ラヴェンナ (続き)
聖堂の敷地内にガッラ・プラチーディア霊廟があります。とても小さな建物です。サン・ヴィターレ聖堂より古くて5世紀半ばに完成しました。
この霊廟はビザンチン芸術のなかでもダンテも絶賛したといわれるほどのモザイク画が描かれ、ラヴェンナでも最古のものだそうです。
中に入るとあまりの暗さに何があるのだろうと思いましたが、そのうち目が暗さに慣れ天井、壁をながめてあまりの美しさに驚嘆しました。
この暗さの中に浮かび上がったモザイク画です。深い青色のクーポラを覆っている奥行きのある構図です。
小窓からの光で金色と深い青色が細かく見えて眺めれば眺めるほど美しさが伝わってきます。
サン・ヴィターレ聖堂とガッラ・プラチーディア霊廟の間の中庭で。後ろに見えるのはサンタ・マリア・マッジョーレ教会です。
サン・ヴィターレ聖堂の見学を終えてラヴェンナの街をちょっと散策しました。ここも余り人がいなくて静かな街です。
教会を出るとガイドさんお勧めのジェラード屋さんです。
やっと美味しいジェラードをいただくことができました。ブラックベリーの粒が沢山入っていてご機嫌です。
現地には日本語をしゃべれるガイドさんは2人しかいらっしゃいません。このガイドさんはとても面白く、たどたどしい日本語で一生懸命説明をしてくださいます。自分の知っている単語を並べ立てて私たちを笑わせます。18歳のとき日本に来たことがあるそうです。説明をする前には必ず「こっち来てください、こっち来てください。小さい人は前の方へ、大きい人は後ろの方へ」と面白いイントネーションで連呼します。
「写真を一緒に撮ってください」とお願いすると「ちょっと待って!」と日の丸の扇子を広げ、Vサインをしてから「どうぞ」と言ってカメラに収まるのです。私は噴出しそうになるのを堪えているところです。
さあ、これからまたバスで200km、約2時間半の移動でフィレンツェの北に位置するプラートという都市のホテルに泊まります。