EK10整備課

第7回 自分が整備したわけじゃないけど、
MA09ERTエンジン大公開!

うぅぅ〜〜〜(T-T) 
前回の第6回では「タイミングバルブが切れてもピストンとバルブの干渉はない」
と書いたのですが・・・・

同じMA系列のエンジンでもMA10だと干渉したことがないらしいのですが
(ディーラーのメカニックの経験によれば・・どこまで信用して良いのかワカランけど)
MA09ERTは圧縮比が7.7まで落とされているにもかかわらず、ピストンヘッドの形状の問題で
タイミングベルトが切れると確実に干渉します。
バルブリフト量を増加させたレーシングエンジンじゃ有るまいし・・・
初めはにわかに信じ難かったのだけれども・・・・・・
もしかしたら、MA09ERTエンジンのカムシャフトって、バルブリフトが大きくなるように
設計してあるのか????
だとしても、コンマ何ミリの干渉を防ぐくらい・・・
ピストンヘッドの設計悪すぎ。
まぁMAエンジン自体、後々のメンテのことを考えているのか・・はなはだ疑問に
思う節はあるのですが・・・耐久性はかなり高い
と思っているのですが、メンテ性や故障時に最小限の被害で済むような
設計がなされていないと感じました。  非常にもったいないことです。
CGエンジンではかなり改良されていることでしょう。CGエンジンでスーパーターボ
出したらさぞ良いエンジンになるだろうに・・・・強度が足りないのか??(謎)
 

エンジンルーム上半分ががらんどうになったEK-10

エンジンブロック
バルブがピストンに干渉したのだが、当たりが僅少だったためダメージはない。
工場長が言うには、「カーボンなんかを落とすとパワーも回復するよ」と言っていたが、
圧縮が落ちるのと相殺されて、実際の所はどうなる事やら・・・

バラしたエンジンヘッドなど・・・

エンジンヘッドです。
オイル交換をきちんとしていたお陰でスラッジなど有りませんでした。(^-^)
 

エンジンヘッドを裏返したところ。

ターボチャージャーの外観。
排気側のタコ足もついてます。

排気側のタービンブレードです。
ウェイストゲートバルブ(発音合ってる??(^^;;)も付いてますね。

インテークマニホールドなど。
インジェクション・スロットルは此処に付いています。

で、問題の曲がったバルブ
一番左側のは一目で分かりますね。(泣)

タイミングベルト交換・バルブ3気筒分交換(圧縮漏れのため)・
エンジンマウント交換・念のためラジエーターホース類交換・
サーモスタット交換・バキュームコントロールバルブ交換

工賃込みで20万円くらいだそうです。(T-T)はぅ〜〜

で、12/2に修理から帰ってきたのですが全くダメダメ!!
●S/C動作開始時に過給圧オーバーシュート(1秒間くらい)
●S/C動作中アクセルOFF時に過給圧オーバーシュート(3秒間くらい)
 しかもそのときに異音。(バオーン!ブシュッ!!)壊れそうで怖いっす。
●ゼロヨンデータが18秒56ってどういうこと・・・(怒)
 これじゃあ、1.8リットルのサニーの方がよっぽど早いし。
 実際、軽自動車といい勝負になってるんですけど・・・(-_-;;;
 ノーマルROMで15.5秒、チューンドROMで(過給圧ノーマル)14.89秒
 出てた車なんですけど・・・
●バキュームコントロールバルブを新品に交換したのに、
 2500rpm〜3500rpmの間でのS/C切り替え動作不良によるがたつきが
 解消されていない。

これで試乗したとか言ってるんだから・・・・
NAの58馬力のマーチ(我が家に有ります〜K11(^^))と勘違いされては困るよぉ〜

仕方がないのでまた入庫するけど・・・本当に最近の日産ディーラーのメカニックって
技術力ない気がする。売れないのも当然か?

逆に、どこどこのディーラーのメカニックは技術力が高い! 
というような情報があったら是非是非教えて下さいね!このページでも
応援するから。 信頼できるチューンショップも応援したいですね。
 
 

2000-12-4

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