ふたりには理解しえない現象をふたりの暗号として親しんだ
やわらかく害してあげる朝の陽に眉をひそめたままの眠りを
ただ知っていればいいのだみずうみが遠いどこかで澄んでいること
そろそろ夏を手放す季節 耳もとをかすめて消える風がささやく