98/01/14

ヒトの生活の「めぐり合わせ」の
平均値を計算することは、
不可能ではなく、
おおよそ、
最悪の事態と、最高の状態の中間あたりを、
きちんと指し示すだろうと、
そんな気がする。
良と悪とは、
必ずや、バランスがとれている、と
妙に強く信じるところがあり、
*
実際には、
ヒトは上にのぼっていくときは、
たいていの場合、
上を向いて上っていく、
ヒトは、落ちていくときに、
下を向いて落ちていく、
だから、反対方向は、
見えないだろうし、
どこが平均なのか、
平均を超えてhappy,unhappyなのか
それはわからない、
赤道のようなモノ、
通過してわかるモノではなく、
*
同じスピードで、
推移しているときには、
ヒトはどちらに向かっているか、
わからず、
自分の位置などつかめなくて、
勢いよく上っていくときには、
そのことに気づくけれど、
落ちる不安を常にどこかで、
感じているのは、
重力の世界に生きているから
当然に持っているのか、
比喩と現実の混同は、
正しくないけれど、
よくやることでは、
ありませんか、?
明確に区別できますか?
そして日々、
なにやら不安があるのは、
重力を感じるからこそ、
上っても、どうせ
落ちるだろうという、
常識的諦観があるからで、
*
地べたの安心感、
落ちきったら、
怖いモノなど、
今の高さも、
知れたモノだし、
だいじょぶ、
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