TVで、ハイビジョン特集「左手のピアニスト 舘野 泉 再びつかんだ音楽」を見ました。脳溢血で倒れ、右半身にマヒが残りピアノが弾けなくなり、あきらめかけていた時、ヴァイオリンニストの息子が左手の為のピアノ曲の楽譜を探してきてくれて、それをきっかけに彼は練習を再開してコンサートを開けるまでになっていくのです。間宮芳生に新曲を依頼した「風のしるし・オッフェルトリウム」と フィンランドの作曲家、ノルドグレンの「小泉八雲の 『怪談』 によるバラード II」
からの作品をそのコンサートで弾いていました。
左手だけのピアニストではあるけれど、ピアノを弾けるという喜び、しあわせをとり戻していくのです。おだやかなとてもいいお顔でした。
今まで弾いてきた曲はもう弾けないのですが、その辛さはおくびにも出さないのです。その前向きに練習に励む姿には心を打たれました。
ハイビジョンクラシック館で、オペラ「ラ・ボエーム」を見ました。
ウィーンから列車で8・9時間、あるいはドイツのミュンヒェンから約2時間半、スイスのチューリヒから
約1時間半ほどにあるオーストリアで有数の湖、ボーデン湖湖畔の人口三万人ほどの町ブレゲンツ。フォアアールベルク州の州都です。
毎年夏その湖畔にあるステージでオペラ上演される「ブレゲンツ音楽祭」が開かれ、そこでの2002年8月4日に上演されたものです。
湖上野外オペラということで、舞台を大きなテーブルに見立て、その周りに巨大な椅子が置かれ、メインステージ以外のステージでも演じられたりして、演出も現代的で楽しめました。
衣裳もデザイン、色などもそれぞれ特徴的に考えられていて美しかったです。ロドルフォ、マルチェルロなどは今風の若者たちの服を着て、ムゼッタなどは単にセクシーというよりとてもスタイルもよく、現代風でかっこよかったですね。
配役は、以下の通りです。残念ながら指揮者以外は知っている歌手はいませんでしたが、みなそれぞれに実力があり、立派に歌い役柄をこなしていました。
指揮:ウルフ・シルマー
管弦楽団:ウイーン交響楽団
合唱:ブレゲンツ音楽祭合唱団、モスクワ室内合唱団、ブレゲンツ音楽学校児童合唱団
演出・美術:リチャード・ジョーンズ、アントニー・マクドナルド
配役:
ミミ:アレクシア・ヴルガリドウ
ムゼッタ:エレーナ・デ・ラ・メルセド
ロドルフォ:ロランド・ビリャソン
ショナール:トビー・スタフォード・アレン
マルチェルロ:リュドヴィク・テジエ
コルリーネ:マルクス・マルクヴァルト
アルチンドロ:エードリアン・クラーク
ベノア:アンドルー・グリーナン
パルピニョール:ブルクハルト・ウルリヒ
ブレゲンツ音楽祭のURL.は以下の通りです。
英語とドイツ語で見られます。
http://www.bregenzerfestspiele.com/
尚、今年の湖上ステージの演目はヴェルディの「イル・トロバトーレ」です。
桃の節句が終わったというのに、関東甲信地方に雪が降りました。
♪春は名のみの・・♪ですね。
この寒さが終わると、本格的な花粉の襲来!
咳が取れたのでそろそろ歌おうと思ったら腹筋が弱ってしまっているではありませんか。
身体を鍛えなおさなくては・・・・・。
皆様はくれぐれも風邪を召しませんように。また花粉に負けませんように。