元気の種 (平成16年5月9日)
毎週頑張って更新していたのにお休みしてしまいました。
頭の血の巡りが悪いのか、迷文(?)すら浮ばず休刊でした。
大型連休を皆様はどのようにお過ごしでしたか?
相変わらず気温が安定せず、突風が吹いたりで、体調管理も
むずかしい日々でした。
どこもかしこも人と車の行列で、「疲れに行くようなものだわ」と
おとなしくしていました。
義父の三回忌で娘家族が来てくれて、久しぶりに3歳と4歳のお嬢さん達と
クタクタになるまで遊びました。
オセロをやったり、あやとり、トランプ・・・つぎつぎ休みなしです。
「足し算できるから、問題出して!」会うたびに著しい成長をみせてくれて、
ただただ感心するばかりです。
洗濯物を干してくれたり、野菜を洗ってくれたり、おねがいすると「はーい」と
喜んで手伝ってくれます。
イタズラやおふざけも怒られるのを楽しんでやっているようです。
こちらは疲れて付き合いきれず、ごろんと横になって、紙と色鉛筆を与えておくと、
一生懸命書いています。
お絵かきに登場する私は、いつも美しい色をふんだんに使ってドレス姿で、
アクセサリーも着けてくれています。
突然「だーいすき」と抱きついてきたりしてくれて、ちいさなからだを抱きしめて
あげて、たいせつな何か、あったかい何かがこころに沁みこんできます。
こどもを温かく抱きしめてあげることは大事なことだと思います。
幼子に負けないように、エネルギッシュに「イエヌーファ」の勉強に取り組んでいかなくては。
元気の種 PARTU(平成16年5月16日)
4月のN響アワーで『民謡に育まれて』(ドヴォルザークとヤナーチェク)
が放送されました。
それを私は見逃してしまったのです。何たる不覚!
あとで気づき後悔したのですが、それを知ったコーラスのTさんがご親切にも
録画したビデオをくださいました。
後悔した矢先、意外にも手に入り、大変うれしく、本当にありがたかったです。
皆さんがやさしくしてくださる。皆さんが私に尽くしてくださる。
コーラスを教えることでたくさんの方々にめぐりあえて、自分ひとりだけでは
決して学びきれない多くのことを教えていただいています。
元気をいっぱいいただいています。いや、元気を吸い取られてしまうことも
たまにはありますけれど・・・。
皆さんのお顔が、2時間後の歌い終えたときのほうが、明るく、表情ゆたかで
ス・テ・キです。
つたない私の解釈(おしゃべり)ではありますが、皆さんの想像力が大きく
広がり羽ばたき、互いに心が通いあう音が生まれているような気がします。
心がひとつになる瞬間を一緒に味わうことができてしあわせです。
「イエヌーファ」の譜読みを始めていますが、ヤナーチェクの音楽のリズムが
現段階で大変むずかしく慣れるまで時間がかかりそうです。
ボヘミアの民族的な音楽、ヤナーチェック的なリズムと響き、これらがミックスした
独特なくせというようなものがいまだ未消化な状態にあります。
本来チェコ語なのですが、今回のオペラ公演はドイツ語訳でしかもあのテンポで
流暢に歌うのは大変むずかしいことです。
それが身体にしみつくまで、熟知するまで、練習練習なのでしょう。
困難を克服して本当の元気になるまで、コツコツと精進ですね。
ジェシー・ノーマン、モノ・オペラ、シェーンベルクの「期待」とプーランクの「声」
於:東京文化会館(5月21日)
二三日前から台風が上陸するという天気予報、「女性の苦悩と狂気」にふさわしい天候に
なるのかしら、という不安もよそに、朝には台風も去り青空で久しぶりに気持ちの良い五月
晴れとなりました。
ジェシー・ノーマンの体調が良く、すべての諸条件も整い演奏がうまくいくよう祈っています。
これら2作品共に愛する男に捨てられた女の苦悩と狂気がテーマです。
シェーンベルグの「期待」は、1909年に作曲され無調音楽で知られています。
舞台は全般的に暗く、恋人を捜して森をさまよう女性が、恋人の死体を発見します。
彼女が殺してしまったのか、あるいは妄想なのか。錯乱した世界が表現され、照明が激しく
動き、心が苦しんでいるような、苦しみの針に突き刺されるような光を放っています。
そんな中を彼女はあまり激しく動き回るでもなく、舞台中央で不安が一杯で錯乱して
しまっている自分を演じているのです。
プーランクの「声」は、1958年の作品で、ジャン・コクトーの台本によります。
電話の向こう側にいる元恋人との会話を中心にドラマが展開します。電話の相手である
恋人が明日の自分の結婚の前に、いままでの手紙を返して欲しいと電話をかけてきます。
会話は彼女の本心と精一杯の虚勢が入り乱れています。女はこの電話が終わったら、自分は
終わり(死)なのです。
幸せだった昔、今近づいてくる死、それが細く長い電話のコードでつながれて、気持ちが
その間を行ったり来たりするのです。
熱い言葉で彼女は語り歌っていきます。コードを首にからませながら死んでいきます。
部屋の壁がまっかに燃え上がったようになって・・・美しく、激しい赤・・・幕。
歌手のジェシー・ノーマン、演出家(アンドレ・ヘラー)、指揮者(アルトゥーロ・タマヨ)、
美術家(ミンモ・パラディーノ)、照明(パトリック・ウッドロッフェ)、衣裳(アネット・ボファイ)、
オーケストラ(東京フィルハーモニー交響楽団)。
それらすべてのコラボレーションによって、自然に私たちの前に出現しました。
頭のなかには強烈な印象と感動がやきつけられました。
テレビ録画されていましたので、今度はテレビでもっと細かな表情まで観られるのを楽しみにしています。
感謝!1000人の方々がアクセスしてくださいました。(平成16年6月6日)
尾瀬ヶ原のミズバショウが咲き始めました。
湿原の中から顔をのぞかせている白い花がいとおしい。
新緑と青空に一段と映えて美しさを増しています。
そんな爽やかなところに飛んでいきたいわ!
5月下旬には今年一番の暑さを記録!
6月、梅雨入り宣言と同時にじとじとじとぉ〜としていやになりますね。
そんなときは、冷たくひえたビールがおいしいですね。
祝 1000件 達成! 乾杯!
『Otter Fest Beer』というブルーの瓶ビールを見つけました。
獺祭(だっさい)とは、オッター(獺)が捕らえた魚を岸に並べてフェスト(祭り)
をしているようにみえることからきた言葉で、詩や文を作るとき、多くの参考資料等
をひろげ散らすことを指します。
また日本文学の革命児・正岡子規の俳号としても知られています。
酔うためだけ、売るためだけの酒でなく、味わうための酒、優れた酒を
造ることに全てをかけ、本当に美味しい酒と人生を愛する方に楽しんで
いただけることを願う山間の酒蔵が造った麦酒です。
ラベルには可愛い獺(かわうそ)が魚を並べて「にこっと」
立っている絵が印刷されています。
純米吟醸「獺祭」と同じ心、同じ水と同じく澄みきった清冽な大気の下で
醸し上げた山口の山奥の小さな酒蔵の酒にかける夢と心が一杯に詰まった麦酒です。
純米吟醸「獺祭」は以前からよく飲んでいます。フルーティーな香りでおいしい日本酒ですよ!
もう一つ最近出た(?)と思われるお酒のお話。
マカ、ローズヒップを漬け込んだ「キレイと元気」のお酒 macadia(マカディア)。
赤い瓶に入っていて、キレイと元気が私を呼んでいます。
思わず手が伸びてしまいました。
「マカ」はアンデスの4000m級の高地で栽培される根菜の一種で
(「かぶ」に似ています)インカ帝国の時代から健康に良い聖なる植物
として伝えられてきました。
ビタミン、ミネラル、アミノ酸が豊富で、限りないパワーを秘めた植物です。
「ローズヒップ」は紅茶にも入れて私もよく使用しているハーブです。
アンデスに自生する「野ばらの実」ローズヒップは、この地方に住む
アラカノ族の間で古くから「種族の守護神」として伝承されてきました。
ビタミンC、E、Pなどの含有量が豊富で、近年、肌を気づかう方々の間で
注目されているハーブです。
「マカディア」はアンデスのぶどう蒸留酒をベースに、マカ、ローズヒップの
爽やかなリキュールです。
私のホームページが皆さまに愛され楽しく読んでいただけますように、
ステージでの写真やスナップ写真で普段の私も知っていただけるように、
と思っています。
みなさまと一緒に、乾杯!
飲みすぎには、注意しましょう。
お・た・が・い に。
山田耕筰(1886〜1965)著 占星術の本「生れ月の神秘」
(平成16年6月13日)
皆さまは占いに興味がおありですか?
私はそれにどっぷりと填(つか)ってはいませんが、目にした折には必ず
読んでいます。
以前、深夜にラジオで放送(FMのJ−WAVE)されたのを、思い出しながら・・・。
山田耕筰はドイツに留学した折、新聞で人気があった星座占いに興味をもち、
人の誕生月に関する占い本を自分なりに訳して帰国後の1925年(大正14)に
出版しました。
それが「生れ月の神秘」です。
生れ月でわかる
「その人の性格」
「その人の為すべきこと」
「その人の短所」
「その人の慎むべきこと」
「O月生まれの子供」等など
一月生まれの為すべきこと、
『天賦の才能を十分に悟り、何物をも恐れず、自尊の旗を高くかざして、
人生の大道を邁進しなければなりません』と書いてあるそうです。
弱音は吐けませんね。
山田耕筰のちょっと興味のあるエピソードをご紹介します。
耕筰は6月生まれで、本気で集中して取り組めば何でもできるという、
星の下にいました。
若い頃、彼は何の職業に就こうかと思い悩んでいた時期があったそうです。
絵を描く事が昔から好きだった耕筰は若い頃ある画家に弟子入りを
申し込んだそうですが、話しを聞いた画家は「君は美術よりも、音楽に才能がある」と、
断わられました。
おかげで作曲家山田耕筰があるわけです。
ちなみにその後、耕筰自身も音楽家をめざす青年から相談を受け、
「君は音楽よりも画才がある。画家になりなさい」と答えたそうで、
その若者が東郷青児(1897〜1978)だったそうです。
耕筰の見る手相や占いはかなりの腕前だったそうです。
また 夏、自宅では、全裸で過ごしていたそうです。
関西学院時代の後輩が友達を連れてきても裸で玄関先に出てきて、
「よう、上がれよ」と「汗をかいているのか?脱ぎなさい」と
後輩もその後輩の友人も裸にさせてしまう。
そこへ更に若い女性の弟子が訪ねてきます。
さすがに女性のことは脱がせませんが、自分は裸のまま腰掛けて、
ピアノを弾き「ここの旋律だがね・・・」と普通に振舞っていたそうで、
堪らずに服を着て逃げ出した後輩とその友人が後の今東光と東郷青児だったそうです。
耕筰はだいのビール好きで毎晩赤坂で12時までビールを飲み、
帰宅すると、すぐ書斎にこもり、正午まで作曲、夕方まで眠ると
また赤坂へビールを飲みに行くというくりかえし、
1964年78歳で入院した際、もっと水を飲むように言われた彼は、
担当医に「水は嫌いです。ビールなら飲む。」と言ったほどの、ビール好き!
1910年のベルリン留学時代、ピアノの授業のたびに、認めてもらえず
落ち込んで帰ると寄宿舎のおばさんが「気にしちゃダメだよ、さぁ、お飲み」と
いつもビールを冷やしておいてくれたそうで、耕筰にとってビールは
元気がでる飲み物だったのでしょう。
ちなみに入院先で彼から「ビールなら飲む」と言われた担当医は、
ベストセラー「生き方上手」の日野原重明先生で、そのときは「仕方がないですねぇ」
と本当に脱水症に対してビールを処方したとか・・・・
本当かしら?
いかがでしたか?
自由奔放で、豪快な大物という感じですね。
「イエヌーファ」の言語指導 (平成16年6月27日)
講師でいらっしゃるミヒャェル・シュタインとマンツーマンでドイツ語の
言語指導を受けました。
受けるまでは、「厳しいかしら?」などと少々心配ではありましたが、
駄目なところを細かく指摘してもらうための時間なのだからと思って
出掛けました。
とても物腰の柔らかな紳士で一安心。
リラックスしてしゃべることができました。
早口が不得意な私。ゆったりしているというか? 回転がのろいというか?
細かい音に沢山の言葉がつめ込められているところを言えるコツを
教えていただきました。
半年前からこうやってひとり一人ていねいに創られていくプロセスが楽しいですね。
夏日が続いていて、ほとんどつゆ明け状態です。
夜も寝苦しく、昼間の暑さには身体がシャキッとしてくれないし、
クーラーの涼しさは、心地よくないし、どうにかして・・と叫んでしまう。
私だけかしら?
雨に打たれた紫陽花が美しいのに、カラカラお天気じゃ、可哀想ですね。
そろそろ、沼南の蓮が咲き始めたようです。
去年、色々な方をお誘いして、早朝何度も見に行きました。
今年は早起きができなくて、まだ行けずにいます。
奮起して行って来ます。
そこまで足を運べない方々のために、良い写真を撮って来て、お見せいたしますわ。
お楽しみにね。