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<コメント>
「宿敵グラマン」の言葉からイメージされる機体は?と聞くと、第一に、このF6Fの方を
挙げる人が多いでしょう。実際、アメリカ軍が反攻に移った際の主力艦戦はF6Fでしたから、
その点では間違いではありません。しかし開発史的に見た場合、本来、零戦のライバルであったのは
F4Fであり、F6Fは紫電改(開発がまともに進んでいたなら烈風)のライバルとなるべき機体だったと
思います。日本軍の開発能力の低さ(及び軍部の無定見さ)に助けられ、性能以上輝かしい武勲を得たと
言うのは、半分以上は日本機ファンのヒガミですが、本国でも似たような評価を受けているようです。
2000ps級ENGを積んだ割には極々平凡な性能であり機体構造であった訳ですが、それ故に
兵器としては非常に堅実であり、必要最低限の性能を持ち、必要な時必要な場所へ必要な数を配備出来る
生産性と整備性を備えると言う、兵器の原則に非常に忠実であった事は評価してやるべきでしょう。
とは言っても、御世辞にもカッコイイ機体とは思いませんけどね。
「グラマンの太った猫」とは、言い得て妙でしょう。この反省がF8Fを生む事になります。
<キットについて>
1/48のヘルキャットとしてはアリイ(旧オオタキ)のキットがありますが、開発が新しい分、細部の出来は
こちらの方が良いです。ただ、カウル前端形状は、アリイの方がらしい感じをしていると私は思います。
修正はかなり難しいので、やってません。(<金出して苦労を買う性格じゃ無いので(汗))
又、−3と−5をコンパチにしている為、−3とする場合は、後方窓の切り抜き以外にも細々と手を入れる
必要がありますが、説明書レベルの修正で済ませるなら、手間としてはさほどでもありません。
サラッと流して作るだけでも、充分に迫力ある「グラマンの太った猫」が出来あがります。
塗装は全面グロスシーブルー。グロス塗装は滅多にやらないので、ツヤの加減がわかりませんでした。
実機では主翼に機体No.が映る程のツヤは無かったとは思いますが、その辺は模型映えと言う事で。