サボイアS.21試作戦闘飛行艇(前期型)

ファインモールド 1/72

 

  <コメント> 

  宮崎駿さん、例の「もののけ姫」狂騒曲の間に、「アニメ界の黒澤明」的な立場に祭り上げられて
 しまいましたねぇ。で、大学〜アニメーター時代の左翼・組合活動の経歴に引き寄せられてか、普段は
 アニメなんぞ見もしない”評論家”連中まで、「宮崎アニメ論」を書たりしてます。
  ここで笑っちゃうのが、この手の連中の文章では「ルパン3世・カリオストロの城」に触れる事はあっても
 「紅の豚」は完全に無視している事。まあ「反戦」とか「自然と人類の共存」とかの、一つ覚えの御題目しか
 唱えられない連中にとって、こういう「戦争物」はタブーなんでしょうが、宮さん本人をその手の人の如く
 美化しようとしているのを見ると、笑いを通り越して憐れになります。
  #私は’70年代の学生紛争の反動で学生自治が崩壊して行く時期に大学に入り、
  #学生自治を維持する為に苦労した経験があるので、この年代の連中は信用してません。
  #オメーらの為に、大学自治ってもんが崩壊したんだぞ!分かってんのか、バカどもが!
  
#(・・・スンマセン、私憤が混じりました。(^^ゞ)
 MG誌の読者(&スケールモデラー)なら良くお分かりでしょうが、この宮崎駿と言うオッサンは、
 ”評論家”連中がどう美化しようが御託を並べようが、どうしようもない位の
 
「筋金入りの軍事オタク」です。(笑)
 そのオッサンが趣味丸だしで作った「紅の豚」が、(我々モデラーにとって)面白くない訳が無い。
 「
カリオストロの城」と並ぶ、宮さんの最高傑作だと私は思っています。

 <キットについて>

  軍事オタクが妄想した機体をスケール化するとなれば、やっぱファインモールドが1番相応しい。(笑)
 インストの解説といい、好き者が楽しんで作ったのが良く分かるキットです。
  #後期型ではトリムタブのモールドを入れた上に、翼断面形状まで変えたとか・・・。
 ただ、何作ってもやっぱファインモールドなのね、と言わざるを得ないのが残念なところ。
 基本形状は宮さんの御墨付きですから問題無いのですが、主翼・胴体・フロートと、全てにおいて形状の
 合わせ込みが甘い!型出来てからの部品の擦り合わせを殆どやって無いんでしょうか。<金が無いのかな

 主翼は前端で合わせると、補助翼部分で0.2mm程度下面が大きいです。後端をシャープにする必要は
 無いので単純に削り込み、胴体は計器盤が干渉して口が開くので、やはり削り込んで合わせ上面基準で接着。
 段差は下面側で修正してます(フロートも同様)。ENG⇔主翼、主翼⇔胴体の合わせは問題無く綺麗に決まるので、
 接着面の塗料を落としておくだけでOK。この辺は立派です。<1番面倒なところですからね

 塗装の方ですが、ハッキリ言って失敗しております。(^^;
 いや、キットの成形色が半透明に近いレッドと言う、塗装を考えてない色なんで、まともな発色を得る為には
 白の下塗りが必須→ならタミヤの白サフ吹けば、多少なりとも楽が出来るのでは?、と考えたのが運の尽き。
 モンザレッドにグロスの上吹きとなると下地を磨かねばならない訳で、磨き切れない所があちこちに。(泣)
 しかもファインモールドのデカールってのが根性悪で、糊はやたら水を吸う上にデカール自体は薄いときてる。
 空気&水が抜けないから、位置が決まらない。抜いてしまうとデカールの薄さ故、微調整が困難。
 デカールフィットを使うと、又々糊が吸い込んで位置がズレるわ膨らむわと、かなり苦しみました。
  
#1度ティッシュに水を吸わせてから貼れば良いと気付いたのは、貼り終わってからでした<馬鹿
 とどめはモデラーズのスーパークリアが、湿度の為に予想以上に乾きが遅かった事。気付いた時には
 垂直安定板のマーキング上に指紋がベッタリ(;;)。リカバリーにペーパーかけたら、グリーン部分に白スレが。
  
#もはや泥沼(ToT)
 結局、カーチスにやられる直前のくたびれた状態にしてやるべし、と開き直って、各部にドライブラシで汚しを
 入れまくり、ENG回りもキツめにスミを入れました。>完成させたモンの勝ちじゃい!
 フロートの張り線は、0.2mmの真鍮線にプライマーを塗ってからツヤ消し黒に塗装したもの。ディバイダで
 長さ計って、瞬着で止めてますが少々太すぎた様です。>黒メッキの極細金属線、どっかで出さないかなぁ

 ま、トラブルは出尽くした様ですから、同時進行している後期型の方は、もう少しマシな出来になるでしょう。
  #と言うか、そうあって欲しいなぁ(^^;

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