考古学のおやつ

1999年4月の発見

[1999年3月|1999年5月|最新|編年表]
1999年4月24日(土)

まず業務連絡。

先々週の必殺! フンムキ光線(Shimaokaさんの発見)以来、考古学の裏技を集めるコーナーを作ったらと、一部で話をしています。現在、ページの編集方針やデザインを思案しているところですが、本当に投稿が来るのか、予想がつきません。基本的に考古学のおやつには考古学情報の投稿やメールは少ないんですよね。私のところよりこちらに投稿した方が話が盛り上がるような気もするし(^^;ゞ。

あ、そうそう。「完形」って、どのくらい残っている状態を言います?けっこう見解差があると思うんですけど。

学科試験

1月3日の教職の資格・学芸員の資格で、私が持っている二つの資格が出てきました。車の免許と、足場の組立て等作業主任者でしたね。

足場の組立ての方は、前の職場にいたときに取ったのですが、これは講習を受けて、最後に試験を受けるとすぐに取れてしまう資格です。講習の時から、講師がいかにも「ここが出題されますよ」と言ってるとしか思えない教え方をします。

そんな、大して難しくない講習なんですが、試験の時にはそれなりに不安だったりしました。というのも、その前(学生時代)の車の免許のことがあったからでした。

実技のどうこうはおいといて(笑)、卒検通って5ヶ月くらいたったころ、やっと鮫洲の試験場に行く暇ができました(当時、住民票が東京にあった)。で、行ってみると、やはり2月とあって、高校生3年生とかが多いんですね。言っちゃぁ悪いですがガキみたいなのやらチャラチャラしたの(こういう形容するのも年寄り臭いな(^^;)ばっかりで、

学科試験でこんなのに負けないよー(^-^)。

と心中鼻で笑っていたのでした(やっぱり顔に出てたんだろうなぁ(^^ゞ)。

もうオチはとっくにわかったと思うので、引き延ばさないでさっさと進みますが、例の電光掲示板で、私のところは点灯しなかったのです。

「それでは、合格された方はこちらへ。」

係員の声に応じて、部屋にいた人の8割方は「こちらへ」行ってしまいました。さっきのガキみたいなのも、チャラチャラしたのも、みんな「こちらへ」行ってしまうではないですかToT。

そんなわけで、楽勝と思われる試験でも、いまだに不安なのでありました。

今週は時間がとれなかったので、短めで。


1999年4月18日(日)

改札の

どうも、電車の自動改札には慣れません。切符を入れるところが右側にあるのに、切符を左側に持ってしまうからです。

右利きと左利き、という言葉にはそれなりの定義があるので、安直には使えないのですが(ちょっと調べたことがある)、でも、今回の主題じゃないから使っちゃいましょうね(^^(いい加減)。この比率は旧石器時代からほぼ9対1で一定してることがすでに知られてまして、多数の右利きの人の中に少数の左利きの人がいるという環境が続いているわけです。で、ハサミとかドアのノブとか、普段意識しないようなところが実は右利き優先に作られてます。自動改札も、一応右利き優先に作られてるわけですね。

で、私は実は右利きなんですが、切符を左手に持ってしまうので、自動改札は不便なんです。

「そんなの、切符を右手に持ち替えりゃいいじゃん。」

そんな簡単に言いますけどね。自動改札が普及したのは、私が「荷物を手に持つ」ことよりすっと後なんだから、自動改札以前の習慣がそう簡単に改まる訳ないでしょ。もう体の中に、行動の優先順位が決まっているのです。

荷物を持つ>切符を持つ>自動改札を抜ける

これは実際の行為の順序と同じだから、利き手から順に当てはめると、こうなる(↓)わけです。

荷物を持つ(利き手=右手)→切符を持つ(空いた手=左手)→自動改札を抜ける(破綻!

motor-habitsってヤツかな?まさかね。

それにしても、自動改札をうまく抜けられないと、田舎者とバレてるようで、いい気持ちはしません。スムーズにバシッ!と通り抜けると、エグゼクティブ(最近聞かないな、この言葉、死語か?)っぽくていいでしょ。

空港にも搭乗券を入れる自動改札がありますね。中には、航空会社の地上勤務の人が手で受け取って代わりに入れてくれるところもありますが、だいたいは乗客が自分で自動改札を通すようです。会社や空港によって違うのでしょうか。

何年か前、私は某空港で搭乗時間を待っていました。カッカッカッとヒールの音が近づいてきました。見ると、紺のスーツをビシッと着こなしたOLと思われる女性が、颯爽と歩いて来ます。背筋を伸ばした自信に満ちた歩き方です。

これはきっと、有能な女性総合職に違いないですね。面立ちも明晰そうです。上司にも一目置かれ、同僚のバカな男どもは恐れをなしていることでしょう。工房の風景……じゃない、オフィスの風景が目に浮かぶようです。どうやら私と同じ便の飛行機に乗るようですが、重要な出張を任されているのでしょう。

仕事のできる人ってのはすごいなぁ。

おっと、搭乗の時間になりました。ここでは、乗客が自分で搭乗券を改札機に入れるようです。その、有能OL風の女性が、まず最初に改札機に向かいました。長身のその女性は、少しかがんで搭乗券を改札機の投入口……でもなんでもない、機械の接ぎ目に押し込もうとしました。

入るはずがありません。

「お客様、こちらです。」

航空会社の人が、困っている有能OL風(笑)の女性に教えてあげてました。

ダメだ、こりゃ。ついさっきまで、いかにも優秀な感じだったのに、見かけ倒しだったのね〜。


1999年4月11日(日)

必殺! フンムキ光線

今日は統一地方選挙の開票事務に動員される埋文関係者も多いことと思います。お疲れさまです。

年度替わりの影響か、今週は非常にアクセスが多い週でした。新しく閲覧されるようになった方もいらっしゃいます。

まず、宮内庁からの閲覧がありました。書陵部の方でしょうか。火曜日の昼過ぎにこのページに気づかれたらしく、その日繰り替えし来られて、ほとんどのページを駆けめぐっておられ、翌日からも朝夕ご覧になっています。ありがとうございますm(_ _)m。

日曜の未明に、滋賀県立大学から初めてアクセスがありましたが、水曜の夜以降、徳島のMSNから初めてのアクセスがありました。意味ありげですねー(^^。m(_ _)m

徳島大学からもアクセスありましたが、工学部からでした。

そうそう、毎日のようにアクセスのあった某大学と、かつて怒濤のようにアクセスされた某国家機関から、ぱったりアクセスがなくなりましたけど、まさか禁止令でも出たんでしょうか。内情に通じておられる方の情報をお待ちしています。
●●大学で閲覧禁止のサイト!!
とかって、宣伝に利用させていただきますので(^^。あ、もちろん情報提供者の名前は伏せます。

さて、みなさん、「今週の発見」は投稿もできる(専用フォームは2004年8月14日廃止)ことをご存じでしょうか(あんまり宣伝もしてませんが)。今日はShimaokaさんの投稿からお送りします。Shimaokaさん、ありがとうございますm(_ _)m。

現場での石器洗浄は噴霧器に限る
旧石器時代の調査で写真撮影のとき困るのが石器についている土や泥ですが、ポジで撮っても何がなんだか良くわからない写真になってしまいます。そこで、活躍するのが噴霧器です。ホームセンターなどで4〜6千円の間で売っている空気をポンピングしてロックするタイプです。
噴霧器のノズルの開け閉めでパワーの調節ができます。そして何より触らずに洗浄できます。
その上、乾いて白っぽくなっている石に新鮮さが蘇ります。乾いたトレンチの壁に使ってもグッドです。最近では、古手の礫群の洗浄に使って好評を博しています。現場でデモ(?)を行ったら「おお〜!」という感じでかなり受けが良かったです。共同通信が配信した写真には、小さいながらも現場のど真ん中に鎮座する噴霧器が写っていました。
Q州では流行るかもしれません。
ちょっと場違いかもしれませんが・・・。
© Shimaokaさん 1999(1ヶ所、括弧の対応を修正しました)

なるほどφ(..) 。私は実際に旧石器の調査(旧石器の出土状況を撮影しなければいけないような調査)に携わったことがないので、実感としてはよくわからないんですが、「考古学のおやつ」始まって以来の役に立つ発見ですね(今まで何書いてたんでしょうね(^^;ゞ)。

指南車じゃないですけど、この業界、なかなかアイディアが共有されてない場合もありますし、逆に、同じアイディアを何人もの人がそれぞれ苦労して見つけだしている場合もありますから、こういう知識が広く知られるのはいいことかも知れません。ほかの考古学サイトの掲示板に載せられた方が、もっと広まったかも(^^;ゞ。

全国の考古学者の投稿で作る発掘・実測 裏ワザ&Tipsなんてサイトができないもんですかね。あ、でも掲示板に書き込む人にオフラインで嫌味を言うのが大流行の考古学業界じゃ、まだ難しいかな?もし、すでにあったら教えてください。


1999年4月4日(日)

4月から土・日が休みになりましたので、少しは更新が楽になるかも知れません。

考えてみると、「考古学のおやつ」って昨年6月に始まりましたから、ずっと金・日休み態勢の合間で更新を続けてきたことになります。我ながらよくやったものです。だいたい3メガバイトくらいの内容ですが、画像を引いた正味のテキストは2.4メガバイトです。まだまだ容量に余裕もありますし、慎ましくテキストを書き続けようと思います。

しかし、テキストファイルが2.4メガバイトって、すごい分量ですね。400字詰め原稿用紙に換算すると、え〜っと、3000枚です。うへー。この労力をほかに回したらよかったかも。

しょーもないことが3000枚分も書いてあるページに、今週もようこそいらっしゃいました。m(_ _)m

Oh! ダイアナ

考古学の基本は分類です。え、先週と同じ出だし?よく覚えてますね。私は忘れました。深く考えずに、さぁ、分類、分類。

悟りを開いた如来(にょらい)は装身具をつけていませんが、修行中の菩薩(ぼさつ)は俗世の名残を残して、装身具で着飾っているんだそうです。

あの、●●寺の△△観音菩薩さん(「法隆寺の百済観音」ではありません、念のため)って、アクセサリーをつけて、おしゃれをして、仏様のクセに、……いえ、こんなこと言っちゃ罰当たりなんですけど、なんだかよくないと思うんですけど。

その電話は、こんな風に始まりました。この女性の話は、時々自分にツッコミを入れながら、全然先に進まないのでした。今回の発見も、その人の話を私にわかる範囲で要約してお伝えしています。実際は30分ぐらいかかった会話です。

(私が如来と菩薩の違いを説明すると)「そうですか、私は……(中略、さっきの自分が言った話を繰り返している)……かと思っていました。それでですね、あの、こんなこと、お聞きしていいかどうか、わからないんですけど、この観音様、なんですか、あの、観音様って、男なんですか、女なんですか(知らないよ〜)なんか、この観音様、こう胸をはだけて、なんだか若い男の子みたいなんですけど。(何を言い出すんだ?)」

仏教上の理念を表現するだけでなく、造形のためにはモデル(当然現実の生きた人間)もいるでしょうから、そんな感じの人がモデルだったんでしょうけど。それにしても、この辺からなんか妙〜な気分になってきました。話が長いばかりで、何言いたいんだかわかりません。

あの、その、なんていうか、胸をはだけて、アクセサリーをつけて、こんなこと言っていいかどうか……、ひょっとして、観音様はホモ……?いえ、こんなこと言っちゃいけませんよね。(絶句……誰か助けてjoj)」

どうしたらいいんでしょうね。こういう場合。

実は、私病気でして、(え、病み上がりなの?そんなに弱々しい声じゃないけど)あの、がですね、(顔の病気?)ダイアナ妃……、いえ、ダイアナ元英国皇太子妃と申し上げなければいけませんね。(そうなの?)顔がダイアナ妃そっくりになってしまって……。(は……?嬉しくないの?)いえ、こんな畏れ多いこと。私の母も同じ病気だったんですけど、母はそれで亡くなったんですが、(命に関わる病気なのか!?)私はその△△観音様のおかげで、こうして生きてられるので、ホントにありがたいんですけど、でも、ひょっとして観音様ってホモ……。

わから〜んToT
どうやらこの人は「顔がダイアナ妃になる病気」で、人の命をも奪う病気なんだけど、観音様のおかげで生きながらえて、でも、観音様はホモなんだそうです。
わかりますか?わかったら教えて。

あ、でもこんなこと言って、「私が観音様です」とか「私がダイアナです」とか言う人からいっぱいメールや電話が来たらヤだなぁ。

新年度も「考古学のおやつ」をよろしくお願い申しあげます。m(_ _)m


[1999年3月|1999年5月|最新|編年表]
おやつMaster Copyright © OyatsuMastar 1999-2023. All rights reserved.