8月21日 赤城山の主峰、黒檜山に登る


連日40℃に近い酷暑の中、何をするにも身体のいうことが利かない状態で、睡眠も充分とれません。
そんな中、NHK文化センターの講座の山登りの日が近づいてきます。こんな暑さで過密スケジュールの中,
泣き言なんて言ったら家人や周りの人に「やめれば」と言われるに決まっています。
6時30分大宮駅西口ソニックシティを大型バスで出発(私は鴻巣駅から)です。今回の参加者は26名ですから、ゆったりと座り、大沼湖畔広場まで連れて行ってもらえるので、随分楽です。

   
     大沼湖畔にバスで到着                  湖畔に沿って道路沿いを登山口まで歩く

湖畔からこれから登る黒檜山を見つめ気合を入れ湖に沿って少し登るとすぐに登山道入口。
石がゴロゴロしていて随分急な上りです。
前日大雨だったので土砂が流れた跡が残っています。滑らないように両手で石をつかみよじ登ります。
前回に比べて心臓の方も落着いています。演奏会間近なので特に手足を怪我をしたら大変ですので、慎重すぎる位気を配りながら登りました。
またたく間に湖畔が遠のいていきます。下界より涼しいとはいえ急な登りなので石の上に汗がポタポタ落ちて目も開けていられないほどダラダラ滝のように流れています。体重が減っていくような気がします。
黒檜山は海抜1828m。頂上目指して小休止を何度も取って、また水分も補給しながら登ります。 

   
今回は先頭の相澤先生のすぐそばにくっついて登ります。   あっという間に大沼を一望です

    
                                                            林の後ろにかすかに見えるのが大沼です。

「大沼」って書いて「オヌマ」と読みます。

     
    1828mの頂上です                       

頂上に到着。特に眺めが良いところというわけでもなく、木陰もあまりありませんでしたが、昼食です。
汗を流した後のお弁当は美味しい!今回もコンビニでおにぎりを調達して、冷凍の鳥のから揚げをチンして、ミニトマトを沢山冷やして持参しました。山に来ることが最大の目的なので、ここで食べると何でも美味しいし省略出来ることは省略して・・・と自分に言い聞かせます。
山頂は秋の気配です。赤とんぼの大群が乱舞しススキのまだ赤い柔らかな穂が出たばかりです。空気が澄んでいるので特に紫外線対策はしっかりしなくてはいけません。UVクリームをしっかり塗った後、首には手拭いを巻き(ちょっと見栄えは良くないのですが)腕・手袋も装備しています。前回油断していたら、首の回りや腕がこんがりと焼けているではありませんか!

     
  赤城大神の鳥居の前でパチリ

さあ、手早く荷物をまとめて歩き出します。少し下り、また登りなおしで駒ケ岳(1685m)まで行きます。
南側にある長九郎山に抱かれた小沼が遠くに見えます。無我夢中で登ってきてしまいましたが、回りを見渡すと山々を一望出来て自分がこんなにも高いところまで登ってきたという実感が湧いて来ます。感激の一瞬です。


   
  りんどうの花が1本可愛らしく咲いています                ぐみの実



写真を撮ったりしながらなので、一番ビリです。これから下りです。急なところは鉄製や木製の階段があり、
それを降りていきます。傾斜はどれ位かしら?30度くらいに感じましたが・・・私はどちらかと言うと下りの方が
苦手です。もう膝が笑っています。落ちないように、気をつけて頑張りました。樹間を爽やかな風が通り抜けていきます。それはそれは気持ちのいいことといったら最高です。ひとりだったら、ここで物思いに更けていたいところです。残念ながらそれは出来ず足を運びます。駐車場のバスのクラクションがだんだん近くに聞こえてきます(下山時刻が大体わかっているので、一定間隔で鳴らしているのです)。

  

バス駐車場にやっと到着しました。ふくらはぎがもう痛くなり始めています。バスで富士見温泉(露天付き)
まで連れて行ってくれます。汗びしょびしょで、身体はぐったりですから。
入湯料が65歳以上は割引になるということで、車中で挙手したところ、何と半分以上の方が・・・。
相澤先生は76歳でいらっしゃることが判り2度びっくりです。皆さんお元気ですこと! 
健脚ぞろいです(すごい!)。普段の鍛え方が足りない私は、皆さんにいつまでついていけるかしら?

温泉では1時間ゆったりと出来ました。西日を見ながら露天で足を延ばし、気持ちの良いことといったらこの上なしです。
お風呂上りには冷たい牛乳をグイッと一気に飲み(何て健康的なんでしょう)大満足。
ビールを飲んで酔う心地よさよりも酔わないでこの充実した気持ちを味わいたいのです。
決して我慢しているわけではなく自分でも不思議に思うほど本心からそう思うのです。
後はバスに揺られて帰路に。パワフルで挑戦的な1日でした。