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<コメント>
WW2において、かろうじて独ソの侵略から中立を守ったのが、スイスとスウェーデンです。
しかし、スイスのそれが金融力と言う裏付けのあるものであったのに対し、スウェーデンの場合は
地政学的な幸運に依るところが大でした。それは、スウェーデン自身が1番良く分かっていた事であり、
戦後は永世中立を旨としながら、それを裏付ける力を手にするべく努力します。その際、参考にしたのが
少数兵力ながらソ連に対して勇戦し、負けたとはいえ独立を守った隣国フィンランドの事例でした。
専守防衛に徹した兵器の自力生産と言う明快なコンセプトの下、J-21から始まる独特の戦闘機が
生み出されるなかで、「スウェーデン機」なるものを世に知らしめたのが、このドラケンでしょう。
ダブルデルタと言う独特の外形・小型軽量多用途のコンセプト・整備性とターンアラウンドの短さ等、
専守防衛の為の戦闘機とはかくあるべし、と思います。<どこぞの国とは大違い
傑作機と呼ぶのに異論のある人は少ないでしょう。
私にとって、好きなジェット機のTOP3にランクされる機体です。
#「エリア88」の影響もあったりして(^^;
<キットについて>
ハセガワ1/72ジェット機シリーズの中では、比較的新しいキット。外形は良好ですし、
表面のモールドも綺麗。<エレールのは梨地だったから、よけいにそう感じます
ただし、1ヶ所落とし穴があります。<模型誌では指摘されてませんが
つまり、後部胴体(ノズル部)と本体の合わせが異様に悪いんです。背中のハンプには段差ができますし、
胴体上面基準で合わせると、下面に1mm以上もの隙間が出来ます。ちょっと、最近のキットとしては
信じられません。まあ、知っていれば修正は簡単なんですが・・・。
これ以降、私は精度の点でもハセガワを信じないことにしました。
塗装はスウェーデン空軍F10航空団第3飛行隊のもの。
ドラケンの塗装は主翼上面の馬鹿でかい数字コードが特徴ですが、キットのデカールは結構、隠蔽力が
あって、下は殆ど透けません。上面:オリーブドラブ/ミッドナイトブルー、下面:ニュートラルグレー+ブラックは
説明書通り。クリアーを吹いた後、エナメル黒でスミ入れ兼ウオッシングをしてありますが、拭き取りが
甘かったのか、少々汚くなってしまいました。
次は、アクトハセガワの「エリア88」仕様をやりたいですね。クフィールと並べて。(^^)