ワインの里、ハンター・ヴァレーへ
ホテルからマイクロバスで高速道路を250km程突っ走り、2時間半で「ワインの里」ハンター・ヴァレーに到着です。日本人が運転手兼ガイドをつとめてくれます。参加者は7名です。
日本の高速道路と違ってガタガタ道なんですよね。舗装の仕方が悪いのでしょうか。両側はユーカリの木が植えられていて空気洗浄になっているそうです。また リュックを背負ったハイカーたちが、高速道路なのに道路わきを歩いているんですよ? どういうことなのでしょう? 自転車も走っているんですよ?
ワイナリーに着くまでに、広い牧場がいくつもありました。 馬・牛などほったらかしにしていて放牧していれば良いので1人でも500頭は飼うことが出来るらしいのです。 羊を数えるときはヘリコプターで数えます。かたまりで数えるくらいに多いからです。 細かい数字は必要ないのです。なんともスケールの大きいこと!
生活に必要な幹線道路が1本走っているだけですから、その道路までゴミ出し、郵便受けを見に来ることもしなくてはなりません。敷地が日本で考えられないくらい広いので、家からそこまで往復するのに10km位あるなんて珍しくないのだそうです。ですから道路上に門らしきものはなく、ただ一本柱のポストと、グリーンの大きなプラスチックのゴミ容器がポツリと置いてあるのです。(上の左の写真)
途中シドニーから西海岸のパースまで走っている大陸横断鉄道の列車を目にすることができました。ガイドさんの話によると30年この仕事をしているそうですが3回しかこの踏切に停車したことがないとかいっていました。
列車は撮れませんでしたがこれが大陸横断鉄道の線路です。4,352km あり出発して三泊四日でようやく終着駅のパースに到着するんだそうです。オーストラリアの大きさがわかりますね。
この地域には100軒以上の宿泊施設があります。ゆっくり滞在してワイナリー巡りをする人たちも多くいるそうです。休日になると大型バスで日帰りワイナリーツアーに訪れる人で賑わうのだそうです。
広々とした敷地にブドウ畑と貯蔵倉、レストラン、それにテースティングやワインについて講義をする建物などがあります。
私たちはまず8種類のワインを飲み比べます。
No. | ワインの名前 | 種類 | 説明 |
---|---|---|---|
1 | 2007 Block 37 Verdelho | 白 | 前菜用、甘口でコントラストでカレー料理などと合うとか。13.0%ALC/VOL |
2 | 2006 Peach Tree Chardonnay | 白 | 辛口。桃の木が植えられていたところにこの種のブドウの木を植えた。カンガルーの肉に合うとか。 13.0%ALC/VOL |
3 | 2006 Cabernet Sauvignon | 赤 | 濃い。日本でもおなじみで牛肉に良く合う。 |
4 | 2006 Vivo Red | 赤 | ダークチェリー色の甘口。冷やして飲む。 |
5 | 2006 Late Harvest Semillon | 白 | 名前の通りブドウは遅めの収穫。少し酸味があり寝覚めのジュース代わりによいとか。とてもフルーティ。12.5%ALC/VOL |
6 | 2005 Botrytis Semillon | デザート | どんな料理にも合う。少し冷やしアペルティフとしてもよい。10.5%ALC/VOL |
7 | 2007 Liqueur Chardonnay | デザート | シャルドネのリキュール版。 |
8 | Tawny Port | 強化ワイン | いわゆるポートワイン。甘口。 |
ワインを朝からジュース代わりに飲むとか言っていました。こちらは飲酒運転はOKなんですって!そうでないと交通手段がないから仕方がない!大らかというか、ふしぎな国ですね!
それぞれの味の特徴、見分け方、どんな料理に合うかとかのTPOの説明を受けました。もちろん英語です。私以外は皆わかった様な顔して早口の英語に「Uh,hum・・・」とうなずいています。私は「あまりわからないので、教えて」とガイドさんにお願いしました。
そして「気に入ったワインを購入して下さい」と言うことなのですが、ここでしか出会えないようなSpecialなのにはめぐり合えなかったのでパスしました。
オーストラリアはヨーロッパがすっぽりはいるくらい広大な国。 気候も様々。 そういうわけでヨーロッパ中のあらゆるブドウの収穫ができるのでワインも同様フランス、イタリア、スペイン、ドイツそしてハンガリーの有名な貴腐ワインなどあらゆるタイプのワインを製造し、さらに伝統にとらわれない新しいタイプのワインも造られているのだそうです。ワインのコンテストでもここ数年間で世界で1位を獲得しているとか。
すこしワインに詳しくなった気がしました。
車はかなりの数駐車していましたが、それ以外ワイン畑とオーストラリアの広大な原野といった感じです。
ブドウ畑です。日本のですと棚に這わせるように作りますよね。こちらは高さは1メートルぐらいで横に這わせるようにしてありました。
こちら Australia の1月は夏ですが、今年の夏は雨が多くて温度が低かったため、苗が本来育つ時期に育たず4月なってやっと晴天になり、今頃育っているため困っていらっしゃいました。
大体130年ぐらいブドウの木はもつそうですが、だんだん実の生り方が少なくなるため、40年から60年のサイクルで収穫するそうです。
これは Black Pepper の木です。葉をちょっと失敬するともうコショウの香りがプンプンです。大きな木でした。
実際の木と実がなっているのを見るのは初めてでした。教えてもらえないと普通の木に実がなっているという程度しか思われません。そばに寄ってもコショウの香りはしませんから。
次に、ワインスクールの参加です。香りの利き方(ワインをグラスに注ぎ、グラスにしっかりと鼻をいれて顔全体で覆うようにして利きます。そうするとはっきりと香りがみえてきました。) 種類の違う白ワイン・赤ワイン同士を混ぜて又違ったワインを作り出して飲むというやり方もあると教えていただきました。いろいろな楽しみ方があるのだなぁと感心させられました。固定観念にこだわっていない国民性なのだと思いました。
受講証書をいただきました。
これがワイン講座受講証明書です。
そのあと、レストランでランチです。充分ワインも堪能しましたし、びっくりです。テーブルには生ハムのサラダ、トマトソース味のペンネ、バジル、ルッコラのシザースサラダ、それにピッツァと4種類のジャンボデッシュが並べられていました。
「うぁ〜こんなに食べるの?」という量なんです。この料理にはこのワインという風にそれぞれ試して食べてみてくださいということなのです。もうお腹はポンポコポンです。参りました。
食休みです。ここでちょっとゴロンです。ワインでいい気持ちですし、お腹はタヌキですから・・・。
いつの間にかこんなに人が集まってきていて、外で気持ちよさそうにランチをしています。
かわいい子供たちも食事が終わって楽しそうに遊んでしました。
食事もワインも満足です。また二時間半バスに揺られてシドニーへ。車中はお昼寝タイムです。