タービン+α

 ブーストアップしても所詮ノーマルタービンのままでは限界があるので、いっそ社外のポン付けタービンに交換してしまうのも一つの手です。

 HKS製ならGT-SS、GT-RSなどがよいと思います。タービン交換は、同時にカム交換+インタークーラー前置き化+インジェクター追加などをセットにする雑誌記事を多く見かけますが、過度のブーストをかけない限り(エンジンに負担をかけない限り)ポン付けタービンだけでも良い場合はあるでしょう。ただし300psを超える仕様になるのなら、エアフロとクラッチはRB20DET純正のままではキツイので、エアフロはキャパシティの高い他車の純正ものを、クラッチは最低でも強化シングルプレートに。(RB26DETT純正のクラッチでも良いです)

 カムを入れる予定があれば、より高回転時に燃料を吹けるように追加インジェクターも欲しいところ。

 パワーが出る=エンジンを回す、ようになると当然熱対策も重要になります。ただでさえ熱を持ちやすいRBエンジンは熱ダレによるパワーダウンは避けられないものなので、早い段階で冷却対策も必要になってきます。社外のラジエータ、オイルクーラー、インタークーラーなどを入れるわけです。

 油温計をつけて全開走行してみれば分かりますが、ノーマルでも90℃、100℃を超えることは普通です。120℃を超えたら既にエンジンオイルが、オイルとして機能していない状態なのでクーリングさせてやらないといけません。

 バンパーの開口部を広げてより走行風が当たるようにしたり、ボンネットにダクトを設けてエンジン室の熱を外へ逃がすという工夫も、小細工に見えて実は効果てきめんなチューニングです。

 とまあRB20DETでモアパワーを狙う方法は、通常こんなものでしょうが、上記よりコストを抑えて且つ排気量を上げる方法、つまりエンジンスワップするのが一番現実的かもしれません。選択肢としてはRB25DETかRB26DETT、SR20DETでも良いです。名機と名高いRB26DETTが最も良さそうですが、中古エンジンにしろリビルトエンジンにしろ高いので、RB25DETが私的にはお勧めです。

 FRのHCR32にはR34のRB25DETで良いですが、、4WDのHNR32にはC34ステージアのRB25DETを載せると4WDを生かしたままその後もチューニングを継続できます。

 実際にRB25DETに載せ換えた経験から上記を書いた訳ですが、たかが500ccのアップ、しかし低速時の発生体感トルクは20の比較になりません。クラッチミートの瞬間に車が持っていかれるような感覚さえありました。

アクセス解析