2009 Winter 2    トップへ



上越土樽周辺 09・2・15 快晴 ☆
土樽P600〜万太郎谷方面〜堰堤先730
茂倉谷取水口先930
茂倉尾根1150m1130〜下山P1230


 いやな予感がしていたのだが、こんなに少ない積雪の時に、万太郎谷を下から入ってみようと、しかし、最近できたばかりの最終堰堤が、実に気持ち悪い代物(山の中の箱もの行政ってか)で、それを越えたのはいいが、川の流れが大いに出ていて、左右に渡れない。普段の万太郎谷はどういうところかは知らないが、しかしここまで水が出ていると、上から滑ってきた人はどうやって下山するのだろう。じゃぶじゃぶと、夏のように水の中に入っていくんだろうか。というわけで、下からも登れずに中止。
 茂倉谷の方に転進してみるが、こちらも取水口の先でも谷が埋まっていなくて、これじゃ上にあがれない。ために中止。
 仕方がない、帰ろうと思ったがこの際に茂倉尾根に取りついてみた。標高700mから1150mくらいまで1時間半くらいで登れたが、何と尾根上は一部雪が禿げていて土が出ている。おいここは5月か?もう。その先尾根がやせていて、登る気力もなくなって、そこから下山。

茂倉新道1150m付近から、万太郎の尾根の向こうに仙ノ倉山。お天気だけはいいのですが。

 最初の少しはブナ林でよかったが、間もなく先週と同じように重い雪。雪面に雨だれ模様があるのは、昨日の雨の樹木からの滴か。何しろ今日は湯沢で気温が+12度。しかも下山で尾根を外して、関越道のトンネル出口の真上に出てしまって、ちょっと焦った。
 気温が高くて雪温が上がり、しかも直射で融ければ、雪はどうしようもないものになる。しかも今年上越は極端に雪が少ない。こんなダメなシーズンもある。



上越・小出俣(おいずまた)山1749m 09・02・7 快晴 ☆☆☆☆
川古温泉P450〜千曲(せんげん)平610〜林道終点650〜尾根取りつき〜1300m岩峰1000〜1450mコル1200〜頂上1300=1330〜下降〜林道終点1530〜P1630


 過去に経験のない小出俣に行ってみよう。雪は春の雰囲気になったから、沢通しのルートはどんなものかと思っていたが。
 川古温泉手前のPに止める。10センチくらいの積雪はどうも昨日のものらしい。ここから薄い雪の林道をシールで登る。少し行って貯水池を越えると雪が増える。
 千曲平に出る。広いところだ。春のルートでは、ここから本峰まで直接登っていくオゼノ尾根を行くらしいが、無視してさらに林道の終点まで行く。
 さてここから沢が雪で埋まっていればそれを登ろうと思っていたが、かなり水が出ている。諦めて左側の支流をとも思うが、ここもダメ。仕方がない、さらにその左側の尾根に取りつく。
 下部は緩斜面でいいのだが、途中が急になる。昨日の新雪がガリガリ斜面の上に乗っている。しかもガリガリはクトーでも登りにくい。案外疲れて登りにくく、1時間で100mしか登れない。
 9時過ぎに直射が入り込んで、気分が良くなってくる。200mほど登ると平坦地っぽくなって安心するが、その先の岩峰はどうやらアイゼンに履き替えて直登するしかなさそうだ。かなり面倒である。
 それを越えて平坦にはなるが、また岩峰が出てきて、今度もまたアイゼンでトラバースをする。そのちょっと下で例のオゼノ尾根と合流したらしいが、見逃した。
 その向こうがコルになっていて、ここから頂上まで300m。ようやく頂上がここで初めて見える。この先は登り易そうには見えるが、すでに12時。案外時間がかかった。
 少し登ると下から声が聞こえた来たような気になったが、人は見えない。緩斜面になってきて上り易い。稜線へ行くと、向こうは上越連峰で、尾瀬も、日光も見える。今日は今シーズンで一番天気がいいし、風がない。展望も抜群なのだが、こういうドピーカンは、どうせ雪が腐ってくる。

頂上付近からの左、川棚岩壁とそうそうこの岩壁谷川温泉の露天風呂からよく見えますよ、と、右は耳二つの谷川本峰。

 1時間で頂上に出た。スタートして8時間。もちろん上越では森林限界上部になるわけで、シュカブラと小さな雪庇の頂上は、ヨーロピアンテイストで感じがいい。向こうに赤谷川の穏やかな源流と、左に仙ノ倉、正面に万太郎、右に川棚の岩壁と谷川本峰。景色だけの良さなら、ここは上越でもかなり上位になると思う。


すぐ目の前が小出俣頂上で、遠景が仙ノ倉山


正面万太郎とその左が肩の東俣、右に大障子と続いて、この辺りは赤谷の穏やかな源流地帯なのだが、入りこむのはちょっとアイデアがいる。

 実はここから赤谷の源流に滑り込むなんていうアイデアも持っていたが、いかんせん時間が遅い。まだ2月だし。30分休んで忠実に戻る。
 最初の出だしは文句がないのだが、そこで4人組パーティがスノーシューで登ってきた。やはり後続はいたのだが、なんか意外だし、遅くないか?
 200mも下ると、もう真南の尾根斜面だし、新雪が直射で溶けだしたのか、粘土のように雪が重くて、ボーゲンでもターンが辛い。時間がかかる。足のパワーもなくなる。
 岩峰トラバースも、岩峰下りも横着して、支流の源頭ををかなり下降してトラバースで乗り上げる。20センチくらいの表層が足元から崩れるが、ブナ樹林だから心配ない。下部になると、登りでは気にならなかったブッシュが邪魔で、下りずらい。林道に戻るまでに2時間もかかった。
 後は、登りトレースをどんどん滑って、貯水池から下は昨日の積雪も全部溶けて歩いて下る。大いに疲れた。すでに春の気圧配置で春の雪にはなっているが、しかし沢に滑り込むには春の条件とはまだ違って、同じつもりだと間違いが生じるような気がする。


  
日光・山王帽子山2077m ☆☆ 晴れ〜強風
光徳牧場P1130〜頂上1400=1420〜下山〜P1520

 日光には2300mオーバーの高峰が、大雑把に6峰、細かく10峰はあるのだが、いかんせん積雪が少なく、針葉樹に覆われている。だからたまにしか行かないが、今回はそのたま〜にになった。
 明け方に湯元温泉について、昨日NHKで地元雪まつりの映像など流していたが、ほとんど地吹雪状態で、登行意欲も減退。不貞腐れて車で寝ていたが、日差しが出て目が覚めた。しかし10時なっている。スキー場もちびっこでにぎわっているが、強風横風だし、すぐ上はガスっている。帰ることに決めたのだが、戦場ヶ原まで戻ると、男体山の頂上が見えている。わずかな距離の違いでも、太平洋側に進むと雲行きがいいものだ。
 光徳牧場に行ってみると、ここはクロカン人間が多くて、じゃ、今から私も山王峠方面の林道を上がって行こうか。うまくいけば、帽子山まで行けるのかも。スタートは標高1450m。上高地並みだ。

上場頂上付近から隣の太郎山

 雪はすでに春の感じで、全然潜らない。林道ショートカットして、どんどん進む。200mほど上がると、林道をすでにスキーヤーが滑ってくる。峠は1700mくらいだが、その手前から帽子山へ上がっていく。
 日光はミズナラの保護区だそうで、ナラ林が続くのだが、案外密生で、もちろんブナ林よりも条件が悪いのは仕方がない。
 ナラ林より上がっていくと、シラビソの密生に出くわすのは火山だから仕方がない。なるべく疎林地帯を上がっていく。
 地形図ではけっこう急な気もしたのだが、登っていくとさほどでもない。1時間半を過ぎると、傾斜が落ちてくる。頂上が近い。すると輪かんのトレースがあって、こんなところにも登山者がいたのかと思う。頂上で幕営したような跡。
 どうにか14時に頂上に到達。小さな標識がある。向こうに太郎、目の前に男体山があるが、半分ガスでぼやけている。下界の中禅寺湖もぼやけている。
 ちょっと休んで降りる。トレースに忠実に降りないと、密生シラビソにはまって大変なことになるとは思っていたが、途中からまっすぐ降り出したら、急斜面に行き詰った。今日はナビをオンにしていたが、やはり手前過ぎた。仕方なく右にトラバースしながら、降りられそうな沢に入る。条件が悪くて横滑りで降りて、途中から尾根に乗り上げながら、また滑る。すると下に道路標識が見えて、登ってきた林道のUターン地点だった。林道に合流してからはショートカットせずにそのまま、どんどん滑って戻る。下ったら快晴になっていた。

帰りがけ戦場ヶ原から右の白い太郎山と、左のさえない帽子山

 下りは横着して不快だったが、まあ雪が少ない山だから仕方がない。それにしても、もう南岸低気圧の春の気圧配置が続いて、厳冬季シーズンは終わってしまったのか。



上越・シシゴヤ頭〜コマノカミ稜線1410m  09・1・18  晴れ ☆☆☆

 土樽P545〜950m台地820〜稜線1410m1100=1120〜下山〜台地1140〜P1220

 上越主稜線の蓬峠辺りから、北側に見える同じような稜線は、何度か行こうとしたのだが、下部が案外急で失敗していた。わずかに標高1400mを越える程度なのだが、上部は森林限界上で、たまに雪崩れているのを遠望できる。今回は蓬沢940m付近の沢から入り込んでいくことにした。
 土樽先の除雪終了では明け方下弦の月が出ていて晴れていた。少し風が吹く。暗いうちに出発。数日の降雪でいい雪が積もっているが、スーパーファットだから靴までしか潜らない。
 いいペースでどんどん進んで、950m台地付近に来る。蓬沢はここで屈曲しているのだが、積雪は平年よりやや少なめで、この辺り水が出ていて高巻きのようなものになる。ここで本流を離れて、北側の沢に入っていく。
 入ってすぐに右に分岐する沢に行きたかったが、積雪が不十分で行けずに、そのまま本流っぽいところをまっすぐに登る。右の尾根に登ろうと思ったが、なんだか左の尾根が広そうで一旦そちらに移って登る。こうなれば登り易いところをどんどん上がって、稜線に出るしかない。9時過ぎにようやく日が差してきた。


中間部の明るいブナ疎林

 その尾根も上部で急になってしまったために、右にトラバースを始めて、枝沢を二本横断して、緩傾斜を選んでいく。なんだか不精なクライミングだが、今の時期だけこんなことができる。そのまま直上。
 再び急斜面にさえぎられて、今度また左に斜上すると、その向こうに穏やかな斜面が見える。そこを上がっていく。
 上に近づくに従って風が強くなる。いつものようにカモシカのラッセル跡が縦横に続いていて、それらしいところに上がろうとしたら、それは小さな雪庇で勘違いして、チビ表層を起こしたがブナに掴まっていたために、問題なかった。風上に出ると強風にあおられて、風下だと小さな雪庇が出ていて気を使う。その中間をどうにか上がって、ようやく稜線に出た。
 右にシシゴヤ頭。無雪期にはのどかなところだが、この強風じゃ行く気にもならない。左にコマノカミの奇峰。向こうの上越稜線はすでにガスが湧いている。北側には巻機も見える。


到達した稜線から左方向コマノカミ。


右方向のなだらかなシシゴヤ頭。

 眺めたことは何十回もあったのだが、ようやくここに到達できて大満足。
 シールのまま風下の凹状風除けに降りる。シールはずしてさあ、パウダー三昧で、登行ルートにおよそ忠実に戻る。下りはあっという間。あとは林道下りだが、下は滑らなくて、押して着く。今日は他に誰もいなかった。



平標山 09・1・12 快晴〜ガス ☆☆
元橋P600〜ヤカイ沢1500m830〜稜線1920m1020〜下山〜P1200


主稜線朝やけ

 月夜野から17号を走って、群馬の山に行こうと思ったが、雪がさほどでもなくて、新潟側の平標にいく。トンネル脇のPに2台。6時暗いうちに最初に出る。ここから稜線が見えるということは、天気はまあまあか。
 林道トレースが夏道方向に続いているが、ヤカイ沢の林道方向に踏み出る。下部は春でも藪がうるさいのだが、今でもその通り。ラッセルは靴程度。
 中間部に入っても藪があって、登り易い沢に入ると、ヤカイ沢右支流になった。部分水が出ているが、気にならない。
 そのまま標高1500mまで沢を詰める。春のルートよりも左側になった。この辺り春よりも2mも雪が少ないのは仕方がないが、イメージも春とは大違い。週末にさほどの降雪があったとも思えない。沢の中は無風なのが有難い。
 そこから右の尾根に出てみると、案外登りやすそうな緩斜面が続く。100mほど登って、右へどんどんトラバースして、そのまま春の尾根に出る。1750mくらいになった。

1750m当たり、強風で埋まらないボサと、向こうにガスの主稜線。

 向こうに三角山の尾根と大源太が見える。後方の苗場方面も、朝方は晴れていたが、ガスで雪の中に入ったらしい。こちらは青空だが、ガスも湧いてくる。急に小雪がちらついて、また晴れる。

まもなく主稜線

 ここから主稜線は春にはガチガチのクラストになっているが、凍っていたら辞めようと思ったが、まだ半クラストのままで思ったよりも登れる。傾斜が緩くなってくると主稜線に出る。昨日辺りのスキートレースも残る。風が強くなった。左に80mも登れば頂上なのだが、いかんせん強風で、20m進んで敗退。シールのまま戻って、風が弱い地点を探す。

主稜線、あそこが頂上ですが、強風でここまで。

 50m下ると、どうにか風も弱くて、シールを外せる。そのまま休憩せずに下りに入る。半クラスト地点は、ボサが出ていて雪には埋まらないところだ。気を使いながらクリアすると、あとはブナ林のパウダーを下る。若干重いし、藪が多い。
 春と同じルートを1500mくらいまで滑ると、登っている人が上部に一人。ということは、自分のトレースに戻れなくなってしまったということか。別の登りトレースも横切った。諦めて藪の中を適当に右寄りに滑っていく。100mも下ると、2人登ってきて、それが自分のトレースだった。合流して、トレース伝いに下る。やはりこの方が藪よけになる。
 スタートして1時間半でPに戻る。間もなく降雪ガスになる。稜線まで登れるとは思えなかったが、条件が良かった。帰り、群馬は日本海低気圧の影響か大雪になった。
 新潟のこの辺りは、群馬の藤原片品よりも雪が少ない。



上州武尊 1870mまで 09・1・4 ガス ☆
武尊牧場530〜スキー場トップ630〜1870m1000=1030下山〜スキー場トップ1230〜P1300

 30年振りに上州武尊へいく。こんな南の山はこれまで無視していたのだが。アメダスによれば、藤原の積雪が日本で二番目だったりしたもので。沼田から奥に入っていくが、この2週間の積雪で、雪はしっかり積もっている。
 天気図で晴れ予報だったのに、未明に武尊牧場では雪が降っている。どうしようか戸惑ったが、スキー場の登りというのは簡単なために、暗いうちから登っていく。しかし圧雪車が既に動き出していて、近寄ると危険である。あれは積雪をわざと潰してつまらなくしている。1時間でトップに出て、ラッセルしながら尾根を上がる。
 ほとんど平坦な尾根だ。来てみるとさらによく分かる。しかも風も強い。最初は気持ちがいいブナ林が続く。昨日のものと思われるスキートレースが少しだけ残るが、間もなく消える。そのうちに、大きなラッセル跡が出てきて、明らかにカモシカラッセルなのだが、実に要領よく上部を辿っているために、人間トレースかと間違えそうになる。
ブナが消えると、シラビソの半分モンスターが出てくる。一瞬日が差したがすぐに曇る。ガスで視界は100mくらい。何しろ目的の山が全然見えない。

最高到達から上部尾根、向こうに本峰が見えるはずなのだが、ガスでダメ

 1800mを過ぎて、エッジ状の稜線を巻きながら上がって、1870mで平坦地に出る。その向こうはモンスターの稜線なのだが、ガスが濃くて、前進する意思が弱る。来た道を戻る。

登ってきた尾根を振り返る

 戻ってよく分かるが、登り返しもあって時間がかかる。しかも風でトレースが消えている部分も多い。スキー場まで2時間もかかる。上で休んで後は簡単に下る。天気も悪かったが、スキーで来るにはロスが多いルートだった。花咲温泉に入ると、風呂から皇海山が見えていい山なのだが、針葉樹で覆われて魅力を感じない。山は植生によって、積雪期は大いに左右される。





西黒尾根 08・12・28 視界不良ガス ☆☆
土合P630〜旧道マチガ出合720=830〜戻り西黒取りつき900〜尾根1030m1100〜P1130

西黒尾根登り出して中間部はどっちゃりの雪。風もない。

 週末二日で1mの積雪があったというわけで、ようやく寒波が来た。だからと言ってどこへ行くか。土合へ行く。
 朝6時過ぎなのだが、ブルが除雪していてPまで行けない。駅周辺で待機。少ししてPで用意して、吹雪の中を旧道を進む。どうせロープウェーだって休業っぽい。単独スノーシューを抜いて、西黒尾根登山口の辺りで8人天幕。この辺りって風が弱いんだよね。いいところを見つけたものだ。周りこんでさらにマチガの方に行くと、だんだん風が強い。道の雪も飛んでいる。そして出合につくと、ほとんど地吹雪。何を勘違いしたのか、マチガには雪が積もっているだろうと思ったのだが、こちらは風で飛ばされてる。少し登ってみるが、まだまだ藪もうるさい。東面とはいっても北向きで風上側でした。
 敗退して戻る。そのまま帰るのも癪だと思っていたが、どうも回りこんで西黒尾根登り口周辺は、無風に近いことに気が付く。こちら明らかに風下側で、ちょっとトレースがついているような夏道を上がっていくと、風下側には積雪が多いことが分かる。藪もかなり埋まっている。ここなら登れるかとどんどん行く。
 今日はWファットのポンツーを履いてきたし、ファットは登坂能力に優れる。なんだか40度まで直登できると思うのは勘違いか。取りつき800mで尾根1000mだから、200mくらいは登ろう。ラッセルも膝以上にはならないから気にしない。
 トレースも消えて、見なれた斜面が続く。無風だから、木の枝に雪がたんまり積もっていて、たまにそれが頭に落ちてくるのが気になる。

西黒尾根。尾根に出るとまだぼこぼこで登りにくい。

 1時間半でようやく200m登って稜線に出た。すると稜線の向こうはジェット気流というか、ものすごい音がして、木の枝の雪は全部振り落とされている。季節風の吹き出しのよう。北面側では想像以上だった。
 稜線の雪はまだ足りない。雪が倒した木がもっこりしていて、それが埋まりきっていない。最初の雪だけじゃ足りないよね。
 ここから戻る。ポンツーは阿呆のように浮くから、全く問題なし。あっという間にPに戻って、今日は駐車料払わずに抜けてきた。ガスの中をロープウェーが動いていたが、上は滑れたのか。駅周辺も風が強かった。



八方尾根・上樺〜北面・八方池〜南面 08・12・20 快晴
八方尾根黒菱930〜山荘1000〜
上樺2300m1130滑降〜南面八方沢上部2050m1200〜
八方池上部2150m滑降〜南面1950m1300〜
八方山滑降〜黒菱〜うさぎ平1400

 精力的なボーダーに混じって、八方尾根上部でうろうろ。9時頃から、黒菱〜山荘の上部リフトも動き出したが、スキーを持っていても、登山だよと言えば乗せてくれるらしい。(ゲレンデスキーは不可)しかし5分前に歩きだした。
 出発が遅れたから、上部に20人以上が登っている。下樺(2200m)くらいを登っているときはまだ誰も滑り始めていない。ドームピーク2361mの北面狙い。

ここからだとドームも上樺も見えませんねえ。途中からの北面、八方沢本流を横断して台地まで

 昨日の車内仮眠で風邪引いたようで調子が悪い。上樺2300mで断念して、そこを滑る。北面の八方沢上部はかなりの傾斜があるのだが、ダミーで出てくれるボーダーがいるから、安心して出る。北面パウダーはなかなか気持ちがいい。上部ピークからもどんどん出ている。八方沢の本流を横断して、台地で終了。250mくらいは滑ったか。台地に20人くらいがたまっていたが、連中はそそくさとシューに履き替えてまた登り出す。もう一本ということか。出るのがラストになった。上まで登り返す気力もなくて、下樺手前で止まる。トラックだけが残っている南面を滑る。
 下樺手前からでは崖で出られず、稜線下って、八方池上部から南面にでる。雪はかなり重くなっているが、しかし楽しい。トラックはどんどん下まで続いていて、あれは歩いて下山してしまうのだろうか。200mほど滑って、止まる。この時間になると、もう誰も周囲にはいなくなった。午前中の早い時間のパウダー狙いがほとんどか。ボーダーは雪質の変化をよく知っている。
 三度目シールを付けて、八方山へ登り返す。

八方ケルンから北面(午前中)

午前中に、ここから北面の急斜面に飛び込んでいた連中が多かったが、午後になると風のクラストでガチガチになっていて、入る気がしない。またまた南面をトラバースしながら、下山する。スキー場に入ると、斜面はガリガリで、一部雪も薄くなって泥が見える。こんなんじゃ、ボーダーもアウトゲレンデを目指すという理由も分かる。今年雪が少ないからこんな遊びしかできない。