サ  (続き)


ドゥーオモは空から見るとラテンの十字架の形になっています。
内部は、奥行きが95m、幅32mです。
写真では明るく見えますが内部はとっても暗いです。



中央に福音者聖ヨハネと聖母マリアを両脇に従えたキリストのモザイク画(「玉座のキリスト」が見えます。
柱はまだらの白黒の2色模様になっています。
有名なガリレオの振り子理論発端になったといわれる「ガリレオのランプ」が見えるはずなのですが天井の一番上に収まっているのかこの日はぶら下がっていませんでした。



天井には美しい天井画も見えます。何層かの天井に分かれていてアーチの箇所にも画が描かれています。

   

ドゥオーモ中央の見事な格天井(ごうてんじょう)と写真右上はピサの守護聖人聖ラニエリの棺です。透明な棺なので中まで見ることができます。中には黄金で塗られたミイラ(?)が見えました。

   

聖ラニエリの棺の上はこのようになっています。
時代を超えてすこしも色褪せることなく私たちの目の前に芸術品の宝庫が広がっています。
あまりの素晴らしさに心が救われるような、天から神が舞い降りてくるような、そんな気分になります。
時間が許せば時を忘れてしばしここに佇んでいたい。

   

大理石による説教壇です。柱の上の箇所には聖書の場面が浮き彫りで彫られており、その主題は「洗礼者ヨハネの誕生」「受胎告知」」「キリスト降誕」など聖書の場面です。

次は洗礼堂です。ここでは15分毎に専属の人が声を出してこの建物の響き方を聞かせてくれます。ドームのあちこちに響き、まるで何人かの人たちが色々な音を出しているように聞こえます。倍音が聞こえるのです。 私もあとでこっそり(?)声を出してみました。別人のようにきれい(!)でした。

   

中央に置かれた洗礼盤は13世紀半ばに作られました。八角形をしており、各面には大理石のバラ型装飾と象眼細工が施されていて通常の床より2段ほど高くなっています。中央には十字架を持った少年の像が大理石の台の上に立っています。
それぞれ左右に2階に上れる階段があり誰でも上ることができます。
真上はこのようにまん丸の円蓋で、12本ある角柱のある部分が2階部分です。(写真右下)

  

1階部分の柱は太い角柱と細い円柱とで支えています。

   

ドゥオーモの説教壇より小ぶりのようですが、柱の上には赤みのかかった石で縁取られ「受胎告知とキリストの誕生」「三王礼拝」「キリストの奉献」「磔刑」「最後の審判」が彫られています。
一つ一つが贅を凝らした芸術作品です。

   

ひとわたり三つの建物の見学を終え、満ち足りた想いを抱き、また外は天気も最高で、緑の芝生もきれいなので記念写真です。



周りの人たちが斜塔を支えるポーズで写真を撮っていたので、私も真似してやってみました。

ここを出てすぐ近くのレストラン「EMILIO」でランチです。

   

昼間からあまり飲みすぎてはと思ってハーフにしていたのですが、ちょっと足りません。何しろ水とワインとの値段が変わらないのですもの。 だからやっぱりワインよね! フルボトルの白ワインを1本飲み、食事とデザートをたっぷり・・・・。太っちゃう〜!

      

食事のメニューは「ピサ風スープ」、「チキン手羽のグリル」そしてデザートです。
ランチ後次の目的地であるシェーナに向かいます。