98/01/14


ヒトの生活の「めぐり合わせ」の
平均値を計算することは、
不可能ではなく、

おおよそ、
最悪の事態と、最高の状態の中間あたりを、
きちんと指し示すだろうと、

そんな気がする。


良と悪とは、
必ずや、バランスがとれている、と
妙に強く信じるところがあり、



実際には、



ヒトは上にのぼっていくときは、
たいていの場合、
上を向いて上っていく、

ヒトは、落ちていくときに、
下を向いて落ちていく、

だから、反対方向は、
見えないだろうし、

どこが平均なのか、
平均を超えてhappy,unhappyなのか

それはわからない、
赤道のようなモノ、

通過してわかるモノではなく、



同じスピードで、
推移しているときには、

ヒトはどちらに向かっているか、
わからず、

自分の位置などつかめなくて、


勢いよく上っていくときには、
そのことに気づくけれど、

落ちる不安を常にどこかで、
感じているのは、

重力の世界に生きているから
当然に持っているのか、


比喩と現実の混同は、
正しくないけれど、
よくやることでは、
ありませんか、?
明確に区別できますか?


そして日々、
なにやら不安があるのは、

重力を感じるからこそ、

上っても、どうせ
落ちるだろうという、

常識的諦観があるからで、



地べたの安心感、

落ちきったら、
怖いモノなど、

今の高さも、
知れたモノだし、

だいじょぶ、


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