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 アメリカ旅行は昨年の春に続いて2年目ですね。前にはロサンゼルスに言ったから今度はNYというわけです。2007年4月の旅行です。

4月21日(土)成田〜ニューヨーク

 土曜の夕方成田をたって、12時間フライトして、ぴったり同じ土曜の夕方にニュージャージーのニューワーク空港に到着。時差13時間だから、そういうことになる。飛行機旅行というのは、眠れなくて時差ぼけで、いつもボーっとしているから、どちらかと言うと嫌いな部類に入る。予約していたレンタカーを空港で借り、一日あたり30ドルプラスで四駆のジープが借りられるというからそれにして、10ドルプラスでナビが装備できるからそれにして、よたよたと出発するが、例によって最初は方向も定まらずウロウロ。

マンハッタンには、お台場のレインボーブリッジ見たいのが幾つもかかっているわけで、南のブルックリン大橋の真中くらいまで行ったけど、歩道は木道になっていて、自転車や歩行者が自由に通れるようになっているわけ。でも川から相当な高さがあるわけで、足元の羽目板の隙間から相当下が見えちゃったりして、連れは怖がって足元見ないようにしていたよ。でも真中まで1キロくらいもあって、ジョギングマンとか自転車マンとか、都会にあってもフィットネスに余念がないのがニューヨーカーだってわけだ。
 橋も真中くらいまで進むと、50mくらい高くなって周囲の景色もよく見えるよね。マンハッタン南のビル群とか、北のほうじゃエンパイアも見えたりしたね。向こうに行くと戻るのが辛くなるから真中で戻ってきたけど。それでも面白かったよ。


 橋を一本渡ったら、ジャージー市内に入って、例によって旧市街はスラム。この辺りからマンハッタンに入るにはホーランドトンネルともう一つのトンネルが二つあって、その入り口近くに着たら物凄い夕方の渋滞でのろのろ。
 ところで東海岸のこの辺りには、アメリカでは珍しいことに有料道路が各所にあって、この車にはETCみたいのがフロントガラスに装備されていて、料金所でそれを引き出せば自動引き落としだと最初に聞いたのだが、やってみると自動で通過できる、後でクレジットから自動引き落としになるんだろうか、どうでもいいやそんなことは。
 そこから少し行ったところで道路わきにモーテル発見。とにかく寝るのだ。ボーっとして。スタンドの脇の店でサンドイッチとコーヒーだけ買って、食いながら部屋に入ると、まもなく5時間ほど寝て、ようやく落ち着いた。と言うことは今は深夜。さっきまで見えていた渋滞も解消していたし、何だか初夏の様に暑かった気温も少し下がって、部屋エアコン入れているとちょっと涼しいくらいになった。深夜の風呂に入って、ウダウダしてからもう一回寝るとするか。連れはぐっすり熟睡中。旅行の初日なんてのはいつもこの程度で、明日朝元気になってから、街中旅行に出発しますか。帰国の来週日曜まで1週間のお遊び旅行スタート。
(事前にやっていた事は、エイビスレンタカーの予約と円建て先払い。空港内に受け付けなくて、迷ってタクシーで受付まで行って14ドル。地図はおなじみのアトラス全米地図。モテルは二人で95ドル。些細な国内ドル預金の利息分引き出して、所持現金小額紙幣で1500ドルなど。コンチネンタル共同運航の飛行機はやはり満員に近くて、前の英語も日本語も駄目な中国人夫婦に煩わされて、後ろの2歳の子供に背中つつかれて、エコノミーはひでえよなあ、最近は)

 地球の歩き方巻末を見ると、初版は79年のアメリカ・ヨーロッパとなっているよ。それ持って、80年にヨセミテに行ったのが最初の長い旅行だったわけだから、私は地球の歩き方の第一世代ってことになるわけだ。それ以前の70年代は、一世代の上の団塊連中のヒッピー旅行でさ、その頃は子供だったから行けてないのは仕方ないよね。
 海外旅行の自由化は確か昭和42年だから、67年になる。涸沢貴族がシャモニ貴族になって、登山家はこぞってヨーロッパに登りに行ったと言うわけだ。それ以前に外国経験があるのは、例によってひも付きの留学だ、視察だという怪しいもんだから、さほど信用してないけどね。
 アメリカのグレイハウンドは一旦倒産したと思うのだが、今では当時と同じようにアメリパス(乗り放題)チケットを発売していると書いてある。1週間で3万円、一ヶ月で倍だ。当時と同じ価格だと言うことは、値下がりしたか。そんなものを持って学生はヒッピー周遊するのが義務みたいなものだと思っているけど、最近は学生でもそんなことしているのはほとんどいないらしい。興味がないのか、興味はすでにオヤジ趣味でリゾートなのか。すでに若い世代の好奇心がそこまで萎えているかと思うと大いに情けない気がする。これは明らかに萎えで、絶対に発展じゃないと言い切る。

4月22日(日)快晴 エンパイアステート〜自由の女神

 どんなに疲れていても、4時間で目覚めてしまうのが時差ぼけというやつ。つい先日大リーグ開幕は雨だったのだが、もう連日快晴。7時頃に早々と出かける。早朝空いているのをいいことに、マンハッタン南端まで直ぐに付く。いよいよ散歩をするか。セントラルパークまで片道15キロあるか。眺めのいいブルックリンの大橋を真ん中まで行くが、知ってはいるが散歩族、ジョガー族が本当に多い。大橋の歩道を行ったりきたり。自転車も相当飛ばしている。


マンハッタンには、お台場のレインボーブリッジ見たいのが幾つもかかっているわけで、南のブルックリン大橋の真中くらいまで行ったけど、歩道は木道になっていて、自転車や歩行者が自由に通れるようになっているわけ。でも川から相当な高さがあるわけで、足元の羽目板の隙間から相当下が見えちゃったりして、連れは怖がって足元見ないようにしていたよ。でも真中まで1キロくらいもあって、ジョギングマンとか自転車マンとか、都会にあってもフィットネスに余念がないのがニューヨーカーだってわけだ。
 橋も真中くらいまで進むと、50mくらい高くなって周囲の景色もよく見えるよね。マンハッタン南のビル群とか、北のほうじゃエンパイアも見えたりしたね。向こうに行くと戻るのが辛くなるから真中で戻ってきたけど。それでも面白かったよ。


 マンハッタンのビル群は山塊に思える。橋を真ん中まで登っていくと、高度が少しずつ上がって、ビル群がだんだん良く見えるようになってくる。トレードセンターがぶっ壊されて、またエンパイアステートが一番高くなった。それも見えてくる。
 チャイナタウンを通り過ぎるところで、中華のお粥とラーメンの朝飯。チャイニーズ街は世界どこでも元気だ。しかもこの数年中国人の観光客が本当に多くなった。前は男同士で来ていたのだが、子連れでも来ている。日本人は少数になった。
 5Avを北へ、エンパイアの麓に来る。やはり上がってみたいといわれて順番待ちに加わる。86階の展望台から南へ、5年前まではそこに目線以上に例のトレードセンターがあったのだが、それが無くなっていると両方の景色を知っている人は、(私は知らない)やはり愕然とせざるを得ない。富士山に核爆弾が投下されて、あの円錐形がぶっ壊されたと同じことか。黙ってはいられない事件なのは当然。
 ビルを出てセントラルパークまで歩いて、地下鉄で戻る。NYの地下鉄は一枚のメトロカードで二人乗れるんですね。降りるときはバスと同じでキップのチェックがない、全路線均一で2ドル。知らないよねこんなの。アメリカに10回以上来ているけど、地下鉄乗るの初めてですよ。意外に人気で込んでいる。
 再び南端のバッテリーパークまで来て、フェリーで自由の女神へ。ここでもセキュリティチェックがあって(先のエンパイアでもそう)、人気場所へ行くには、ベルト外して財布荷物出さないとダメとは、いい加減に嫌になる。120年前、どうせ車も走っていなかったときに、こんな海に突き出た小島に女神を置くから、今ではいちいちフェリーで見に行くという不便になる。あんなもの高崎観音と同じだと思うけど。

自由の女神ってなんだろね。1800年代のアメリカなんて、明治時代のアメリカのことで、そんなのしらないよ。奴隷解放がリンカーンで、その頃だよ。
 自由の女神が好きならば、近代のアメリカ及び世界の政治が好きということになるのだが、そこまで観光客の頭は及ばないわけで、及んだとすれば日本の近代など語るに落ちるとはっきりいえるわけだ。しっかりと理解する意志があるんだろうか。



 今日は半日以上歩いて、相当疲れた。青空が狭いよと言われるマンハッタンも、20年で更に狭くなっている。夕方いよいよ混雑NY離れられるかと思うと、幸せ感じる。都市部街中が好きだという人が多いが、私少数派。都市のどこが面白いのか分からない。さっさと田舎へ向かって出発する。Gワシントンの橋を渡って半島から陸地へ出て、郊外のホリデーインに入る。ホテルレストラン全館禁煙というヒステリックにも参るが、あれだけ肉料理ぱく付いている連中の方がコレステロールでやられて危険だと思うのだが。今日でいよいよ懲りたのは、メニュー注文は今後は必ず一人前だけにすること。それ二人で十分。毎度牛が食うようなバケツ料理にはいよいよ飽きてきた。

4月23日(月)オンタリオ湖
 マンハッタンの次にはナイアガラを見るというわけで、400マイル走って、ロチェスターという五大湖オンタリオのほとりの町に着く。
 何の話が重要かと思うと、車社会の話だろうなあ。
 アメリカの歩行者用の信号というのは、およそ青が3秒間で、知らぬ間に赤の点滅になって、8秒後には赤になる。そして赤は1分くらいは続く。それだけ歩行者は及びじゃないということになっている。しかも押しボタン。しかも交差点の南にいくのか東に行くのか。南にいくときには東側にあるボタンを押すということになっている。面倒だからなれる必要がある。でも10分に1人くらいしか歩行者がいなくて、ということは横断するにも車を運転していた方が早いということで、80歳の爺の一人暮らしでも車を運転する。

アメリカ滝の方からみたナイアガラ。ナイアガラも地表の隆起でこんなことになったのだが、だったらグランドキャニオンの方が相当凄い景観ではあるのだが、五大湖の真中にこんな滝があるのが面白い。流れる水には流氷も混じっていて、カナダの方が寒いんだああと分かるよ。手前の白いのは雪渓だね。

 なるほど今日は早めに17時にホテルに入った。少し休んで、しかし休んでいる時にビール飲みたいのだが持っていなくて、一応100m先の向こう側に行くだけなのに車で出る。止めてリカーショップでスコッチを買う。でビールはというと、ビールはスーパーで売っていて酒の仲間じゃない。諦めて飯にするのだが、客は全員車で来ているのに、ビールを平気で売る飲ませるというのは、アメリカはそういう国だ。ただ事故すると罪は相当重いのと、ビール2本くらいは飲酒にならないと、その程度はいいと、これは相変わらず。
 車社会を優先すると歩行者を足蹴にする。歩行者を優先すると、東京のように車は自転車よりも遅いというお馬鹿なことになる。でもまあ片側5車線が朝から晩まで切れ目なく車が通れるというのは物流がそれだけ順調に忙しいということで、歩行者足蹴でも良いと思うが。それと日本なら道は左折のみで、右折したい人は1キロ先まで走ってUターンしましょうという方が、進みかたがずっとスムースだけど。日本このままじゃはっきりとダメです。旅行に来るとそんなことばっかり考えるよね。
 そもそも東海岸に来たときに、ここら辺りは山はありません。北海道みたいに牧草農家はいくらでもあって、今日はそういう風光明媚なところ車で楽しみました。オンタリオの湖というのも、馬鹿広くて、モーターボートのリゾート基地がいくつもあって、まあ優雅に豊かですよ。でもGDPの優雅さは日本は米国の次なんだけど、その能率が圧倒的に悪くて、空回りばかりしている様に思えるよね。
 昨日は日曜の夜だったけど、ホテルの込み具合はいつもと同じように、ビジネスマンその他忙しく宿泊していました。

 4月24日(火)ミシガンで知り合いに会えるか

 誰でも一人くらいは外人の知り合いがいるらしいが、ミシガン・デトロイト近くのフリントに、キャロルおばがいるのだ。過去ラスベガスのギャモン大会で散々世話になって、5年も音信不通なのだが、せっかくたまたま近くに来ているし、ネットで連絡すると1時間以内に必ずレスがくるというこまめな人で、昨夜ホテルから連絡しておいたら、早々にレスが来ていた。まあ双方とも業界では有名人だから、検索すれば簡単に連絡を取り合えるというのは、ネット社会にデビューしている同士というのは、それだけで世界的ネット人脈が生きているかぎり継続しているってわけか。それにこういうチャンス逃すと、もう一生絶対的に合わないだろうという人だし、日系三世だか四世の彼女と会話するってのは、NOVAレッスン受けているようで、まあ楽しいんだこんなことが。

カナダ側に入って、カナダ滝の落ち口ってのはこんな感じだね。流されると、まあ生きていることは不可能に近い。

 旧友に合うのは、物見遊山しているのに比べれば、相当に楽しいことだ。本日ナイアガラを見てから、カナダに入って五大湖ヒューロンあたりを経由して、ミシガンに入って、間に合うか、早すぎたらいくらでも時間調整できる観光はあるわけで、彼女達のクラブの基地、デイズインに入って連絡してみるか(早朝)

4月24日(火)ナイアガラ〜ミシガン

 Nステの銀行OBレポーターが、以前に夜のナイアガラをライトアップ中継して、久米の番組で放送していたことがあったが、テレビ演出とは上手なもので、実際のナイアガラは、まあう〜ん。勘違いしていたがカナダ滝が本流で、アメリカ滝はその10分の1程度の細い支流だった。どうせ落差は50m、幅は広いのだが、まあ登山家の私にとっては、自然遺産で驚かされるものはそう多くない。先週糸魚川の昼暗山に登ったが、そっちの北面カールの方が凄かったといったら、ナイアガラに失礼か。まあ観光地としてのナイアガラは特にカナダ側は、日光華厳の滝に比べれば、百倍以上も潤っている様子はわかるのだがね。
 そこからカナダに入って、ミシガンを目指す。
 目的のミシガン・フリントはデトロイトの衛星都市で、アメリカの下町、大いなる60年代、70年代かなあ。ホテルフロントも黒人や中米系で、しかもビールやホテル宿泊もニューヨークの半額とあっては、ニューヨークの物価高は最近じゃ東京以上だといわれることに田舎にきて気が付く。ホテルジュークボックスか有線か、ビートルズ、ストーンズの音楽が流れる様子には、懐かしいというか、のどかというか。工場地帯のブルーカラーの町州のようだよ。タバコも相当自由だしさ。古いアメリカというのは、体重が150キロもある大男が四人で、タバコ吸って、酒飲んで、ごつい話をホテルのバーでしているんだけど、そういうところで平気で過ごせる日本人というのもまた、物凄く少数派で、連れなんてそういう世間にビビッて部屋から全く出てこないもんなあ。でも皆物凄く人はいいよ。犯罪なんて本当にあるのか?と疑問だよ。そういえば、デトロイトタイガースは昨シーズンは強くてプレーオフにも出てきたけど、あそこは全員黒人選手ばっかりじゃなかったっけか?野茂もそこにいた時代があったけど、彼も相当なもんだと改めて思うよなあ。こっちの連中に言わせればニューヨークなんて、きちがい沙汰というわけだ。
 にしてもさあ、当たり前の話だけど、どこへ移動するにも広いしさあ、どこへ行っても人は住んでいるし、相当な距離走っても風景は同じだし、五大湖ってのはどこも海のように広くてさあ、糸魚川走ってそこは日本海だよというからそう思うわけで、ここも同じで、上流のヒューロン湖だと地図にでているからそう思うわけで、これは太平洋だと騙されたら、簡単に信じ込むよなあ。むしろさあ、オンタリオは標高70mの海面すれすれの湖だけど、平均深度が80mで最深が280mだとあるけれど、そっちの方が、どうして海よりも深いんだと不思議だったよ。百万回説明聞くよりも、ビジターセンター辺りでデータ一覧をじっくり見たほうが、ずっと感慨深いんだよなあ。
 そうだナイアガラで唯一ビックリしたのは、流氷が流れていたってことだ。川に流れる氷も流氷でいいのか。アムール川かここは。日本の河川に流氷ってのはないよ。諏訪湖も桧原湖も凍るけど、それが半分解けて天竜川や最上川を流れているって話は聞いたことないぞ。上流に大きな湖があって、あるいは河川ごと凍りつかないと、しかも緩やかに流れないと凍らないわけで、五大湖の上流はカナディアンのロッキーだったと、改めて思い出すよ。そんなこと思ってると、やっぱり標高高いところか、北を目指して緯度が高いところへ行きたくなるわけで、アメリカは大都市こそが魅力だという連中が大半なんだけど、それに興味なく、自然遺産だと思っている私はこれも少数派で、自分のキャラだから仕方がないよな。
 どうせミシガンだって北海道よりは歴史はあるからね。フォードが車を大量生産に成功したのは明治後期ですでにその頃大都市だったわけだから、いくら落ちぶれたといっても、そういうの引きずっているよ。今もやはりこのあたりに、トヨタホンダの工場があるわけだし。
 借りている車はジープだけど、何だかガソリン食うよなあ。能率悪いよこんなの。トヨタのランクルのハイブリッドに簡単に負けちゃうのも本当に良く分かる。にしても、でかいトラックが5車線の走行車線でも120キロでぶっ飛んでいるわけで、そういうトラックの相当後方につけて、ぎりぎり同速度で走っているのが現状でさ、追い越し車線にはみ出るなんて、勇気がないとできないもんだよ。広くて、遠くて、楽しくて、疲れるというのは、やっぱり良いことだよ本当に。旅行の半ばに差し掛かって、やっぱり北を目指すよなあ、残りは。

4月25日(水)ミシガン北端

 午前中にキャロルと合流して雑談。懐かしいなあ、彼女に言われたがざっと10年ぶりくらいになる。祖父母がカリフォルニア辺りにきて、戦争でソルトレイクに移ったころに生まれて、まもなくこのミシガンフリントに移ってきたといっていた。彼女日本に行ったことまだ無い。見掛け日本人そっくりなのだが、だからってどうして日本に行く必要があるんだと、私達は考えるんだろう、本人に全く意思がないのは当たり前だがアメリカ人だから。もう孫ができたといっているし、来年東京のイベントに行くかも知れないなんていっていたね。彼女本業は、図書館員だって知らなかった。10年くらい前に私コスタリカなんてところにゲームやりに行ったことあるのだが、その時のツーショット写真コピーもらって、ああそういえばそんなことやっていたなあって、もう懐かしい過ぎるよ。彼女はゲームのスタッフで、年に5回くらいはミシガンを離れて、ラスベガス、シカゴ、オハイオ、そしてコスタリカとかメキシコ・カンクーンとかに出張していたね、精力的な人だった。
 フリントなんて厚木みたいなとこだろ、人口30万人。ミシガンは不景気だといっていたけど、午前中は雨も降っていてなんか雰囲気くらかったけど。でもさあ、トヨタが来年はGMを抜くそうだけど、だからどうしたって感じだよ。アメリカトヨタなんて、そのうちに買収か分離されて、そういうアメリカの企業になっちゃうだけで、元は日本企業だからって、だからなんなんだ。企業なんてもんは、その場で消費(商品売れて)拡大するわけで、重要なのは消費されていることで、つまりアメリカという消費市場がなければ、トヨタなんて育つわけがないわけで、玉子か鶏かと言われるが、重要度は市場が健全に存在していることだと思うわけだ。その市場があれば、トヨタがなければ、ホンダであり、GMフォードなんだから、企業はどこだなんてのは意味ない話だと思うぞ。
 けっきょく戦後の60年は自民党(コンサバ)一党独裁できて、その政治システムが悪いんだと、USのように、コンサバとリベラルが交代に進まなかったのが諸悪の根源で停滞して、企業だけは日本は良いけれど将来性がなくて、いずれ世界はチャイナとUSの二大国家で、円の期待もなくて、まあドル圏で稼いで、後進国の物価安の日本で消費するようなら、ドイツ人がタイで暮らしているのと一緒で、良いかもねと言っておいたら、ホント?そこまで日本は悪いのかと驚いていたけどね。でも小泉はよかったんでしょと言うから、総理の個人のキャラではどうしようもならないもんだと、アメリカはケネディとかクリントンとか、大統領個人の資質で国内景気政治が大きくかわるけど、日本にそういうのはないよとね。官僚体制が悪いんだよと言いたかったけれど、言い忘れた。1時間もNOVAの個人レッスンみたいだから、疲れたよ、楽しかったけれど。
 にしても、日本人以外の外人と言うのは、皆おしゃべりだよ、よくしゃべる。じゃないと何考えているのか分からんからね。黙って相手のこと分かるなんて、日本人は読唇術か、腹話術か、無言の会話か、異様だよなあ。それがもう限界に来ているけれど。
 午後から北を目指して出発。けっきょく地図みるとNYからここまで一直線に来たようなもんで、同じく戻っても仕方がないし、北へまたカナダに入って大回りして戻ることに。ヒューロンの西側の海岸線を上っていって、夕方ミシガンというか、アメリカ最北端のソルト・マリエに到着。まあそんな予定もキャロルに話したけど、笑って呆れていたよ、どうせ同じようなこと考えてるアメリカ人も周囲にいくらでもいるんだろうと、思うけどね。ここは雰囲気はカナダ北欧で、気温も低いよ。ド田舎でも過疎がないというのが欧米の特徴で、まあ夏には相当なリゾートになるわけで、モーテルが林立。
 やっぱり思ったけど、こういうリゾート北方面に出ると、黒人というのはいなくなるね。寒いからホテルも設備がいいし、しかも物価は安くて安心する。並みのホテルのコンフォートインあたりで、2ベッドは詰めれば4人で泊まれるわけで、それで80ドルなら、日本の宿泊だけのおんぼろ民宿よりも安いってわけでさ。しかもまだシーズンが早いのにけっこう観光客も来ているよ。北に出たから、夜は9時まで明るいし、テレビじゃ地元のデトロイトタイガーズとシカゴの試合なんかやっていて、井口は三振だったね。こんな田舎でもホテルはチャンネル100くらいあるし、車のラジオFMだって同じくらいあるよなあ。いつも思うが日本の田舎の民放とNHKの3局とさ、車のFMの東京FMを日本中で使いまわしているだけなんて、どこの占領されている国の放送体制なんだよ。自由化されていないものが本当に多すぎて、その独占体制に利権で癒着している官僚OB企業、三セク、独立法人ばかりで、まあアメリカと日本の比較すると、いい加減に馬鹿ばかしくて嫌になるし、私50歳になると、日本の将来がどうであっても、好きにやれよともう突き放したくなるよ本当に。やはり日本はアメリカの51番目の属州で、聞かん坊主が景気がいい時代もあったけど、今はのろまになってさあ、いずれ円はドルに買収される時代がくるんじゃないかと思うわけだ。じゃないと、人民元に包囲されるぞ本当に。
 明日はカナダに入って、東へオタワ〜モントリオール目指すけど、軽く500マイル離れていると地図にはでているなあ

4月26日(木)凍っていた湖

 別に驚くに価しないことだけど、ミシガン北端からカナダに入るところは、朝方気温がゼロ度、スペリオル湖側は全面氷結したままだったよ。だからね、この水がいずれナイアガラに落ちる時に、そこに流氷が流れていても何も問題がないというわけだ、当然の話。そのままカナダを東に進んだけれど、まあどこまでも針葉樹の林が続いて、いい加減に飽きました。しかも山があるってわけじゃなくて、湖面沿いの町や村だからね。やっぱり平野はつまらんよ、山がないと。
たまに田舎町の中心街交差点にでるけれど、そういう所って、ウェンディーズだとか、ティムホートンとかの食い物やが繁盛してますよ。田舎町の活性化の原点というのは、どうも外食産業じゃないかと思ってしまうほど。
 ティムホートンというのは日本じゃなじみないけど、マックがさらに進化して、サラダ中心のサンドイッチとか、スープといっても肉じゃが系の中身が多い美味しいスープやっている食い物やだよね。チキンヌードルというスープ食ったけど美味かった。4種類くらいスープありましたよ。でもペラペラと説明されても、よく分からん。もうアメリカカナダには、オリジナルのレストランと言うやつがほとんどなくなって、全てマック系のチェーン店が支配している。そう思うよ、大量仕入れで大量販売はオリジナルの、地方の名産料理なんてもんを、食い散らかしてしまったわけだ、日本も同じだよ。そういう店は理屈っぽいひげオヤジが、ウンチク言いながらやっているわけで、普通は客に嫌われる。でも客とすれば、どこに行っても同じ店というのはいい加減に飽きるもんで、名物料理食いたいなあといつも思うけど、回転寿司にしても、立ち食いの富士そばにしても、全部チェーンになってしまったからね、しかも吉野家も含めてこれがけっこう美味いというわけで、ドンドン地元の飲食を凌駕していくよ。まあ地元の飲食が怠慢で、本当にまずいということもあるけれど。カニだって知床で食うよりも、カニ道楽の時代だからなあ。
 今日当たりから時差ぼけが直ってきて、ということは反動で、午前中から運転中に眠くなって、もうだらだら緊張感が欠けてきたね。200マイルも走ったかどうか、カナダの中ほどの、ノースベイという中くらいの町に泊まることにした。でもさあ、ホテルってのは、午後3時にチェックインして、翌日午前11時までぎりぎり滞在していると、1泊料金で十分楽しめるという利点もあるんだよ。まあ何をやっていても旅行というのは、それなりに楽しいという結論だけどね。

4月27日(金)モントリオール

30年前にたけしが「コマネチ」なんてお馬鹿な芸をやっていたのが、モントリオールのコマネチだ。そこへ来たぞ。来ても夕方だからさっさとまたホリデーインに入ったところだ。フランス語が公用語かね、英語しゃべるホテルフロントオヤジもたどたどしいから、かえってよく分かる。

写真が曲がっているわけじゃなくて、建物が曲がっているわけだ。モントリオールの五輪パークのタワーだよ。針金で吊っているように見えるのは、下は野球場で、前まではモントリオールエクスポスのホームだったと思うけど、チームは買収されて今はアメリカ・ワシントンのナショナルズなんて松下みたいな名前になってしまった。だからモントリオールには野球チームは今はないんだ。タワーのしたには、五輪のメダリストが彫ってあって、コマネチももちろんあったけど、体操の塚原とか加藤とかそんな名前もあったね。もう古い話だよ、30年も前のことだしね、ここはフランス語でモントリオールの子供は英語フランス語のバイリンガルというわけだ。

 カナダは車のスピード規制が日本と同じように物凄く遅い。90キロ、100キロまでた。田舎の道を延々と走ってきたが、でもなあ日本の高速ってのは、どうしてああもギョウギョウしい作りしていて、道の両側にも壁があって、田舎なんて壁なしでもっと安くいくらでも作れると思うのだが。
 明日NYへ向かってあさって飛行機に乗るが、2000マイルを越える距離を走ることになった。3000キロだ。いつもそうだ。理由なんかないのだが、どこまでも車で走るのが旅行だと私は思っている。そんで、アメリカカナダはほとんどがフリーウェーという無料高速なのだが、これ日本に換算すれば、3000キロは高速料金で10万円になると思われる。しかも日本の高速で走っていて楽しい道は皆無である。両側の壁があって景色が見えないし、途中で降りるとこれが割高になる。どこの外人が日本でレンタカー借りて1週間で3000キロ走って楽しむ者がいるんだ、いない。でも逆は正解になる。その程度なんだ、日本の高速事情ってのは。
 今日もティムホートンで昼飯くったぞ。今日は違うスープ飲んだけどやはり美味い。マックも日本に上陸して30年になるが、いい加減にマンネリして、もう少し美味しいファーストフードが日本でも流行ると思うけど、でもねえ、全てはアメリカの物まねなんだよ。オリジナルは吉野家と富士そばだけだね。何時までたっても物まねは簡単で良いけどね。
 ところでどうして成田空港は、今でも真面目に開業できないのかと、不思議に思ったのだ。戦後僅かに5年くらいで、敗戦の反動で、百姓一人の人権は、成田空港の国家の政策よりも重いもんだと、これも勘違いの教育を施したと思うんだよ。昭和の20年代の10年間だ。教わったのは、例の団塊の連中だ。それが成田の建設時期に、教わった幼稚な民主主義を振りかざして反動の中核核マル連中と一緒になって、あの闘争やったんだよ。そう思うと日本の現状も幼稚なままに進んでいるよ。
 ネットで日本の新聞見ると、日大高校野球部が特待制度やっていると出ているけれど、おいそんな当たり前の事にエネルギー費やして時間の無駄遣いわざとやっているのか?そういう国なんだよ日本は、重要なこと一切決めないんだよなあ。愚かなもんだ。んなことしてるからこの数日でも円はユーロにドンドン安くなって、ヨーロッパでいづれスキーやろうと思っている私はどうするんだ、ガラクタ円を持ってヨーロッパに行きたくはないが、仕方がないか?

日本じゃ駅前シャッターや、駅前スラムというけれど、私が子供の頃にだって、東京のドーナツ化現象というのは教わったぞ。60年代の話だ。ところが何を勘違いしたのか、ドーナツ化というのは、埼玉千葉が東京のベッドタウンとして発展するということと同義語でそれはいいことだと歓迎された。倒産した会社の社長が、銀行に会社更生法を採用しましょうと勧められて、それはとってもいい救済方法だと勘違いして合意するのと同じことだ。知らないということは、罪な事だ。
 一般的に都市は、旧市街地のスラム化というが、全くその通りで、いくら観光にどこへいっても、旧市街地なんてところには、面倒で入る気がしない。ヨーロッパは旧市街地が文化遺産として残っている場合もあるのだが、まあ東京で浅草寺仲見世のようなもんで、さほど言われているほどに歓迎されたもんじゃない。つまり旧市街地も駅前も、土地再開発を拒否するような前近代的な勘違いオヤジ連中の山盛りで、ならば若い世代はそういう言うこと聞かない老人は無視して、郊外にニュータウンを建設しようというのは当然の話だよね。でこちらのニュータウンはどうなっているかといえば、町の中心にマックその他のチェーン食い物屋があって、旅行者ビジネスマン用に、新しいモーテルが並んでいるわけだ。その周囲に住宅地。旅行して数泊したのだが、ホリデーイン・エクスプレスだの、デイズイン、コンフォートインと浮気っぽくいろいろ泊まって、昨日はベストウェスタンに行こうと思ったのだが、その隣のコンフォートに、無料ワイヤレスと書かれていたから、ついそっちにしてしまったというわけだ。こんな田舎でも、こういうホテルはどこもまあまあ客が入っていて、本当に欧米の田舎というのは過疎がない。どうしてなのかはよく分からないけれど。と、こんなホテル探しに以前ほど苦労しなくなったのは、今回ガーミンのナビを借りているからで、あんな手のひらサイズのちっちゃなものでも、全米カナダの道を記憶しているし、ホテルもそう。優秀なもんだよなあ。目的先入力しておくと、道を間違えることも前よりは少なくなった。間違えても直ぐに修正してくれるしねえ。日本で使っている楽ナビよりも優秀かもしれないねえ。ただ「運転お疲れ様でした」とは、言ってくれないけれど。

ところで、カーナビが実に簡素なものなんだけど使い勝手が良くて、どこのメーカーかとよくよく見れば、なんと登山用にナビのガーミンですよ。衛星24個のうち三つ検索して自分の位置間違いなく探し出すのは、楽ナビよりもずっと優秀です。フロントガラスに吸盤でくっ付けるだけではがれないし、タバコのコンセントに差し込むだけで、あっというまに機能して、これって800ドル程度らしいんだけど、目的地にちゃんと案内するし、何だか日本のよりも優秀だなあって納得しました。明日はどんな日が待っているのか?

4月28日(土)再びニューヨーク

 今日で一週間の旅も無事に終わりましたね。朝モントリオールで五輪メモリアルのタワーに登って、ガスってましたけど、それから再びアメリカに入ってNYへ。

カナダからアメリカへの国境ゲートの様子。今回4回国境越えたわけで、アメリカ〜カナダ、そしてアメリカへ、カナダへ、アメリカへ。国境なんてなくてもいいのに、でもある。百ドル札に警戒していたのは、北朝鮮で刷った偽札もカナダ経由で本国に入る可能性もあるからかね。自分の国の偽札刷られていると知ってても、まあいずれさらにひどくなれば制裁するよという鷹揚さは、日本にはないよね。めぐみ始め10人拉致解決できなくて、ブッシュに泣きつくのがせいぜい。こんなに渋滞しているのに、一台に三分も審査があるんだから、厳しいよな異常に。

 ところでカナダからアメリカに入るなんて弟から兄貴みたいなもんだけど、国境入国は思っている以上にうるさいね。ドルキャッシュはいくら持っているかと聞くわけだ。まあ「千ドル」だというと、「それは百ドル札か」というから、「大きいのは50ドル札だ」と財布見せるわけですよ。北朝鮮の偽ドル事件なのかどうか、まあ北朝鮮は国家あげて偽百ドル札作っているわけだから、百ドル札に相当うるさい。その数日前に、アメリカからカナダに入った時には「ウェポン(ピストル)持っているのか」なんて聞かれて、「ねえよ、日本人だぜ」と答えたくらいに、サイトシーイングですくらいじゃ、簡単に通れない時代になっているんだよ。国境なんてなくてもいいのにねえ。
 そいえばさあ、ドルキャッシュというのは三井住友のばあい、千ドルパックというのがって、これだと百ドルが8枚くらいあるわけだ、今思うとそれしなくて本当によかったよ。500ドルパックだと、50札までで、百ドルないからねえ。だから千ドルいるときには、500ドルパック2個と言えばいいんで、こういうのは要領だよねえ。
 そ言えば、こちらに来る前に、やくざのピストル事件があったけど、日本に入るピストルなんて、どうせ船で入るに決まっているのに、どうせ船の税関などめくらと一緒で何も見てないんだと思うよ。ピストルが国内に入るの監視するのはさして難しい事じゃないと思うわけだ。全ての荷物X線通せばいいだけなのに、やってないんだよ、賄賂もらっているとは言わないが、陸続きの国の税関に比べて、船の税関など、子供と同じでこんな簡単なことないのに、わずかのやくざが全員ピストルもっているなんて、職務怠慢だからね、日本の税関は。不真面目ってことだよと、思ったよ。ほんとに日本人は不真面目だと思うんだよ。
 NYの空港近くのまたホリディインにしたけど、どうせ二人でまた100ドル程度で、安いよねえ、なのに東京のホテルは高いよねえ。好景気で丸ビル辺りの東京家賃も2割値上がりしたそうで、土地は宗教的な気違いだから、またバブルぶり返してんのかと、嫌になるね。
 さて、飯は、昨日の夜もそうしたけど、一人前頼んで、「私はいらない」。それ本当にいいよ、今後そうするよ。大体国内でも太目の75キロの私と、150キロもある連中の一人前を、同じように食えるか。女の子はもっとそうだ。聞けば国内であっても、団塊連中のオヤジは、もう並みの一人前を食えないという。半分でいい。しかも欧米は食い物余って捨てている。ホテルの部屋じゃ、地球に優しいとかいって、連泊する人は、タオルシーツがそのままで良い時はそうしましょうとか、運動しているわけだ。それがプラネット地球に優しいとは笑わせる。なら日本人には日本人用の食事を半額にしてくれ。あんな腐ったデブと同じもん本気で食えないよ。タバコの100倍健康に悪いんじゃねえのか。
 ところが、私は要らないと言える人皆無だよ。言えば相手は聞けるんだ。一昨日もそうしたが、じゃ二人でシェアですねと、分かっている店員もいるんだよ。見れば、こいつら一人前食えねえよとは、誰もがわかるが言わないだけ。だったら言おうじゃねえか。この三日くらいはそうしているよ、堂々と。
 安倍の晋三が昨日までワシントンに来ていたが、北朝鮮で合意したとか、どうでも良いんだよ、合意しないわけないんだから。女房の昭恵にしても、一人前食えているわけないんだよ。捨てるなら京都合意書に調印してないようなもんだから、はっきり言えよ、食えないと。ダイアナだって朝飯は小鳥の餌だというくらいで、ダイエットしている連中もあんなもの食いたくないんだよ。それ明らかにする事がせめて日本人の主張だと思うがね。
 そんで明日朝に飛行機に乗りますよ。日曜の朝にこちら出て、月曜の昼に戻ります。

4月30日(月)帰国

無事に帰ってきました、問題もなく。8泊の旅行でしたね。
 アメリカの出国審査というのは、もう簡略化されていましたね。自分で指紋と顔写真を機械に向かって入れてそれだけでOK。ただ機内持ちこみ荷物についてはうるさいものでしたけれど。また明日から仕事。写真も少し加えてHPにまとめましょう。