ヴェネツイア(2)続き
ドゥカーレ宮殿は今で言えば大統領官邸、国会議事堂、裁判所、武器庫、監獄などすべての機能を果たしていました。下の二層は回廊になっていて上の層は下の層に比べて白い柱の数が二倍あります。
尖ったアーチの上には四葉のような形の穴が開いた円形がずらっと並んでいます。
その上には白とピンクの混ざったレースの編み目のような壁が立ち上がっています。
ヴェネツィアゴシック建築の最高作と言われています。
内部の見学は時間の関係で出来ませんでした。
茶色の塔は鐘楼です。
修復中のサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会です。1630年ペストの流行の終息を祝って建てられました。
ドゥカーレ宮殿と建物を繋ぐ廊下が水路の上に見えます。これが監獄とを結んでいる「溜め息橋」です。この橋を渡るときに獄人が窓から町を見ながら溜め息を漏らしたということからこう呼ばれています。 残念ながら修復工事中のため両端が見えませんでした。
多くのみやげ物店が立ち並んでいます。
昼食に入ったレストランです。ウインドウには氷の上に魚貝類がどっさりのせてあります。
お水とワインの値段があまり変わらないので、当然ワインでしょ! 始めのころはランチではハーフボトルを頼んでいましたが、やっぱり物足りず今日からランチでもフルボトルを頼んでしまいました。気になるのは体重のことだけですけど。イカ墨パスタ、サーモンのソテー、デザートはティラミス。デザートは毎回は多いですね。
ヴェネツィア名物のカーニヴァルに因んだ仮面を売る店がたくさんあります。
素敵なものが沢山あってこんな仮面にはどんなドレスが似合うのかしら?というふうに想像が膨らみます。
やはり本場だけあって大掛かりな装飾がされているもの、色が華やかで美しいもの、デザインも奇抜で、何時まで見ていても飽きることはありませんでした。
買わないで写真ばかり撮るのも気が引けますのであまり店内は撮れませんでしたが、この黄金の月のようなマスクはちょっと変わっているでしょ。よく鼻の部分がくちばしのようになっている仮面があるでしょ。これは「メディコ・デッラ・ペステ」というペストを治療する医者で伝統的なマスクなのです。中世の医者は黒いマントを必ず着用して長い鼻には病に感染しないように薬草を先端に詰めて、ステッキは患者の衣服を捲り上げるために持っていたそうです。
逆立ちをしたり、仰向けにゴロンとしていたり、ユニークな豚たちの置物です。
左の後方にサン・ジョルジョ・マッジョーレ島の聖堂や鐘楼が見えます。乗り合い船が出ていて時間のある方は島巡りも出来ます。
ちょうど対岸のサン・ジョルジョ島には見事なサン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂(16世紀、パッラーディオ作)を望むことができます。波間に漂っている姿はまた格別なものがありますね。数多くの聖堂・教会の内部には絵画・彫刻が溢れんばかりに詰まっています。芸術家たちのすごさに圧倒されます。ゆっくりそれらに触れることが出来なかったのは大変残念で悔しい思いもありますが、仕方がないと諦めるしかないですね。
豪華客船があちこちに停泊しています。世界一周の旅の途中でしょうか?
さて船に乗ってトロンケット港へ行きそこからバスでラヴェンナへ向かいます。
12月1日のニュースでヴェネツィアは22年ぶりの記録的高潮で水位156cmになっていると報じられ、サンマルコ広場、カフェなどが水浸しになっている映像がながれていました。