ナポリに到着




14時52分フィレンツェ発でナポリに向けて出発しました。途中ローマに停車し、スイッチバックして次がナポリです。

   

どこも落書きだらけです。

イタリアでは列車が定刻通りに到着することはないと聞いていたのに18時12分着ピッタリです。
ヨーロッパを走り抜けているいわば「新幹線」はそういうことはないのでしょう。
下車するとすぐに多くの人たちがタバコに火をつけて歩きタバコです。 煙いですし、危険ですね。

   

駅周辺は雑然としていてあまりきれいではありません。 ゲーテが「ナポリを見て死ね」と言っていますが、それほど美しいのは何処なの?と思います。 サン・カルロ歌劇場はバスからの車窓で見ることが出来ました。 サン・マルティーノ美術館やカープア城、大聖堂などそしてナポリ民謡で有名なソレント港などを訪問できればもっと印象が違っていたかもしれませんね。

バスは朝9時にフィレンツェで別れた後、我々の大きなスーツケースを載せて、ナポリに向かっていたのです。フィレンツェからナポリまでその距離を地図上を直線で結んでも400kmはあります。
「運転手さんご苦労様でした」そのバスに乗り込んでティベリオパレスホテルに向かいました。

   

広々とした良い部屋でした。 ゆったりとのんびりしたいところですが、明日のモーニングコールは5時45分で、6時半にはスーツケースをドアの外に出しておかなければなりません。これがまた一仕事です。

   

ホテルを7時15分に出発してナポリベヴェレッロ港に向かいます。


カプリ島





ジェットホイールに乗っていよいよ地中海の宝石と言われるカプリ島に向かいます。
「どうか、すてきな青い色を見せてくださいませ」



カプリ島行き8時10分発。 50分でカプリ島に着きます。 港で絵葉書を買い、船の中で日本宛てに書きました。
あとはのんびり海を眺めて過ごしました。



カプリ島マリーナ・グランデ港に到着です。 ナポリから30kmの海に浮かぶ、長さ6km、幅約3kmの小さな島です。
東京の千代田区と同じくらいの広さだそうです。 石灰石で出来ていて海岸には60を越える洞窟があるそうです。
温暖な気候と美しい景色は古くから皇帝や貴族などにも愛されました。
また19世紀以来多くの芸術家の題材にもなり、ドビュッシー、サマーセット・モーム、アンデルセンらの作品でも知られていますね。
アウグストゥス帝の別荘も建っていたそうです。



山と海と白亜の建物とがマッチしていてすてきなところです。
とてもよいお天気です。「青の洞窟」(Grotta Azzurra)が見られるかしら?
期待に胸が膨らみます。 エメラルドグリーンに輝く「緑の洞窟」というのもあるそうですよ。



    

モーターボートに乗って「青の洞窟」へと向かいます。 紺青色の海できれいだわ! これが地中海です。

青の洞窟に到着?...が、これはちがいます。
洞窟の水位が上がってちょっと入るの厳しいかもしれません。
洞窟の上の岸壁に聖母マリア様の石碑が建っています。
一番の人気スポットである「青の洞窟」は数千年かけてできた海の侵食によって作られた洞窟です。 波が静かで天気が良いと青く神秘的に輝く水面を進みながら洞窟探検ができるのです。
最も広い部分で長さ70m、幅25m、海水面の高さは10m
ほどだそうです。
さあ、どうなることでしょう?ワクワクドキドキです。
これが青の洞窟の入口です。あの狭い入口から4人乗りのボートで頭をぶつけない様にして仰向けになってすべるように奥に入ります。
あいにく波がちょっとあってダメなようです。
少し様子を伺っていれば入るチャンスがめぐって来るかも知れないとモーターボートのエンジンを止めて待ちます。
崖の上から、「ちょっと無理みたいだね」なんてガイド同士で話しています。
10分ほど待ったでしょうか? 残念ながら引き返すことになってしまいました。 無理して入って頭をぶつけて亡くなった人もあると聞き、あきらめざるを得ないと思いました。
中の写真はこちらでご覧になってください。

     

後ろ髪を引かれる思いで「青の洞窟」を後にしました。 こんなに気持ちの良い天気なのにね!

      

豪華な客船が出入しています。 モーターボートの運転手さんも我々の気がすむまで待ってくださいました。



ケーブルカーで島の上に登りそこから眺める地中海の美しいこと! ちょうど客船や遠くの山(ヴェスビオ火山?)が見えて絶景です。



ここでデッキチェアーにでも寝転んで音楽を聴いたり、本を読んだり、そんな風に過ごせたらどんなにかしあわせでしょう。
昔から別荘地としても有名です。



このように広大な青い海を見ていると気分が澄み切ってきます。 そして心が無垢になってあらわれます。

    

背面に咲いているのはブーゲンビリアの花です。 小さい町ですがブランドショップもあるし、土産物店が軒並み並んでいます。



日本への絵葉書を四角のポストに投函しているところです。



テラスにカプリ島の大きな地図がタイルで作られています。

       

品々の色使いがとってもきれいです。 目を楽しませてくれます。 サンゴも沢山採れるからでしょうね。 サンゴのアクセサリーも沢山売っています。 色も濃いのやら薄い色やら豊富です。「すてきだわ」と思うのはやっぱり高価です。

上の写真にもありましたが帰りに余りきれいなのでこれだけ(写真上右)アップで撮りました。 看板代わりなのでしょうか。

 

気候が良いので農業が盛んで、トマト、パプリカ、イチジク、アンズ、レモンなど豊富に採れます。
この黄色のビンに入っているのはレモンで作ったリキュールでリモンチェッロといいます。
ハイヒール・コントラバスなどの形をしたかわいらしいビンに入っています。

     

置物としてもおしゃれなので買いました。 お味はどんなかしら? 楽しみね! アルコール度数は30度です。

   

この写真は船内から撮っています。 ちょっと心残りではありますが、もうすぐナポリに着きます。
日差しが強くて暑いです。 小高い丘に宮殿らしきものが見えますね。 これはヴォロメの丘に建つサンテルモ城です(写真右)。
まだ12時半です。 これからバスでポンペイに向かいます。