万馬券を狙うにはハンデ戦から

 競馬を楽しんでる人なら誰しも夢見る「万馬券」。ここでは、管理人が万馬券ゲットに役立てているデータ分析の、一部をご紹介します。一般論しか述べません。例外は往々にしてありますので、そこが馬券の難しさだと捉えてください。

※文中の「万馬券」とは「馬番連勝複式」で100倍以上の配当がついた馬券のことを言います。

 競馬を知ってる方なら分かると思いますが、ハンデ戦というのは出走馬の競走成績等から「強い馬には重く、弱い馬には軽く」ということで馬の負担重量を操作することでできるだけ差のないレースになるようJRAのハンデキャッパーが設定した負担重量によって施行されるレースです。
 普通競馬での人気は、前走着順が良いから順調だとか、騎手が武豊だからとか、その辺でおよそ決まります。GIなどの定量戦や、別定戦、馬齢戦では比較的人気通り順当に決まることが多いのですが、ハンデ戦ではあまり通用しません。例えば、トップハンデで単勝1倍台の断然1番人気ならば、その馬を軸にして買うのが普通のパターンです。
 ところが、単勝3倍台の1番人気馬に、5倍台、6倍台が続く・・・という混戦模様になった場合では軸馬を決めることは困難を極めます。こういう場合「中荒れ」以上の高配当にありつける可能性が大きいため、高額馬券ゲットのためにまずはハンデ戦狙い撃ちをお勧めします。

 簡単にまとめると以下のようになります。
 a) 同じクラス、それ以上からの臨戦で、前走5着以内であり出走レースでの斤量が54kg以下
 b) ダート1800mが狙い目
 c) 10kg以上の馬体重増は嫌う

 2003年行われたレースで、最も象徴的なレースが1月12日に行われた「八坂特別(1000万下/ハンデ/ダ1800)」。

  八坂特別 4歳以上1000万下/ハンデ 京都ダート1800m 15頭立
1 7 12 スズノミヤビオー 53 牡4 河内洋 1.53.7 9人気 522kg (栗)五十嵐忠
2 8 15 ライオントレジャー 54 牡5 松永幹夫 21/2 13人気 488kg (栗)大根裕之
3 5 9 クラクエンリーグ 55 牡5 藤田伸二 2人気 460kg (栗)石坂正

 単勝12 \1830
 馬番連勝12-15 \31120 馬連単式12-15 \51940 三連複9-12-15 \80420


 勝ったスズノミヤビオーは前走500万下条件を55kg背負って僅差勝利でしたが、昇級戦となった八坂特別でのハンデは53k。京都が得意の河内JKの腕もあるでしょうが、2着に2馬身半をつける快勝でした。2着だったライオントレジャーは前走矢作特別1000万下条件で5着、しかしこの時は相手が強すぎました。迎えた八坂特別では変わらず54kgで、自分の競馬さえすれば勝ち負けは十分ありえました。3着に来たのが人気の一角クラクエンリーグ。前走芝2500の自己条件を使われましたが15着惨敗、元々ダートのこの距離で走ってたから人気になったのでしょうが、55kgを背負ったのが運の分かれ目。しっかり負けてくれています。この馬も勝って三連複流しでもしてたのなら、8万馬券をゲットできていたのでしょうが、上位2頭での馬連&馬単で十分でしょう。1番人気のアグネスユンカースは55kgで9着に惨敗しています。

 前項で
 b) ダート1800mが狙い目
 と書きましたが、手を伸ばせるなら以下の距離にも網を張るとよいでしょう。

 d) 芝1200m、芝1600m、芝2000、ダート1200m、ダート1400m、ダート1700m

 また、ハンデ戦では特定の騎手に注目する必要があります。穴馬候補が何頭もいる時の絞込みポイントになります。
 それは年間を通して「単勝回収率が100%を越えている」騎手です。すなわち、その騎手の騎乗馬が何であれ年間通して単勝を買いつづければ年越したとき収支がプラスになる、というありがたい存在なのです。
 毎週のJRAレース結果から騎手の単勝配当を調べていればわかりますが、

 後藤浩輝
 池添謙一
 江田照男
 小野次郎
 武幸四郎
 和田竜二
 太宰啓介
 大庭和弥
 須貝尚介*
 菅谷正巳
 田島裕和*

 ※「*」がついている騎手は「200%」を超えている騎手
 これらの騎手は、2002年1年間通してレースに買ったときの単勝総額が、元金を上回る成績を出しています。他にももっといますが、彼らがハンデ戦で「54kg以下の馬」乗ったら注意が必要です。前走着順に関係なく3着以内にもってきて穴馬券を演出する可能性が大きいからです。

 逆にあまり買わないほうがいい騎手を下に挙げます。リーディング上位で騎乗馬が否応なく人気になってしまい、いざレースとなったら期待を裏切る可能性が高い騎手ともいえます。とはいえ勝ち鞍は多いし、実力はあるのですから、勝ったときは素直に誉めるべきでしょう。ただ、馬券として妙味がないだけの話です。

 蛯名正義
 中館英二
 岡部幸雄
 四位洋文
 田中勝春
 松永幹夫
 熊沢重文
 秋山真一
 小林淳一
 高橋亮
 渡辺薫彦
 伊藤直人
 常石勝義

 ハンデ戦で上位人気55kg以上の馬に乗っていたら、とりあえず馬券の対象から外してしまっても構わない存在です。余程の実績馬、好調馬に乗っていない限りは。

 そして切り札的存在なのが「江田照男」騎手です。テンジンショウグンで勝った日経賞、ダイタクヤマトで勝ったスプリンターズS、アメリカンボスで有馬記念2着し波乱の立役者になることしばしば。馬券一口分「エダテル馬券」を押さえておけば、頬が緩む回数が増えるかも知れません(^^;

 まずは上記条件で人気薄の単複馬券を小額でも買ってみて、軸馬として選ぶコツを掴んだら連勝等の馬券でローリスク&ハイリターンな競馬を実感してみてください。

 ちなみに先日中京開催の遠州灘特別、1着ワンモアチャッターはビンゴでした。単複しか買ってませんが、単勝\1470、複勝\460円で、2000円が19300円になりました。三連複13万馬券だっただけに、連勝馬券を買わなかったのは惜しい気もしますが、13人気メイショウラピートは相手浮上しなかったし、無駄に外すよりはマシでしょう。
 単複なんて安いから、と思うのは間違いですよ。(^^;

アクセス解析