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エコミュージアムとは何か
エコミュージアムとは「ある一定の文化圏を構成する地域の人びとの生活と、その自然、文化および社会環境の発展過程を史的に研究し、それらの遺産を現地において保存、育成、展示することによって、当該地域社会の発展に寄与することを目的とする野外博物館」と定義づけられている。そして、その運営は、住民参加を原則とし、普通の博物館と違って対象とする地域内にコアと呼ぶ中核施設(情報・調査研究センター)と、自然・文化・産業などの遺産を展示するサテライト(アンテナ)、新たな発見を見い出す小径(ディスカバリートレイル)などを配置し、来訪者が地域社会をより積極的に理解するシステムで行われている。
その歴史は意外に新しく、1960年代のフランスで地方文化の再確認と中央集権排除という思想の中でエコミュージアムは誕生している。その用語は生態学(Ecology)と博物館(Museum)からの造語で、人間と環境との関わりを扱う博物館として考案されたものである。日本に初めて紹介されたのは1974年のことであり、その紹介者は鶴田総一郎氏(元法政大学教授・博物館学)であった。
現在、フランス国内には50ケ所を超えるエコミュージアムが設置されているが、スウェーデンやカナダなどにも普及し、我が国では“地域おこし”事業の中で、その考え方を生かした施設の設置と整備が試みられてきている。