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<コメント>
朝日新聞的歴史観によれば、WWUとは悪の日独伊枢軸国と正義の米英ソ連合国の戦争、とでも
なるのでしょうが、実際にはそんな単純なものではなかった事は、戦史を少し調べれば分かります。
(独善的なマスコミの記事は、眉に唾つけて読みましょう<話がそれたな(^^; )
特に東欧において、WWUとは小国の生き残り(独ソ2大国からの)戦争でもありました。
ポーランドは独ソに分割されバルト3国はソ連に飲み込まれと言う状況下において、地政学的に中立を
保てたスウェーデンに対し、ソ連の侵略に全力で抗戦していたフィンランドが生き残る為に採った手段が、
ドイツと結ぶと言う事でした。(<だって米英は、味方とする為にソ連の侵略を黙認してたんだから)
結果、北欧の空をハカリスティ(青いスワチカ)をつけたMe109Gが飛ぶ事になった訳です。
フィンランド空軍戦闘機隊と言えばブリュースターバッファローの活躍が有名ですが、実際に撃墜した
敵機の数はMe109の方が多いそうです。Me109は(その大馬力ENG+小型の機体と言うコンセプト故)
速度と上昇力、そして垂直面の機動に特化した性能を持っていましたから、迎撃機として使用するには
もってこいだったのでしょう。又、ソ連にまともな重爆が無かった事も幸いして、重武装で飛行特性を
劣化させる事も無く、サラブレットMe109はサラブレットのまま活躍出来ました。
その点では、フィンランド空軍の方が本家ルフトバッフェよりもMe109をMe109らしく活用したと言えると
思います。
<キットについて>
ハセガワの1/48シリーズの中で、G-2は旧作に属します。胴体断面の太さ(エアフィックスと比較すると
良く分かります)やバリエーション展開の為の分割や余分なモールド等、問題点もありますが、作り易さの
面では良好なキットです。徹底的に作り込みたい方にはお勧め出来ませんが、塗装のバリエーションを
楽しみたい人には丁度良いキットでしょう。(E型なら、タミヤの方がお勧めですが)
塗装はエース部隊として有名な第34戦闘機隊司令アイノ・ルーカネン(ルッカネンが近いか?)少佐の
機体。上面RLM74+75・下面RLM76と言う、機首と翼端のイエローを除けば極々一般的な塗装です。
国籍マークを描き直す時に消しただろうと言う事で、胴体のハカリスティの後ろ側の模様を鉄十字っぽく
してありますが、あんまり目立ちませんね。