98/04/19


note



薄いカーテンがあって、
そこから、かいま見ている気になるとき、

それをうち消してくれるのは、
その奥に輝く、明るさ、

その美しさ。


直接の接することがなくて、
えも知れぬ不安にかき立てられたとき、

それをうち消してくれるのは、
すきとおった、きめこまやかさ、

まっすぐな心。



じぶんが限りなく傲慢であるならば、
なんらのためらいもなく、

突きはなしていることができるだろう、


じぶんに限りなく自我がなければ、
なんらのためらいもなく、

絶望に陥ることができるだろう。



ヒトは、そのどちらでもなく、
だれもがヒトである、

苦しみは、ヒトとしての存在証明であり、
悩みは、生きたヒトであること、そのもので、



しあわせであるとしても、

それが真実のものか、悩み、
あるいは、
失う恐怖に苦しむ、



逃げることなく、
正面から、
意地をはり、

前を向いていることを、
また確認して、

確認する力があるならば、
確認しよう、と思う。


自分がまだ、悩むことが
できるならば、

悩もう、と思う。



時が、
流れていくのが、

そのことから、
感じられる、



時の流れは、

自分に親切でもなく、
自分に過酷でもなく、

ただ、流れている、



昔から、

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