2008年11月28日 「秋のコンサート」 ( 埼玉県音楽家協会 )
                        川口リリア 音楽ホールにて


昨日からシトシトと降り続いている雨。太陽が照ってくれないと気分も鬱々としてしまいます。幸い天気予報どおり昼から陽が照り始め、お客様のためにもホッとひと安心です。
今回の私のプログラムはリヒアルト・シュトラウスの歌曲を5曲「万霊節」「変わらぬもの」「セレナーデ」「ツェツィーリエ」「献身」を歌いました。
オーソドックスでよく歌われている名曲ばかりです。どの曲も情熱的な想いがほとばしる激しい曲です。全部ではありませんがピアニストにとっても緊張する曲が多かったと思います。週一のペースで快く合わせもしていただいたので、呼吸はピッタリいったと思います。テンポの速い曲ではちょっとしたつまずきが美しい流れを止めることになりますし、納得いくまでよく練習しました。それに付き合ってくださったピアニストの川島みどりさんととても楽しい時間を過ごすことができました。
16時半頃からのゲネプロはまあまあの出来でしたが、本番が近づくにつれて心の中がざわつき始めてコントロールしにくい気分になってきます。何回ステージに立ってもこの何ともいえない複雑な想いは拭い去れませんね。
本番を歌い終わって舞台袖に戻ってきて、安堵感もありますが、もう少し思い通りに歌いたかったのにと色々後悔もあり、内心がっかりです。また精進するのみです。






11月29日 瀬山詠子先生の「日本歌曲ゼミナール」
                        
幡ヶ谷 スタジオ アスピア にて



自分に「渇」を入れる意味もあって次の日、幡ヶ谷での瀬山詠子日本歌曲ゼミナール(13時から17時)の聴講に出かけました。
先生の音楽に対する厳しいひたむきな取り組みに背筋がしゃんとします。レッスンの曲目の中に、リサイタルで歌った高田三郎「くちなし」や橋本国彦「舞」が含まれていてなつかしいと共に一曲一曲を自分のものにしていくことの大変さ、ものにした時の喜びを再度感ずることができて、何か又大きな挑戦をしたくなります。
本日のピアニストはリサイタルで弾いていただいたことのある鈴木真理子さんでした。受講者がまだまだ未熟な歌い方であっても常にピアノは完璧に近く弾いていらっしゃるのには頭が下がりました。
ゼミが終わって先生から私との『「舞」のレッスンがなつかしいわねぇ』とおっしゃってくださいました。このような大曲になると教わる方ばかりでなくて教える方も気合いがいりますからね。レパートリーに出来たのはやはり先生のお蔭だと思います。

   

今年ももう年の瀬、街全体が何処も彼処もクリスマスイルミネーションできれいです。人が溢れていて賑やかでみんな楽しそうです。瀬山先生からまた元気をいただき心機一転です。