98/04/27

note

あの日、私が見つけたものは、
将来への希望であって、
現在の足がかり、
見つけられたことは、
はじめの一歩であって、
次の一歩をどこに踏み出すか、
背中を押してくれるのなら、
前に進むことができるではなかろうか。
背中に安心して、
後ろばかり意識していることはない。
年の初めの太陽は、
次の四半世紀の始まりを告げるものであり、
私の人生の大きな節目を意味するもの。
誰もが時の中を、
ある時はたゆたい、
ある時は流れに逆らって進む。
どちらにしても、
進んでいるのは自分自身。
自分を信じることは、
とても難しいことで、
自分を卑下して、
逃げ道を用意しておくことは、
こころもちを一時的に、
安心させる即効性の劇薬。
手に入れたものの価値を見て、
自分を高く評価しようではないか。
研鑽のかて、としよう。
時には、絶望を味わい、
苦悩に背中が丸くなることがあっても、
前を見続けようではないか。
まぶたをいくぶんでも、
上にもちあげて、
少しでも広い世界を見つめよう、
将来は不確定であるからこそ、
将来であって、
確定された過去のおもしろさの、
源泉はその未来の不確定さに由来する。
どうしても手にしていたいものがあるなら、
それこそが、生きていく上での、
自分の存在証明。
現在の不安感は、
将来が存在することの証であって、
ときには悩むことがあっても、
前がどちらなのか、
自信がなくなるときがあっても、
こころだけ残して、
総とっかえしたくなるときでも、
自分を信じよう、
そして、
ひとを信じよう。
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