大胴皮立会い張り (2018年11月30日)

坂下はやし連の大胴は、昭和52年(1977年)に、東京浅草の老舗宮本卯之助商店で購入され、41年使用していましたが、会館の雨漏りで皮を濡らしてしまったため、皮の張替えをしました。
坂下はやし連の大胴は馬皮とのことで、お店の方が良い音が出ているのでもったいないですねと言われ、今回は濡れてしまった片面だけ張替えをすることにしました。
宮本卯之助商店作業所での様子を残しておきます。(次回の張替えのために)




大胴(欅くり抜き)内部に壱尺弐寸と記載されています今回の片面張替えの日付を記載して頂きました


取り外した皮(表)取り外した皮(裏)


ジャッキ4台がある作業台に据付
胴には1.2 52.10.12と記載されていました
(1尺2寸 昭和52年10月12日)
太鼓鋲穴は埋木されています
新しい皮と毛布を掛け、上から丸木槌で叩きます太鼓の耳穴に竹(中に鉄芯有り)を通し、作業台下に
ロープで固定し、ジャッキを上げます
耳部分を掛矢で叩き締めます
微調整は、ロープ中間の竹を回転させます
音の確認をします
徐々に締めを強くし、3度音の確認をしました
音の確認後、太鼓鋲を打っていきます
最終の音の確認皮張り完成
耳を切って、胴を綺麗にしてもらいます