明王院
二つ橋を渡ると道の左に「五大堂明王院」の石柱があり、正面に黒い木を組んだ冠木門が見えます。冠木門をくぐり生垣の間を進むと、茅葺の正面に蔀度の入った趣のある本堂が見えます。 明王院は真言宗の寺で、1235年(嘉禎元年)四代将軍藤原頼経により建てられた。頼経は長谷の甘縄に寺を建てようとしたが、若宮大路にあった自分の屋敷から見ると十二所が悪い方角にあたるというので鬼門除けとしてこの地に五大明王をまつる五大堂を建てた。