16.五箇山越え(心の葛藤)

モミさんと三浦さんのエードを後にして五箇山トンネルへの坂道を登り始める。
トンネル入口までは歩く事にする。
向地さんの伴走をしているマッチャンが眠いと言い、フラフラし出す。
”ここで足を引っ張られては今まで時間内完走を目指していたのが無意味なものになってしまう、しかし向地さんはマッチャンと時間内完走と望んでいるみたいだし、どうしようか”と一人で悩む。
この事を二人に話し、判断をしてもらおうかと心の中で葛藤しながら五箇山トンネルまでは我慢しながら登る。
トンネル手前に1時間かけて到着。
向地さんは時間を心配していたが予定していた時間通りと伝え、足を進める。

五箇山トンネルに着いたからか、長いトンネルを走る緊張感かマッチャンは目が覚めたらしい。
最初のトンネルに入る。
上り坂気味なので対向車に注意しながら私が先頭で歩きながら進む事にする。

最初のトンネルを抜けると大きな橋がある。
この橋は高度差があるので大変怖い橋である。
マッチャンは高所恐怖症の様で、橋の中のほうを歩く。
対向車も無く、歩きやすかった。

2個目のトンネルに入る。
このトンネルは3キロあり、気味の悪いトンネルである。
昨年2キロ過ぎたところで自動車事故の後(車のオイルと血痕、道路にはチョークの後)と、花を飾ってある所を見て、非常に怖い思いをしたところでもある。
トンネルに入って1キロまではゆるい上り坂、ここまで歩き、下りは走るようにする。

走り始めて1キロ、事故現場を通過、命日に近いのか新しい花が飾ってあった。
気味の悪いトンネルである。
マッチャンと向地さんにはこの事を伝えず、ひたすらトンネルを抜けることだけ目指す。

トンネルを抜けると左手にエードが有る。
浅井さんの奥さん達のエードである。
ここに立ち寄った。
マッサージもやっていたがトンネルでロスした分を取り戻すため小休止で出発するようにする。



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