和字 Revision 9 ウェヴ・ギャラリー








和字リヴィジョン9の発売から一月ほど、いよいよ意欲的で挑戦的なタイポグラフィの展開がはじまりました。まことにおもしろくなってきました。タイポグラフィの振興と可能性の開拓のためには、やはりよい書体が必要なことを痛感しています。なかには原字制作者はもとより、監修者も想像もしなかったようなデザインが展開しています。このウェヴ・ギャラリーではそんな意欲作を、制作者とスポンサーの許諾をいただいて順次ご紹介します。みなさんもぜひとも和字リヴィジョン9をお求めいただき、このギャラリーへの掲示にご協力ください。




◎『山口藍新作展 後朝(きぬぎぬ)』案内はがき

絵柄面
宛名面(部分)



◎『山口藍新作展 後朝 (きぬぎぬ)』案内はがき
デザイン制作  白井敬尚形成事務所
編  集    郡淳一郎
スポンサー   ギャラリー イヴ
使用書体    絵柄面   なにわ+篠     字面ツメ
        宛名面   なにわ+本明朝−M ベタ
寸  法    左右222mm×天地100mm
組版ソフト   アドビ・イラストレーター
備  考    この展覧会の図録がまたアッといわせるほど意表をつくもので
        すでに行き詰まり感のみられる展覧会図録に新境地を開拓する
        ものです。印刷が完了したら関係方面のご協力をいただいてか
        ならずご紹介いたします。乞ご期待!



このコーナーの作品の続編をご紹介しないまま、時間がすぎてしまいました。
 この間「和字 Revision9」は順調な出荷がつづき、おおくのプロフェッショナルに好感をもって迎えていただきました。
 新春には「和字 Revision9」を用いた年賀状をたくさんいただきました。なかにはお名前とお顔が一致しないかたもいらっしゃいましたが、書体がつなぐうれしい関係で、そうした年賀状をうれしく拝見しました。ほんとうにありがとうございました。
 正直なところ、発売にあたっては、感覚がよいとされる広告系のデザイナーのかたが先頭を走るとかんがえておりました。ところが意外なことに、いままでのところ、ブック・デザイン系のデザイナーの方のご購入とご使用がおおかったようです。書店の店頭には大手・中小の版元を問わずに「和字 Revision9」をもちいた書物と雑誌がさりげなく並んでいるのを発見します。漢字との組合せも、制作側が予測したのとはまったく異なる組合せがあったりして、実に新鮮な発見があります。ですからいまは、あたらしい書体があらたなデザインをもたらすという、うれしい事実を楽しんでおります。
 原字制作者の今田欣一さんは、引き続いて「挑戦的な和字の復刻」に挑んでおられます。それは和字が誕生した平安時代から、鎌倉時代、室町時代、戦国時代、安土桃山時代、江戸時代、そして近代の明治まで、実に丹念に資料を探索されています。そしてもちろん、これらの時代を代表する名作を現代に甦らせる努力を継続されています。
 おそらく年内にはふたたび『挑戦的和字の復刻』の続編が登場しそうですし、「和字 Revision9」の拡張版も完成することが予測されます。ぜひともご期待ください。
 また、みなさまのなかで、自身作がありましたら、ぜひともこのミニ・ギャラリーにお寄せください。


朗 文 堂
TEL.03-3352-5070 FAX.03-3352-5160




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