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チッピングはもう少し押えた方が良かったかな? | 本当にプロポーションの良い戦車ですな |
<コメント>
WW2の傑作戦車と言えば、まず第1に上がるのはT-34。これに異論を唱える人は多くないと思います。
改めて見てみても、あの時代(1939年)に、これだけ走・攻・守&生産性のバランスが取れた戦車を(BT系列が基礎となった
とはいえ)よくも開発出来たものだと思います。まあ、全てが最高だった訳ではなく、機能的人間工学的な弱点もあったのですが、
それでもWW2の最良の戦車はどれかという話においては、外す事は考えられないでしょう。
この戦車を初めて知ったのは、確かタミヤのシングルシリーズで出た時だと記憶しています。当時、例に漏れずにドイツ戦車小僧で
あった私にとって、無敵ドイツ軍を苦しめた戦車は衝撃的で、タミヤの説明書の解説文を何度も読んだものです。
(この時代のタミヤの解説文って、物語チックで本当に面白かったなぁ)
その時の印象が強いのでしょうが、強敵って言葉がこんなに相応しい戦車は他にないと思いますね。
<キットについて>
タミヤ48MMシリーズのNo.15。このフォーマットにも十分慣れて、手際の良い設計のキットです。ただ、バリエーション展開の
為でしょうが砲塔後部が別パーツになっていて、鋳造肌を再現している表面に余分が分割線が出るのはちょっと考えて欲しかった。
今回はタミヤパテを塗った上から古歯ブラシで叩いて、鋳造表現を再現させています。
また、これはこのシリーズ共通の欠点でしょうが、転輪の固定が甘くで多少ガタが出ます。車体下部がダイキャスト故に、車軸にも
それなりの抜き勾配を取らざるを得ない為ですが、この点だけでもダイキャストのシャシーは問題ありだと思います。あんまり意地を
張ってないで、プラ化して欲しいですね。
キットは112工場製を再現している為、各部に手すりがついていますが、繊細なパーツなので切り離した後のゲート跡の成形には
かなり気を使います。今回も成形中に3本程折ってしまいました。Aランナーが2枚入っていて予備がありますが、出来ればゲート等に
もう一工夫欲しかった。欲しかったと言えば、前部ライトは例によってクリアーパーツじゃありません。目立つ部品なのですから、
クリア化して欲しかったなぁ。
連結履帯は然程苦労なく組めますが、説明書のままでは誘導輪が後ろ過ぎな気がします。1コマ増やすと丁度良いのですが、
それでは繋がりませんし、繋がるように2コマ追加すると長すぎ。履帯のパーツを入れ替えして色々試した方が良かったかな?
何か注文の方ばかり並びましたが、全体としてみれば、パーツ分割は必要十分で各パーツはピタリと決まり、組み立て自体は
サクサク進みんで実に組み立て易いタミヤらしい良いキットだと思います。 形になれば、文句なしのT-34のフォルム。各部モールドも
エッジが効いていて切れが良いです。
デカールですが、カルトグラフには及ばないものの発色も良く色透けもなくニス部もかなり薄いもの。クリア耐性も良好で、国内で
こんなちゃんとしたデカールが出来るなら、○セガワのデカールのクソさ加減は何でなんだろうと思ってしまいます。
あと、不要パーツからしてバリエーション展開を色々と考えているのが判ります。KVなんかはさっさとやったのですから、こちらの
方も早目に展開してほしいところです。(ミッキーマウスとか/85とか)
塗装は、ロシアングリーン1の単色。私的には、この明るいグリーンは前期のソビエト戦車に似合うと思っています。
例によってエッジと入り隅部に黒を混ぜた影色を作って吹き、それを残す様に明るめに調色したロシアングリーン1を吹いています。
さらに明度を上げた色でドライブラシしてから(ちょっと軽すぎだったかな)デカールを貼って押えのクリアを吹き、フィルタリングして
からアクリルのジャーマングレーでチッピング。次いでエナメルのツヤ消しブラック+レッドブラウンでスミ入れ。ウオッシングは暗く
なりすぎると思いやりませんでした。パステルで足回りに砂埃を着けたあと、最後に足回り中心に軽くアクリルのバフを吹いて終了と
しました。ちなみにライトのレンズはウェーブのクリアライトに交換しようかと思いましたが、手持ちが行方不明だったのでシルバーを
塗った上にガイアカラーのクリアを塗るという古典的手法で処理しました。
履帯はラッカーの黒鉄色の上にアクリルのフラットブラウンを重ねたもの。思った以上に良い感じに仕上がりました。そのあと
タミヤのウェザリングスティックを擦り込んでます。このウェザリングスティック、普通のパステルと違ってプラへの密着性が良いので
御勧めです。
今回の教訓:連結履帯は1度仮組みを
23.NOV.08