|
|
|
![]() |
![]() |
|
![]() |
![]() |
|
![]() |
![]() |
|
機首廻りの雰囲気もまずまず | 上部扉は付けないのが正ですが、中身が無いのでボロ隠し |
<コメント>
最近、柳内たくみ氏のラノベ「ゲート 自衛隊彼の地にて斯く戦えり」に嵌っております。作者はなかなか年季の入ったヲタにして元自衛官(陸自)。
なので、ミリオタが入った人間にとっては面白い(政治信条的に右側になるのと、反マスコミの毒が強いので万人向けではないですが)ラノベを
ゲート以外にも何点か上梓されています。
で、その「ゲート」作中に頻繁に登場し活躍してくれるのがCH-47Jチヌーク。ヘリといえばコブラやアパッチの様な攻撃ヘリが花形ですが、一般の歩兵に
とっては、1番身近で信頼出来るのは自分たちの足になってくれる輸送ヘリのCH-47ということの現れかなぁと思いました。
考えてみればこのチヌーク、初飛行以来50年余となりますが、常に歩兵部隊と共にあった機体ですよね。ベトナムは言うまでもなく、フォークランドや湾岸、
イラクにアフガン、アフリカの数多の内戦にも顔を出しています。流石に近年は退役する機体が増えて来ましたが、その後継機となるのは、色々と話題の
V-22オスプレイ。純粋なヘリとしての後継機は、結局登場しませんでした。逆に見ればそれだけCH-47が優秀だったということです。表立って目立つ訳では
ないけれど、場面の片隅には必ず存在して黙々と働き続けている。地味な傑作機とはこういう機体のことを言うのかも知れません。
日本人にとっても、航空祭等で馴染み深い機体です。自衛隊も後継機としてV-22選ぶようですが、代替されるのは相当先の事。まだまだ当分の間、第一線で
活躍してくれる姿を見ることが出来る名機です。
<キットについて>
技MIXを作るのは今回が始めてだったのですが、模型初心者向けの位置づけののキットだけあって、主要パーツは切断整形済みで基本的に組み立てのみに
集中すれば良いという構成になっているのは、ササッと組みたい今回の様な時には有り難かったです。
出来の方ですが、ヘリについては詳しくないので外形形状についての言及は出来ません。でも、実機の画像と見比べる限り、雰囲気は宜しいと思います。
モールドなどは、このスケールとしては十分でしょう。玩具ではなくて模型側の製品であると言うことなのか、パーツ類の嵌め合いは接着が前提。ただ、結構
タイトな嵌め合いになっており、塗装済みで塗膜が乗った分、キツイ部分が出ています。(特に下面のアンテナ類) 取り付け前にはちゃんと摺り合わせて
おかないと、往生することになります。
パーツの合わせ精度は非常に良好で、組んだ後で合わせが目立つような事は有りません。仮組みしておいて流し込みタイプの接着剤を使えば、サクサクと
進みますが、後部ローター下の胴体は何故か反っている様で口が開くので、ここだけは通常の接着剤を使ってしっかりと接着する必要があります。
小物部品の出来も良好ですが、兎に角小さいので、特に下面のアンテナ類はヘッドルーペを使用しての作業となりました。ピンセット必須なので、ここは
ちょっと初心者向けとは言えません。ちなみに、半ば予想通りに何回かパーツを飛ばしました。結果、アンテナが1本、作業机上で行方不明に。(T_T)
自作するのも面倒だったので、そのままにしてあります。尚、アンテナ類は流石にちょっと太いので、気になる方は真鍮線や板材で自作した方が良いでしょう。
又、着陸脚はオレオの縮んだ着陸時のものしか入っていません。スタンドに飾る際は、特に後部着陸脚が気になりますが、このサイズだと自作するのは
少々大変です。この辺、オレオの伸びた脚も入っていたら嬉しかったのですが。
先に述べたように基本的に各部の合わせは良いのですが、後部プロペラ軸の抜け止め用カラーだけは胴体に対してガタガタ状態。プロペラを取り付けると
完全に傾いてしまいます。胴体接着後では修正出来ませんので要注意。判っていれば、マスキングテープの細切りを巻くなりして太らせれば、簡単に
対策可能です。
デカールはこのスケールとしては十分な内容。フィルムも薄くて良いのですが、台紙からなかなか剥がれて来ず、剥がれた時には糊がかなり流れた
状態になっている様なので、デカールセットを使うのが良さそうです。
ストレートに組むだけならデカールまで含めて2時間掛からずに完成しますが、それだけでは塗装が綺麗過ぎて物足りないので、スミ入れと汚しを
コピックとロットリングペンを使用して行いました。ハミ出してもブレンディングペンで簡単に修正出来ますので、手軽に済ませたい方にはお勧めです。
(実作業時間:3時間)
今回の教訓:ピンセットで細部パーツ組み付けの際には机周りを整理しておくこと
07.APR.13