Gala Concert タワーホール船堀(5月24日)
昨晩は東京文化会館でウィーン・フォルクスオーパーの「こうもり」に酔いしれてまだまだ余韻を残して幸せな気分に慕っていたい所ですが、自分の本番に集中して、全力投球しなくては・・・・。
10時に音出しなので9時半にホール入りという事で、6時に起床!「余り、眠れなかったわ」
オケとのゲネプロを一通りして、歌曲の方は時間がなくて、ぶっつけ本番です。
写真だけで、音がないのは残念ですが、コンサートの雰囲気をお楽しみいただけると嬉しいです。
神戸孝夫作詞作曲の「藤の花」を歌っている写真です。この曲をいただいたとき、すぐには馴染めなくて苦労しました。うまく歌うにはまず曲を好きにならなくてはどうしようもないですから、身体に馴染むまでたくさん練習を重ねました。当初、ピアノ伴奏だけだと思っていたのですが、チェロも入り、厚みのあるいい響きに惚れていきました。
諸岡由美子さんのチェロと新居美穂さんのピアノで歌いました。
本番では何だか上がってしまって(いつものことなのですが)私的には思った通りには歌えず残念でした。
「やまゆり」「すずらん」「ライラック」「すみれ」「舞う」などの曲とはすこし趣きが違って長唄のような節回しがあり、お客様からは「いい曲でしたね!」とお褒めの言葉をいただきました。
歌曲でもピアノ伴奏だけでなくチェロが入るとずっと音楽の巾が広がって素敵な曲になりました。
他の曲でもヴァイオリン・オーボエなど加わって、楽器と声のコラボをお楽しみいただけたと思います。
楽屋でのひとこまです。美女(!?)たちの記念写真です。
「藤の花」を歌い終わってから次の出番まで時間があったので、ソプラノの田原ちえさん(左側)にヘアーメイクをしていただいて、ずいぶんと、若い雰囲気に仕上がって、気分ウキウキで歌うモチベーションも上がって冷静にサントッツァを演じ歌えました。
楽屋前で指揮者のスティーブン・エレリ氏とパチリ!
後半のオペラのアリアではマスカーニ作曲の歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」からアリア「ママも知るとおり」を歌いました。
大学院の時ですから何(?)十年前でしょうか? その時はトゥリッドゥが小林一男さんで私がサントゥッツァでこのオペラを歌いました。昨日のことのように思い出されます。 トゥリッドゥとの二重唱も迫力があって大好きな曲です。
歳を重ねてきていますので、声を大事に使っていこうと決めてから、歌曲を多く歌い、オペラアリアは歌って欲しいと頼まれれば歌いますが、自ら積極的に歌いませんでした。でも歌ってみると身体からエネルギーがほとばしり、劇中のサントゥッツァになりきっていました。
恋人のトリッドゥをローラに取られて、泣きながらお母さんに訴えているシーンです。
皆様からのたくさんの拍手とブラヴォーの声に感謝いたします。