浄妙寺

両側から伸びた桜の枝がトンネルのように続き、その奥に浄妙寺の総門が見えてきます。瓦葺の総門をくぐり梅や柏槇などの樹木をすっきりと手入れした境内に入ると、銅葺のこんもりした屋根の本堂へまっすぐ石畳が続きます。
浄妙寺は山号を稲荷山といい、鎌倉幕府の有力な御家人であった足利義兼により1188年(文治4年)退耕行勇を開山として建てられた。現在は本堂とその東側にある新築の客殿、庫裡、本堂の裏に開山堂があり、境内は国指定史跡になっています。山門の東側の坂道を境内に沿っていき、さらに右の小道に入ると左側に狭い石段があります。石段を上がると鎌足稲荷と呼ばれる小さな祠があります。