2018年に行われた、諏訪神社例大祭山車巡行の帰路終盤に、山車の左前輪の鉄輪が外れそうになりました。 ハンマーで、内側から外側に向って叩きながら何とか到着出来ました。 山車保存委員会で直ちにご検討頂き、鉄輪の焼嵌補修を依頼することになりました。 業者は、青梅市の山﨑鍛冶屋さんで、創業明治14年の老舗です。 28年前にも、山﨑鍛冶屋さんに同様の補修をして頂いたそうです。 補修費用は、4輪で150万円とのことで驚きましたが、焼嵌作業を見学して、さらに驚きました。 ガスバーナー等で焼くものと思っていましたが、炭・薪・ワラという昔ながらの伝統的な方法でした。 めったに見ることの出来ない光景でした。 |
下相原連合町会の山車 正面 | 右側面の彫刻 |
背面の昇り龍と下り龍の彫刻 | 左前輪の鉄輪が外れそうになりました |
山車の木製車輪 欅材や樫材が使用されるそうです | 継ぎ目には込み栓が打ち込まれています 普段は鉄輪があるので見ることは出来ません |
新しい鉄輪です(タガとも呼ばれます) | 車輪をセットします |
鉄輪をセットして炭を置きます | 鉄輪の周囲に薪を内・外から挟むように置きます |
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薪の上にワラを置きます | このワラが火力を保つ秘訣だそうです |
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灯油をかけると一気に燃えます | さらにムシロをかけて火力を保ちます |
鉄輪の状態を確認します(30~40分位焼きます) | 鉄輪を取り出し、車輪が置いてある方へ運びます |
火箸で挟んで | 真っ赤に焼けた鉄輪を車輪の上に載せます |
車輪から炎が上がります | ドラム缶4本の水をかけて一気に冷やします |
水がボコボコ沸騰するようです | 車輪を取り出します |
鉄輪の嵌り具合の微調整をします | ドラム缶の水はポンプで回収します |
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最後に水洗いをします | 坂下はやし連・陽田囃子保存会関係者が見学しました |
焼嵌め作業動画 | |
2019年6月15日 山車に取り付けしました | 鉄輪がピカピカになっています |
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