ポンペイ
ランチを頂いたレストランです。
海の幸の前菜・ボンゴレビアンコスパッゲティ・シーフードフライ・サラダ・デザートは葡萄でした。
朝も早かったので少々疲れてきています。
いよいよポンペイ遺跡の観光です。 キツイ日差しの中歩き続けます。
紀元79年8月24日に噴火したヴェスヴィオ山の火山灰が25000人が暮らしていた街を一瞬でのみこんでしまいました。 発掘が開始されたのは1748年です。 5mの火山灰が1900年前の姿をそのまま保存したのです。
18世紀半ば、ナポリ王カルロス3世によって発掘され、厚い火山灰の下から現われた遺跡は当時の人々の生活ぶりがはっきり分かります。
入口が2つあります。 現在左のものは閉鎖になっていますが、当時は左が人の通る入口、右が馬車などが通る入口と分かれていたそうです。
遺跡は楕円形に広がり、碁盤の目に通りが走っています。主なる見どころは60ヶ所もあるので全て見るのには4時間はかかります。 |
アポロ神殿です。周囲は48本の円柱と壁に覆われて中央にある本殿は40本のコリント式円柱で囲まれています。アポロのブロンズ像やアポロの妹ディアナ像が出土していますが、ここにあるのはコピーでオリジナルはナポリの国立考古学博物館に収蔵されています。
アポロのブロンズ像が立っています。
公共広場(フォロ)の南側の列柱からの眺めです。
バシリカと呼ばれ裁判や商取引きなどが行われた場所です。
太いエンタシスの柱が並んでします。どんな建物を支えていたのでしょうか。 この町が火山灰で埋もれた頃、日本は弥生時代です。 日本史の本を見ると年表の最初に紀元57年に倭の奴国王、後漢に遣使・・・とあります。 ここポンペイは水道も完備したこれほどの町があったのですからね。 |
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遺跡の背後に霞んで見える山はヴェスヴィオ火山です。 到着した頃は日差しが強く天気が良かったのですが、雲行きが怪しくなってきました。 |
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ここはメインストリートでしょうか。立派な石畳が所々残っています。 |
フォロの浴場です。冷水・温水風呂やサウナなどの設備も見られます。サウナ室の天井から水滴が落ちてこないように工夫してあったりと、考えられています。
日本でちゃんとしたお風呂やサウナが出来たのって、いつ頃ですか? それを考えるとずいぶん進歩していますよね。
壁に描かれている画も所々見え、柱風のレリーフなどははっきりと見ることができます。
男女別々に分かれている公衆浴場です。床は二重構造になっていて蒸気で一定の温度に室温が保たれていたそうです。 現代の私の家の浴室よりも良いじゃない!
空がいよいよ暗くなってきました。 一雨きそうです。
色々な国々から観光客が来ているのがわかりますでしょ。
これは居酒屋?でしょうか。 入浴帰りの客で賑わったそうです。いつの時代も同じですね。
商店街もあり、そこのドアはスライディングドアが使われていたそうです。
ワインを入れる甕の穴が見えます。 また右の写真はパンの釜戸のようです。 今でもイタリアレストランで釜焼きピッツァなどはこういう釜で焼いていますよね。
古代人たちの生活ぶりが鮮明に解り、今も昔も変わらない人間の営みをこの地に立って改めて深く感じました。
現在みたいに発達していない時代に人間の成せる技のすごさに驚かされてしまいますね。
『悲劇詩人の家』といわれている床。文字が写真の下のほうに書かれていて「猛犬注意」の意味だそうです。
公共の水道設備も整っていて,地下に鉛の水道管が通っていたそうです。 粉をこの石臼(写真上右)で挽いて釜戸で焼いています。 その跡もちゃんと残っています。
痛々しい姿で残されている遺骸。 灰が空洞化しているところにセメントを流し込み人間の形を保存してあります。 爪や歯や細かい部分がそのまま見ることが出来ます。 残酷な展示物です。 心が痛みます。
これはガイドさんの説明によると魚のいけすの跡だそうです。(写真上左)
フォロの入口につながるカリングラ帝の凱旋門です。(同右)
ポツポツと雨が降り出し、おまけに雷までが鳴り出す始末! こんな広いところで雷にでも打たれたら、逃げ場もなく恐ろしい! 一斉に駆け出して『秘儀荘』の建物のなかに非難です。
本当にこんなに綺麗に残っていたのでしょうか?
『秘儀荘』は貴族の屋敷でディオニソスの秘儀を等身大で描いたと思われる赤地(Pompei Redといわれている)の壁画はとても名高く有名です。
2000年近くも前に描かれた壁画も魅力的ですがそれらの色が鮮明に残されているのは驚きですね!
5000人の観客を収容できた大劇場もあります。 そこでは何が繰り広げられたのでしょうね?
ですが1時間半位しか滞在することが出来ませんでしたので、残念ながら見学できませんでした。
ポンペイの遺跡見学を終えて、カメオ工房を見学しました。
ナポリ近郊はカメオの名産地でもあるそうです。
デパートのイタリア展などの催し物で本場の堀り師が来て作り上げているところをご覧になったこともありますでしょ。
おもちゃのようなアクセサリーから、芸術作品のようなすばらしいものまで、ピンからキリまであります。
カメオ制作見学後、一路ローマにバスで向かいます。 3時間くらいでしょうか。
ローマのホテル着は7時半ごろになり、ホテルで夕食の予定です。
今日は早朝からあちこち回ったのでヘトヘトで、もうダメです。