バンド演奏のコツ

 バンド活動を始めて10年近くになるが、新世紀に入り、これまでのノウハウを少しでもお役に立てれば良いかな、と。ただし、個人的経験をもとにしているので「絶対」ということではないこともあるので御了承頂きたい。あくまで独断と偏見も含まれるということをお忘れなく。
 ということで、鍵盤、ドラム、ベース、バンド全般に分けてみた。ギターは私自身が未経験のため項目なしということで。リクエストがあればメールか掲示板でお願いします。 

1、鍵盤

2、ドラム

3、ベース

4、バンド全般

1、鍵盤

1-1、曲の中で使用する音色のボリュームに差が出てしまう

 1曲の中で使う音色(例えばブラスとストリングス)のボリュームに差が出てしまう場合、事前の練習やリハーサルの段階で一番大きく聞こえる音色か一番ボリュームが小さい音色に、音色パラメータで音量を統一しておくと、実際に変更するのは音色だけになるので手間が省ける。

1-2、キーボード(あるいは音源)のボリュームスライダー(あるいはツマミ)はどの位置にしておいたほうがいいか

 ボリュームスライダーは最大の位置にしておいたほうが良い。例えば、最大ボリュームの20〜30%で調整して、本番になってちょっとだけ音を大きくしたい場合だと、残りの70〜80%で調整しなければならず、ちょっとでもズレるとたちまち音が大きくなってしまう。(個人的に経験有り)鍵盤メーカーによっては説明書に「ボリュームスライダーを最大位置にしたときに一番いい音が出るように設計してある」と書いてあるメーカーも有る。複数台の鍵盤を使用するときは、鍵盤ごとのボリューム調整はキーボードのミキサーで行ったほうが良い。

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2、ドラム

2-1、ストローク練習をするとき

 自宅で練習する時にスティックを持つときは親指と人さし指だけで持って練習すると効果的である。ダブルストロークをする時は特に親指と人さし指の力が重要になってくる。他の3本の指は使用しないで練習すること。実際のストローク時には残りの3本の指は添えるだけだし、ドラムヘッドのテンションに関係なくダブルストロークを奇麗に決めるにはこの練習が効果的。
 更に言うと、叩くものは跳ね返らないもの(例えば枕や座布団)を使用すると良い。跳ね返りがあるとそれに頼ってしまうため。

2-2、クリックに合わせるタイミング

 ドラムに限ったことではないが、「クリックの音を自分で出した音で消す」ように音を出す。よく自分の手(あるいは指)を一定の間隔で動かしている(出た音を無視しているかのような)人がいるが、最終的にに出た音が一定にならなければ意味がない。クリックの音が聞こえるということは自分の出した音がズレている証拠。

2-3、音を大きくするために

 腕はフィンガーコントロール、足は足首の素早い運動及び踏み込んだ時の足首の角度を保持することが重要。腕だけ大きく振りかぶったところで握りが甘ければここで力が逃げてしまうしシングルストローク、ダブルストロークといった基本を素早く行うには腕や手首ではなく指を使ったストロークのほうが速く行える。

2-4、自分の機材を使え

 一見当たり前のことだが、ドラマーはスティックだけ持って練習スタジオのろくに整備されていない機材を、スタジオが変わるたびに調整の違うものを使っているが、これでは上手くなるはずが無い。きっちりと自分に合った調整のされているものが置いてあればいいがそんなところはほとんどないので出来るだけ自分の機材を使うことをお勧めする。(バスドラのペダル、スネア、ハットスタンド、椅子等)

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3、ベース

3-1、音の粒をそろえる

 2フィンガーやスラップでも言えることだが、右手の弦を「はじく」のは勿論だが、左手でフレットを押さえるときに、弦を無意識のうちに「チョーキング」していないかどうか確認する。ちょっとしたチョーキングでも微妙に音程が上がってしまう。上手い人ほど、どんなに複雑なプレイをしててもチョーキングしないときは絶対に弦を押さえる指が動かない。これはギターにも言えること。

3-2、練習するときの姿勢

 個人的経験則ではライブの本番に近い状態、すなわち立って練習すること。座ってしまうとフレットに対しての手や目のポジションがズレてしまうため立った状態(この状態ではフレットが見えにくくなる)で練習していたほうがいい。特にフレットレスベースでは押さえるポジションを間違えると音程にモロに響く。

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4、バンド全般

4-1、演奏するときはどのパートを基準にするか

 ドラムがいる以上は、ドラムの演奏がどんな状態であっても(たとえテンポやリズムがずれまくっていても)基本はドラム。したがってドラムは一番重要なパートであるだろう。もしドラムがいなかったら演奏する曲によってまちまち。ただし、ドラムが合っているから他のパートがリズムがズレていいか、ということとは別問題。

4-2、自分達の演奏を録音する

 スタジオに入って漠然と演奏しているだけではいつまで経ったも音がまとまらない。自分達が演奏したものを客観的に聞くというのも重要。出来れば演奏した直後に聞き直すのがベスト。スタジオ代をけちらずに。メンバーが全員揃っているときにダメ出しをしてすぐに演奏し直さないと意味がない。

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