98/04/02


note



並の日である4月2日、

ただ、ふつうの日で、
4月2日が、

結構、よろしい、

色の付いたものの良さと、
色の付いていないものの良さ、



小さい頃、

習い事をかすかすとやっていた小学生、

たとえば、木曜日は、

そろばんをならいに行って、
適当に課題をこなし、

習字の教室に行って、

よさげなものが、かけると、
センセイに持っていって、

センセイが認めれば、
受け取ってくれる、

さもなければ朱が入る、

二枚、受け取ってもらえれば解放、

その後、右手の親指が生えていないほうの、
サイドの部分が汚れたままで、

洗ったって、そのアタリは汚れているもの、

エレクトーンを習いにいく、
グレーになる鍵盤、



「木曜日」は、いまでも
何となくあわただしい日に感じる、



祝日とか、休日とかは、
薄く、色が付いているような、

曜日の感覚のない生活から、
少しずつ、人並みの平日・休日に、

その休日のいろが、
また濃くなっているようで、



4月2日、

「木曜日」でなく、ただの木曜日で
休日でもなく、



ありがとう、

結構、よい。


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