〜種牡馬考察〜

ティンバーカントリー
1992年米国生 栗毛 12戦5勝 BCジュベナイルなど
父ウッドマン
母フォールアスペン
母の父プリテンス

 勝ち鞍は他にプリークネスSなど。

 引退後すぐ日本に輸入され、初年度100頭以上に種付けをするほどの人気を得た。
 ウッドマン産駒と言えば、日本ではスピードワールドやヒシアケボノなど、旧4歳時は走るのだが、以後は案外というケースが多い。要は「早熟」である。
 ただ、近交馬ながら母系はいわゆる「異系」なのでどのような配合相手でもそれなりの結果を出せる妙味があるところが強み。本馬配合の時点でSwaps、War Admiralなどがクロスしているので上手に生かした配合ができれば良さそう。

 父系は影響力の強い血統なので、配合次第ではムラっ気のある産駒が出る可能性は十分にあるが、強い父系を持つ繁殖牝馬と配合させれば、ウッドマン代表産駒であるヘクタープロテクター以上の活躍馬も期待できるだろう。

 そんな中で2004年フェブラリーSを制したのがアドマイヤドンだった。母は二冠牝馬ベガ、その父はトニービンである。配合上は固い米血の上に欧州の血が乗っかった感じだが、トニービン自身ナスルーラ直系で影響力が強く、かつ成長力に富んでいる。血統が1代後退して異系交配色が強くなったのも見逃せない。ウッドマン直伝のパワー溢れる走りに、欧州のスピードが加わるわけだから上手にトレーニングすればダートの鬼になることは疑い様もなかっただろう。

 今現在走っている産駒都言えばドンの他にギルデットエージ(中山大障害)、ヒシアトラス、スズノマーチ(弥生賞2着)、エアジューク(ペガサスJS)、など芝ダート問わず走っている。やはり総じて重馬場得意でパワーを備えている産駒が多いようだ。

 母にベガを持ってきたアドマイヤドンは一つの成功例と言えるが、より影響力の強いサンデーサイレンス直子の牝馬を配合させればあるいはドンを上回る大物も期待できそうに思う。

 いずれにしてもダート向きである。

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