17.城端へ(3人から5人へ、そして暴露2)

五箇山のエードを早々に出発する。
南さんが一緒に付いてくる。
3人より4人の方が心強い。
4人で下り始めたら、○ッチャンの行動がおかしくなる。
お尻を押さえながらもじもじして、"後から追いつくので、先に進んでくれ"との事だ。
伴走を交代した。
○ ッチャンは紙を持ってそそくさと茂みに向かった。
キジ打ちの様だ。

他人事ながら、紙を持ってて良かった。
以前、雁坂峠越え140キロウルトラマラソンに参加した時の事である。
峠の山小屋でビールを飲んでから走り始めて5分したらもよおしてきた。
雨で冷えて、おなかが痛くなったのだった。
我慢できなくなり、破裂寸前状態で登山道を外れ、急いでパンツを下ろした。(登山道からは丸見えだった)
"間に合った!!"
安心したのもつかの間、紙を持っていない事に気付いた。
"そのままパンツをはくと汚いし、臭くて汚れる。エードに迷惑がかかる。"
"葉っぱで拭こうかな"と思った、"葉っぱだと尻が痛くなるし破けたら嫌だな"と思った時、
その場所はコケがいっぱい生えているコケの楽園である事に気付いた。
そしてそのコケを手に取り、お尻を拭いてみたのである。
コケは弾力性があり妙にお尻に優しいのである。
トイレットペーパーより優しい拭き心地、痔の人にも良いかもしれない。
そしてお尻も綺麗にしてくれた。
自然に優しく、キジ打ちではお勧めである。

ゆっくり走っていると○ッチャンは追いついてきた。
すぐに追いついたので、チャンと拭いたか心配であったがそのまま進む事にする。
○ッチャンと伴走を交代した。
今思うと、手も洗っていない汚い手で伴走を交代してもらったのである。

そして城端を目指して下る。
鈴木さんが追いついてきた。
ここで5人の大部隊となる。

下り坂も続き、飽きてきた。
平坦地になってきたので少し歩く事にする。
たんぼではカエルが鳴き、カエルがうるさくて寝にくいだろうなとの話であったが、私の実家の廻りはたんぼでカエルの鳴き声が子守唄の様に育った私は懐かしく思った。

城端の駅を過ぎ、エードまで走る事にする。
駅から3キロぐらい走り、エードに到着。



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