウマチとは診断できないことです。他の色々な症状や検査所見と総合して診断することが大切です。
診断基準には入ってませんが、CRPと血沈のふたつの検査(炎症反応)は関節炎の程度を反映し、リウマチの活動性を評価する上で重要な検査です。
最近は、リウマチの滑膜炎(リウマチの関節の腫れ)の指標としてMMP-3(Matrix metaloprotease 3)が測定されるようになりました。この物質は関節や軟骨を溶かす働きのある酵素で、これが多いと関節の破壊、変形が進みやすい可能性があります。簡単な血液検査で行えるので、CRPや血沈とともにリウマチの活動性を知るのに役立ちます。
リウマチでは色々な内臓にも合併症状が起こることがあります。
特に肺腺維症や血管炎、薬の副作用による胃潰瘍や腎障害には注意しなくてはなりません。
定期的な採血と尿の検査、年1〜2回の胸部レントゲン写真と胃カメラが必要です。
またリウマチの患者さんの10〜20%に涙や唾液がでにくくなるシェーグレン症候群を併発することがあるので、こちらの検査も受けておいた方が良いでしょう。

更新日 :2002/10/1