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<コメント>
「ドイツ人にして技術者とは、唯我独尊の気質と同義である」と誰かが書いていました。
又、「優秀な技術者は、秩序だった狂気を持っている」とも。
実際、同業者としてドイツの自動車技術を眺めると、頷ける事柄が多々ありますね。
WWUのドイツ機、特に末期の試作機群は、予算という鎖から解き放たれたドイツ人技術者が何を
やらかすかと言う良い例でしょう。<設計者の妄想のオンパレード(^^;<羨ましいぞっ!
さて、ここからが本題。
キ○○イ揃いのドイツ設計者の中で、最も常識人を探すとすればクルト・タンクをおいてありますまい。
彼のFw190シリーズが「ドイツ空軍の軍馬」とも言われた事が、その大いなる証明です。
新兵でも容易に乗りこなせる操縦特性と機体の頑丈さ・小改修のみで戦闘・対地攻撃・長距離攻撃に
活躍した機体のポテンシャル・前線での使用を考慮した整備性の良さ・本格生産が1941年からにも
かかわらず、2万機以上が作られた生産性の良さ等、兵器としては、直接のライバルであるMe109よりも
明らかに優秀だったと言えるでしょう。兵器の優劣とは、性能を含めたトータルで評価されるのですから。
そして、WWUの最優秀ドイツレシプロ機をあげるとすれば、このFw190D-9が筆頭に来る事に
異論を挟む人は、そう多くないと思います。
液冷のユモ213にENG換装した事により、「ラングナーセン・ドーラ(長っ鼻のドーラ)」のニックネーム通り
スラリと伸びた機首は、A型の頭でっかちの印象に対し、バランスのとれた、しかしドイツ機らしい武骨さを
感じさせます。優美さと武骨さが同居したフォルムに惹かれる人も多いのでは?
私にとっても、最も好きなドイツ機です。
<キットについて>
タミヤの新1/48シリーズですから、フォルム・作り易さとも文句ありません。ハセガワ(旧トライマスター)と
比較した場合、モールドは好みで分かれるでしょうが、作り易さは圧倒的にこちらが上です。
問題は、脚の位置が決め辛い事と塗装指示が分かり難い事。このシリーズ共通の問題点なので
タミヤには早急な改善を望みたいです。(RLM No.の付記なんて、すぐ出来ると思うんですがねぇ)
尚、塗装はJG4本部小隊機としてあります。上面RLM75+83、下面RLM76に防空識別帯付と言う
いかにも末期らしい塗装です。
(おまけ)
滝沢聖峰氏の漫画に、日本製D-9が登場する作品があります。この機体をいつか作ってやろうと
思ってるんですが(インテーク形状が違う)、何時になったら着手出来るやら。
キット(勿論タミヤの方)は買い込んであるですけどね。(^^;