11.ひるがのへ(ホモ発覚か)

白鳥を出発して少し立つと、気がうせたのか、私が弱気になる。
向地さんから"自分に付いて来いと言ったのはなんだったのか!!"と激を飛ばされ、目が覚める。
ゆっくりなペースであるが走ることにする。
唯一ここで向地さんに引っ張られる事になる。

ひるがのへの登り、向地さんに話をしても"そやな"だけになる。
話を聞いていないのがわかる。
眠いとの事である。
向地さんに"寝ながら走る人がいる。坂だから歩くから歩きながら寝て良いよ、私は起きているので大丈夫だから"と伝え、腕を握り二人でひるがのを目指す。

TAKASUからの旧道に入る。
”この先コンビニがあるので頑張ろう"と話をし、足をすすめる。
コンビニに立ち寄り、ウイルダインゼリーを購入し、お腹に入れる。

今度は私がもよおして来たので、向地さんを店の人に頼み、トイレに行く。
コンビニの人はわざわざ椅子を出してくれ、向地さんを座らせてくれた。


ここのトイレは洋式で楽だった。
トイレが済んだので、親切にしてくれたコンビニを後にした。

バイパスに戻る。

旧道をチョンボしてバイパスを来た人がかなりいた。
"旧道をこないとコンビニ無いのにな...地図も見ないのかな??"と思いながら進む。

この先でKadoさんのエードに立ち寄りスタートする。
Kadoさんは関西のトップウルトラランナー。ネイチャーランで日本人1位になるなど輝かしい経歴の持ち主。
自らも伴走をやるが、伴走者を紹介したりと忙しい人。
今回の向地さんもKadoさんからの紹介である。
一見怖そうな人だが、実際はやさしい。
Wandaやマッチャンの親分になる。
池波文庫で言うならKadoさんは香具師(やし)の元締めのようなものである(向地さんが起こりで、山田さんが蔓、私が藤枝梅安の様な関係である。<本当は鬼平犯科帳の長谷川平蔵か剣客商売の秋山大治郎の様になりたかったのだが今回私は藤枝梅安、もしかしたら必殺仕事人の昼行灯(通常はボケーとしている)と呼ばれている、中村主水の方がピッタリかも...>)

KadoさんとはIAU ASIA CHAMPIONSHIPでは一緒に走った。


向地さんはまた寝ながら歩く。
寝るのに慣れたのか、私にはあまり負担がかからず、楽に進む事ができた。
真夜中、大人の男性同士で手を組んで歩いている姿を見た自動車達は"ホモが歩いていた"と勘違いしていないかと心配するが今では後の祭りである。

3キロほど進むと、横浜の田森さんの仲間のエードが歓迎してくれた。
偶然、田森さんが車で来たので、お会いすることができた。

ホモ2人、ついにひるがの分水嶺に到着(29日 4時12分)
そしてエードに到着。

エードに立寄る前に向地さんはトイレに入る。
トイレを出てからエードで手抜きうどんを食べる。
手抜きうどんと言っているが大変美味しく感謝をする次第だ。

胃薬と整腸剤を向地さんがもらう。
自分ももらい飲んでみる。


Kadoさん達の私設エードにて
向地さんは居眠りランを覚えた


私の左はフランケンさん
向地さんの右は香具師の元締め:門さん



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