内科リウマチ科 福間クリニック

リウマチ Q&A

  1. 関節リウマチとは
  2. リウマチの症状
  3. リウマチの診断
  4. リウマチの治療
  5. リウマチのチーム医療
  6. リウマチの薬物療法

慢性関節リウマチとは

昔から使っている「リウマチ」と言う言葉は関節や骨、筋肉などの運動器に痛みや炎症を起こす病気を総称して言います。
この中には、痛風や変形性膝関節症、他の膠原病などが含まれています。
関節リウマチはリウマチ疾患のひとつで、関節を包んでいる滑膜と呼ばれる袋の炎症(滑膜炎)によって特徴づけられる疾患です。
滑膜炎が起こると、滑膜が増殖して周りの組織を侵食したり(パンヌス)、関節内に色々な酵素ができて骨や軟骨を溶かしてしまうのです。
また、関節リウマチでは関節以外にも、皮膚や眼、内臓にも病変ができることがあり、全身病と考えられています。
関節リウマチの原因は明らかになっていません。
リウマチになりやすい家系はあるようですが、リウマチが遺伝するわけではありません。
遺伝的な素質の他にウィルス感染や性ホルモン(妊娠など)、ストレス(過労)等の他の誘引が働いたときに発症するようです。
関節リウマチは人口300人から500人に一人の割合でいると言われ、日本全国で50万人の患者さんがいると考えられています。男女比は1:3〜4程度で女性に多いと言われています。
発症の年齢は30才代から50才代と働き気盛りのころに多いですが、どの年齢層にも見られます。

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リウマチの症状

関節リウマチでは、全身の関節が侵されますが、末節関節(指の先端の関節)と背骨(首は除く)は避ける傾向があります。
手首や手指や肘、膝、足首などの関節に好発し、左右対称に現れます。
関節の痛みの腫れ、朝起きたときの関節のこわばり感(朝のこわばり)で始まり、数年の単位で関節の変形や強直(硬く固まってしまう)が起こってきます。
しかし、すべての患者さんがねたきりになるわけではなく、35%が自然軽快、15%が進行性で、半分の患者さんはよくなったりわるくなったりを繰り返す経過を取るようです。
最近の医学の進歩により、変形の進行の阻止が期待できるようになってきました。
リウマチは関節の炎症が強く消耗性の疾患であるため、全身症状として微熱や貧血、体重減少が起こります。
日常生活の注意として適度な安静とバランスの良い十分な栄養が必要です。
20%程度の患者さんに、圧迫を受けやすいところの皮膚にぐりぐり(リウマチ結節)ができることがあります。
通常は何も問題をおこしませんが、時に崩れて潰瘍となることがあります。
10%程の患者さんには肺などの内臓に合併症が起こることがあります。また、リウマチの薬の副作用で内臓が損なわれることもあるので、関節の治療を受けるだけではなく、定期的に内臓の検査を受けることも大切です。

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リウマチの診断

関節リウマチの診断はに示したように、主に特徴的な臨床症状の有無によって行ないます。
その他、リウマチ因子の有無、特徴的な関節レントゲン写真の異常などを参考にします。
診断基準には入ってませんが、CRPと血沈のふたつの検査(炎症反応)は関節炎の程度を反映し、リウマチの活動性を評価する上で重要な検査です。リウマチでは色々な内臓にも合併症状が起こることがあります。
特に肺腺維症や血管炎、薬の副作用による胃潰瘍や腎障害には注意しなくてはなりません。
定期的な採血と尿の検査、年1〜2回の胸部レントゲン写真と胃カメラが必要です。
またリウマチの患者さんの10〜20%に涙や唾液がでにくくなるシェーグレン症候群を併発することがあるので、こちらの検査も受けておいた方が良いでしょう。

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リウマチの治療

関節リウマチは根本的治療のない慢性疾患であり、働き盛りの時に多く、関節の痛みや変形によって日常生活だけではなく育児や就職などの社会生活にも支障をきたし、経済的な困難にも直面します。
最近、医療の目的はQOL(生活の質、生きがい)の改善が重要だと言われています。
そのためには従来の痛みと変形を治すだけの治療だけではなく、より包括的な対策が必要となります。
この目標のためには、内科医(薬物療法)、整形外科医(手術療法)、リハビリ(理学療法、作業療法)の他、心理療法士、ソーシャルワーカー、訪問看護婦、更に家庭医や地域の保健婦、リウマチ友の会等の連携が必要とされています。

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リウマチのチーム医療

日本リウマチ友の会は患者さん同士の交流、情報交換の場であると共に、会誌の発行や、講演会や医療相談を開催したり、行政、立法組織への働きかけも行なっています。
興味のある方は下記に連絡を取ってみてください。

日本リウマチ友の会
〒152 東京都目黒区鷹番2-19-23
TEL03-3716-0175

日本リウマチ友の会静岡支部
〒420 静岡市駿府町1-70静岡県総合福祉会館4F静岡難病連内
TEL053-254-5246

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リウマチの薬物療法

1.治療目的 リウマチの治療目的は、
(1)リウマチ炎症の原因である免疫異常の是正、
(2)リウマチ炎症の抑制・鎮静化、
(3)疼痛とこわばりの軽減・除去、
(4)関節機能の維持・強化、
(5)変形・拘縮・強直の予防をすることによって、家庭あるいは職場で少しでも生産的な生活が快適にできるようにすることです。
このことをQOL(Quality Of Life、生活の質/生きがい)を高めるためとわたしたちは言っています。

2.リウマチの薬の種類
1)非ステロイド抗炎症剤(NSAIDs、非ス剤)
2)ステロイド皮質ホルモン)
3)抗リウマチ剤(DMARDs、免疫調整剤、疾患修復剤、寛解導入剤)

3.リウマチの薬の作用機序

4.非ステロイド製剤
1)特徴
a.炎症を抑え痛みを和らげる。
b.リウマチを治す薬はない。
c.作用の強弱、持続(半減期)の長短、投与経路の違い(経口、坐薬、注射)、副作用軽減の工夫(腸溶剤、徐放剤、プロドラッグなど)で多種多様の薬がある。
d.大きな副作用として胃腸障害、腎障害がある。
e.喘息に患者には用いない。
2)種類・使い方

5.ステロイド剤
1)特徴
a.炎症を抑える作用と免疫異常を抑える作用がある。
b.重いもの含め種々の副作用がある。(感染症・消化性潰瘍・糖尿病・骨粗鬆症)
c.決して自己判断で増やしたり中止したりしてはいけない。
2)適用
a.中等度以上の激しい関節炎があり全身症状(貧血、発熱、体重減少)のある場合
b.血管炎を伴う場合
c.社会的生活を著しく脅かす恐れのある場合(失業など)。
d.必要な日だけ服用しすぐ中止できる場合(冠婚葬祭、小旅行など)。

6.抗リウマチ剤
1)特徴
a.免疫異常を是正する。
b.すぐには効かず、数週〜数ヶ月を要する。
c.効く人と効かない人がいる。
d.副作用は皮膚症状が多いが、腎肺障害など重篤なものもある。
2)種類

7.免疫抑制剤
1)特徴
a.免疫異常を抑制する。
b.これまで主に癌や移植に使われてきた。
c.重篤な副作用が多い。(骨髄抑制・感染症・肝心障害)
2)種類

7.開発中、または近い将来発売される薬剤
1)抗サイトカイン療法
a.インフリキシマブInfliximab(レミケード):
   抗TNFα抗体の点滴薬。リウマトレックスと併用して使用。
   効果が早く、有効性も高い。関節変形の進行を阻止する報告がある。
   点滴時に稀に蕁麻疹などの発疹やショックを起こす場合がある。
   感染症の危険がある。特に結核が悪化し死亡した報告もあり、注意が必要。
   発癌の副作用については、今後の検討課題。
   関節リウマチの治療薬としても治験が終了し、厚労省の認可待ち。
b.エタナセプトetanercept(エンブレル):
   可溶性TNFα受容体の皮下注射薬。
   効果が早く、有効性も高い。関節変形の進行を阻止する報告がある。
   感染症の危険がある。
   発癌の副作用については、今後の検討課題。
   関節リウマチの治療薬としても治験が終了し、厚労省の認可待ち。
c.アナキンラ(anakinra):IL-1受容体拮抗剤
2)レフルノマイド(Leflunomide):
   リウマトレックスの代替薬として期待されている薬。
   5%に肝障害、また催奇形性があるため妊娠時には禁忌。
   関節リウマチの治療薬としても治験が終了し、厚労省の認可待ち。
3)プログラフ
   臓器移植の薬として開発された。
   リンパ球からのホルモン(サイトカイン)の分泌を抑制する。
   これまでの抗リウマチ薬とは異なる作用機序であり、抗リウマチ薬が無効の時に期待できる。
   関節リウマチの治療薬としても治験が終了し、厚労省の認可待ち。

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更新日 :2002/10/1