日本帝国海軍 駆逐艦 

タミヤ 1/700



 

  <コメント> 

  日本帝国海軍が駆逐艦に求めた役割とは、艦隊随伴し、夜間水雷攻撃で敵主力艦を暫減させ、
 主力艦による艦隊決戦を有利に導くと言うものでした。
  この結果、完成した駆逐艦は高速・大雷撃力・大航続距離を持つ優秀艦でしたが、皮肉にもWW2に
 おいては艦隊決戦なぞ完全に過去の遺物となってしまい、対潜・対空護衛が駆逐艦の主任務となりました。
 そして、米軍との戦闘による大損耗を補う為に新たに建造されたのが、対潜・対空護衛に主眼をおいた
 松をネームシップとする丁型駆逐艦です。

  大量建造の為に小型化簡略化された船体と強化された対潜・対空兵装は、それまでの日本駆逐艦とは
 全く異なるものでしたが、「海の牧羊犬」こそ駆逐艦の役割と考えれば、それまでの雷撃力のみ肥大した
 駆逐艦よりも、より駆逐艦の役割に忠実な駆逐艦であったと言えると思います。
  #正直、半分は佐藤大輔氏の「レッドサン・ブラッククロス」の受け売りなんですが(^^ゞ 

<キットについて>

  タミヤのウオーターラインシリーズの中でも、比較的新しい方に属するキットですので、組立には
 何の問題もありません。最初っからリノリウム等も張られていないので、塗装も1色で済みます。
  松と桜の差は、基本的に装備機銃数の差だけです。船体が小さいので、出来るならヤード類は
 金属パーツで置き換えてやりたいところですが、「ウォーターライン(の駆逐艦)は、息抜きに作る」と
 言うのが私の主義(笑)ですので、全くキットのままです。
 駆逐艦は、細部を作りこむより数を揃える方が楽しいですからね。ねっ?<単なる言い訳(^^;;

スケールモデルの棚へ