昔から使っている「リウマチ」と言う言葉は関節や骨、筋肉などの運動器に痛みや炎症を起こす病気を総称して言います。
この中には、痛風や変形性膝関節症、他の膠原病などが含まれています。
関節リウマチはリウマチ疾患のひとつで、関節を包んでいる滑膜と呼ばれる袋の炎症(滑膜炎)によって特徴づけられる疾患です。
滑膜炎が起こると、滑膜が増殖して骨や軟骨に侵食して傷を作ったり(パンヌス)、関節内に色々な酵素ができて骨や軟骨を溶かしてしまうのです。
また、関節リウマチでは関節以外にも、皮膚や眼、内臓にも病変ができることがあり、全身病と考えられています。
関節リウマチの原因は明らかになっていません。
リウマチになりやすい家系はあるようですが、リウマチが遺伝するわけではありません。
遺伝的な素質の他にウィルス感染や性ホルモン(妊娠など)、ストレス(過労)等の他の誘引が働いたときに発症するようです。
関節リウマチは人口300人から500人に一人の割合でいると言われ、日本全国で50万人の患者さんがいると考えられています。男女比は1:3〜4程度で女性に多いと言われています。
発症の年齢は30才代から50才代と働き盛りのころに多いですが、どの年齢層にも見られます。